7月20日の金曜日にオーナー夫人から「ウコッケイの赤ちゃんが5羽生まれた」という知らせを聞いた。ずっと一羽ウコッケイが姿が見えなかったが、麦畑の中で卵を温めていたようだった。ウコッケイの卵がたった一個だけタイヤの中にあったのは、きっと愛犬トーベがいたずらしてくわえて運んだその時の卵だったのだろう。麦畑の少し上の道路端の麦わらが積んである場所でウコッケイの親は5羽の子ども達を育てていた。外敵もたくさんいるので、今が一番危険な時期なのかもしれない。それにしても白いふわふわのひよこはピヨピヨと可愛い姿である。まだまだ親鳥が守らないといけない時期なので、人前には出てきそうもない。
23日(月曜日)農場は暑い日差しを避けて、胡桃林の中に野菜の出荷場が設けられていた。今日は青森市方面への出荷なので、エレキ、ゲッカル、アサヤン、ヤマチャン、そして土曜日から夏休みで泊まりに来ている小学校6年生のWちゃん、それにオーナー夫妻が収穫した野菜を出荷箱に詰め込んでいた。きょうの出荷メニューは大根・キャベツ・スッキーニ・レタス・モロヘイヤ・キュウリ・ナス・バジル・にんにくなどの12品目。葉物の野菜は箱詰めする前に、水につけて新聞紙でくるんで乾燥を防いでいた。午前中の農場は蒸し暑さでいっぱいで、少し動くと汗ばんだ。岩木山は霧がかかって、重く山麓にかかっていた。梅雨なのに雨が降れないような雲だった。
オーナーとウーファーメンバーであうんの畑の野菜を見に行くと、キュウリが10本ほど大きくなっていた。スッキ―二も程よい大きさであり、バジルも花が咲いていた。オーナーがバジルの花が咲かないうちに、摘んでやれば枝分かれをして増えるという話をしてくれた。ピーマンやナンバンも収穫できるものがそろそろ出てきて2、3個収穫をした。
午前中の作業は10時30分頃に終了し、オーナーはさっそく「マニアックベジタブル」という野菜新聞を書くためにPCを転がしていた。少し休憩した後、私はあうんの畑に草取りに行った。枝豆の畑が草でいっぱいになり、お日様に当たらなくなりそうなので、昼食時間まで汗をかいた。
昼食に戻るとパン屋のWちゃんのお母さんが彼女を迎えに来ていた。お昼のメニューはゲッカルが腕を振るって「パスタのナスとズッキーニのあんかけ」だった。いよいよウーファーのなじみとなったメンバーが明日の朝早く旅立っていくようだった。
午後1時、野菜配達にオーナーとヤマチャンはトラックで出発。午後の作業をオーナーが指示し、私はあうんの畑のキュウリの蔓が地面に接しないように藁を敷くように配慮の指示をいただいた。「本当は麦藁がいいんだけど、ウコッケイが子育てしているので藁に変更」というオーナーの優しい配慮がそこにあった。
野菜畑でキュウリの寝床をこしらえたり、枝豆の畝の草取りをしていると、一番沢側の枝豆に異変を見つけた。うさぎの食害だ。うさぎは枝豆の葉を食べにやって来ていた。オーナー夫人がお茶代わりに畑で取れたトマトを私に下さった。とても甘くジューシーなトマトで、思わず唸ってしまった。水が欲しいと思っていた私の喉にはちょうど心地よい。
オーナー夫人が食害のあった枝豆を見て、やっぱり沢の方にうさぎはいるんだよね。胡桃の木が目隠しをしているから、うさぎは安心してこちら側に出てくるんだ。この胡桃の枝葉の目隠しがないと空から鳶が狙っているのをうさぎは知っているからね。」とそう言った。
午後4時まで畑での私の草取り作業は続いた。畝を3つ残して作業を終え、オーナーハウスに戻った。ゲッカルとエレキはビニールハウスの中で、作業をしていた。アサヤンはトラックに積んでいる生活用具をいったん全部下ろして、再度整理しながら積み直していた。旅の専門家といった道具ぞろいで、自炊用具や寝袋などが地面に並べられていた。そしてオーナーハウスの横には、旅立ちを前にウーファーメンバーの洗濯した衣類が、木々の梢の間に風を受けて舞っていた。いよいよ明日の出発が近づいていることを予感させた。旅立つメンバーとは私が会うのはこれが最後だ。それぞれにまた会おうと挨拶をして、農場を後にした。初収穫の野菜や農場からいただいたナスや大根など新鮮野菜の詰まった箱から、ハーブ・バジルの香りが帰りの車中を満たしていた。
