♪カンタービレ 住まいづくりのオハナシ

鳥取県に本社を置く馬野建設は
ウマノハウジングとして住宅事業を行なっています
住まいづくりを楽しみましょう♪

人が集まれば・・・

2007-06-25 20:11:53 | 地元の話
馬野建設は4月よりシャープ太陽光発電システムの特約店になりましたので、ご縁のある方に太陽光発電のPRをさせていただいております。

ご案内をすると、たいていの方は太陽光発電システムについて良い印象を持っておられます。

しかし、気になることがひとつ。

年配の方々の世帯でしばしば聞くのが、「息子たちが帰る予定もないし・・」という話。つまり、家を守る若い方が不在だと、20年30年と使っていただきたい太陽光発電システムなのに、話が止まってしまいます。

これから先、私たちのまちだけでなく、日本の人口は減っていくわけですが、その分、空き家が増えたり、子どもの数が減ったりということを考えると少し悲しくなります。

人が集まれば、それだけで活力があり、楽しくなります。地域の活性化を暮らしやすさと共に考える必要がありますね。

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フリープラン

2007-06-22 17:03:05 | 設計の話
住まいは型式にはまったスキのないプランより、自分のこだわりを反映した自由な設計(フリープラン)で・・・と、住まいづくりのスタート当初は夢が広がります。

けれど、フリープランといってもすべてが自由になるわけではありません。私たちは設計を職業にしているので、お客様の要望をできるだけ叶えてあげたい、しかし、出来ないものは出来ませんと最初にアドバイスをします。

お客様が描かれるラフ図面で多いのは、構造上の必要な壁柱の配置についての検討不足です。なかなか一般の方にはわかりにくいでしょうね。
リフォームで壁柱を取り払って、大空間に、という要望を受けることも多いのですが、耐震上必要な壁柱は取り払うわけにはいきません。

また、平面だけに目がいきすぎて、屋根形状が複雑になったり、風雨対策上避けたほうが良い配置になったりということもしばしば見られます。

大空間をつくれば空調バランス、温度差なども気にしなければならないし、かといって小さく空間を仕切ると明るさが・・・・。

このような制約があると、どうしても気持ちもしぼんだりしがちですが、何といっても何十年もそこで住まうわけですから・・私たちもじっくりとアタマをひねり、代案を考えたりして楽しく一緒に住まいづくりをさせていただければと思います。
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日本瓦の秀逸

2007-06-19 11:08:28 | 和風住宅の話
日本の伝統家屋に使われる瓦。改めてその長年培われた技術と美しさに驚かされます。

和瓦は陶器質の建材でその耐久性は高く、100年は保つといわれます。また色彩も戦後開発されたスレート瓦などが10年程度で塗装を奨励するのに対し、色褪せることなく住まいの外観を守ります。

黒、銀黒、赤瓦など伝統的色彩は風景にとけ込みます。また、瓦自体の曲線が美しく、日本建築の造形に一役買っています。屋根に雪がうっすらと積もるまちの風景にも情緒を与えます。

この地元山陰地方では石州瓦が有名。古くから伝統を守る瓦屋さんが元気です。

雨風に対する信頼性も向上しました。また、近年は引掛け桟を使ってずれたり落下したりすることを防止するしくみも改良されています。災害の多い日本で改良を重ねた粋が私たちの家屋の上には載っているのです。

最近は南欧風のおしゃれな洋瓦など瓦のヴァリエーションも増えましたが、品番廃止になると部分的な葺替えが難しくなる場合があるので注意が必要です。
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すまいづくりに大切な人間の感覚

2007-06-13 20:58:12 | 現場の話
昨日のNHK「プロフェッショナル」は宮大工の仕事を特集しましたが、釘付けになりましたね。

日本の伝統的寺社建築の建立・修復に携わる仕事で、住まいより長い年月に耐えうる頑丈なつくりをつくるための木の性質の読みとりが大切という話も頷けました。

が、もっと驚いたのは建築の外郭の美しい曲線部をつくり出す作業は、CADで書かれた精巧な図面をもとに手作業や目検討という人間の感覚によって最終決断を下している、という点でした。

たとえば文書にしてもそうですが、均整のとれた文字を打ちだすことができても、それが究極に美しいかといえば、熟達した手筆のほうが味わい深いものです。同様に、建築の美しさも、便利な道具に頼るのではなく、最後は人間の研ぎ澄まされた感覚をもってつくり出すこと、このハイテクの世の中においても、最後はそこに行き着くのだと思いました。
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床の間

2007-06-08 19:09:38 | 和風住宅の話
床の間には日本の歴史がある。

近世初期に形式としてあらわれた書院造りに既に見られている。掛け軸や生け花などを配置し、客人をもてなす空間として確立していった。

江戸時代は贅沢ということで床の間を庶民がもつことは禁じられていた。

明治時代に入り、床の間が一般の家庭でも作られるようになったことは、文明開化の時代にあって和洋折衷が進んでいたことを物語り、興味深い。日本人にはテーブル、椅子の生活だけでは物足りない、床に横になってくつろぐ時間が必要だったのだろうか。

近年はどうだろう?床の間をもつことはある意味、再び贅沢なことになったのかもしれない。客人を通すのにも洋間でソファーに座ってくつろいでもらうほうがリラックスできる、ということもあろう。それだけ礼儀作法には頓着しなくなったということもあろう。

・・・けれど、日本人の心を伝える床の間はこれからもつくり続けたいものである。そこには日本人の大切にしてきたものがあるからだ。完成した後の、あるいは何年か経った後のお客様のところの床の間で語り合える時間はわたしたちにとってこの上ないものだ。
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引き渡し

2007-06-04 11:06:50 | お客様の話
昨日は日曜でしたが、新築お住まいの引き渡しをさせていただきました。

引き渡しは工事の完成をお客様に認めていただき、所有がお客様側に移ることになる場面です。住宅設備の取り扱い説明をしたり、保証も含めた書類関係一式をお渡しします。とりわけ鍵をお渡しし、実際に施錠確認をしていただくことで今日からお客様のマイホームなのだ、というひとつの区切りをさせていただきました。

これからご結婚される予定だそうで、お祝い事が連続しますね。引き渡しには両家のご両親も見えて、とても和気あいあいの良い午後の時間でした。

住まいづくりは、皆様の人生のドラマに立ち会える、シアワセにふれさせていただける、本当にやり甲斐のある仕事だと思います。
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