23日(月曜日)農場は暑い日差しを避けて、胡桃林の中に野菜の出荷場が設けられていた。今日は青森市方面への出荷なので、エレキ、ゲッカル、アサヤン、ヤマチャン、そして土曜日から夏休みで泊まりに来ている小学校6年生のWちゃん、それにオーナー夫妻が収穫した野菜を出荷箱に詰め込んでいた。きょうの出荷メニューは大根・キャベツ・スッキーニ・レタス・モロヘイヤ・キュウリ・ナス・バジル・にんにくなどの12品目。葉物の野菜は箱詰めする前に、水につけて新聞紙でくるんで乾燥を防いでいた。午前中の農場は蒸し暑さでいっぱいで、少し動くと汗ばんだ。岩木山は霧がかかって、重く山麓にかかっていた。梅雨なのに雨が降れないような雲だった。
オーナーとウーファーメンバーであうんの畑の野菜を見に行くと、キュウリが10本ほど大きくなっていた。スッキ―二も程よい大きさであり、バジルも花が咲いていた。オーナーがバジルの花が咲かないうちに、摘んでやれば枝分かれをして増えるという話をしてくれた。ピーマンやナンバンも収穫できるものがそろそろ出てきて2、3個収穫をした。
午前中の作業は10時30分頃に終了し、オーナーはさっそく「マニアックベジタブル」という野菜新聞を書くためにPCを転がしていた。少し休憩した後、私はあうんの畑に草取りに行った。枝豆の畑が草でいっぱいになり、お日様に当たらなくなりそうなので、昼食時間まで汗をかいた。
昼食に戻るとパン屋のWちゃんのお母さんが彼女を迎えに来ていた。お昼のメニューはゲッカルが腕を振るって「パスタのナスとズッキーニのあんかけ」だった。いよいよウーファーのなじみとなったメンバーが明日の朝早く旅立っていくようだった。
午後1時、野菜配達にオーナーとヤマチャンはトラックで出発。午後の作業をオーナーが指示し、私はあうんの畑のキュウリの蔓が地面に接しないように藁を敷くように配慮の指示をいただいた。「本当は麦藁がいいんだけど、ウコッケイが子育てしているので藁に変更」というオーナーの優しい配慮がそこにあった。
野菜畑でキュウリの寝床をこしらえたり、枝豆の畝の草取りをしていると、一番沢側の枝豆に異変を見つけた。うさぎの食害だ。うさぎは枝豆の葉を食べにやって来ていた。オーナー夫人がお茶代わりに畑で取れたトマトを私に下さった。とても甘くジューシーなトマトで、思わず唸ってしまった。水が欲しいと思っていた私の喉にはちょうど心地よい。
オーナー夫人が食害のあった枝豆を見て、やっぱり沢の方にうさぎはいるんだよね。胡桃の木が目隠しをしているから、うさぎは安心してこちら側に出てくるんだ。この胡桃の枝葉の目隠しがないと空から鳶が狙っているのをうさぎは知っているからね。」とそう言った。
午後4時まで畑での私の草取り作業は続いた。畝を3つ残して作業を終え、オーナーハウスに戻った。ゲッカルとエレキはビニールハウスの中で、作業をしていた。アサヤンはトラックに積んでいる生活用具をいったん全部下ろして、再度整理しながら積み直していた。旅の専門家といった道具ぞろいで、自炊用具や寝袋などが地面に並べられていた。そしてオーナーハウスの横には、旅立ちを前にウーファーメンバーの洗濯した衣類が、木々の梢の間に風を受けて舞っていた。いよいよ明日の出発が近づいていることを予感させた。旅立つメンバーとは私が会うのはこれが最後だ。それぞれにまた会おうと挨拶をして、農場を後にした。初収穫の野菜や農場からいただいたナスや大根など新鮮野菜の詰まった箱から、ハーブ・バジルの香りが帰りの車中を満たしていた。