夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

収穫の秋

2011-09-16 06:41:21 | マロン農場
9月15日(木)

 昨日は晴天の一日だったが、湿度が高いのか暑く感じた。しかし今朝の朝刊を見ると、最高気温は24.5℃しかなかった。
 津軽平野は稲田が黄金色に染まって、収穫を待つばかり。いや早いところでは、すでに始まっている。
 津軽の稲刈りは今や機械化されているところも多く、水田の広さも今までの10倍くらいはあるような気がする。新潟の稲の穂仕方と違って、こちらの稲の穂仕方は棒掛けという方法で行われている。水田に垂直に棒を差し込んで、下側から円を描くように稲の束を干していくのだ。新潟はハザ掛けといって、均等に植えられた樹木に孟宗竹を横に結わえ、その間に均等に荒縄で十字に棚を作っていく。その棚の下から順に稲束を差し込んでいくのだ。こうすることで稲の乾きもよく、おいしい米ができる原因かも知れない。
 さて、我が法人の畑の収穫作業も徐々に秋のものに変わりつつある。

 昨年開墾した岩木山麓のしらとり農場の畑には、小豆の大納言が順調に育っている。
 そして栗園の栗は早成種が落ち始めて、収穫に忙しくなってきた。
 何とか今年も例年以上に暑い気候だったり、大雨だったりもしたが持ちこたえた気がする。

農場巡り

2011-07-05 05:17:34 | マロン農場


「しらとり農場」には先週開墾後の再度の重機(ユンボ・トラクター)の投入により、植物(フジなど)の根や笹竹の根が畑を縦横に走っていたので総て抜去した。その上から後援会長のトラクターが、土を起こしてようやく畑の体をなすことができた。ここにこれから「大納言」という小豆を植える。そして9月には小麦の「ユキチカラ」の種を撒くことになるが、すべてはパンの材料である。
 しらとり農場は変化し続けている。4年ほど前には水道も電気も、トイレすらなかった。そこに三階建ての立派な手作りの家が建ち、水も山から引いてきたし、電気もついて、暖房もある。もちろんトイレはバイオの水洗で、オガクズを仕込んで定期的に肥料に回している。今は玄関先にレンガのかまども立派に機能しているらしい。
 オーナーの子供たち二人も順調に、そして明るくスクスク育っている。今は畑の他にも農場の入り口から道路脇には、水田も棚田として水を張っている。有機農法から、今はしっかりとした「自然農」に進化した。これから夏場にはいよいよ会員のもとへと野菜の新鮮なセットが届けられる。鶏の鳴き声や、ジャージー牛の鳴き声もこだまして、なんだかずっと佇んでいたい憩いの空間でもある。
 さて、その後は法人のマロン農場へと車は向かい、122本の栗畑を視察した。

 今、栗の畑には白くて細長い花(写真)が満開で、栗の花独特の匂いが充満していた。
 昨年初めての栗畑の手入れをしたが、まだまだ枝切りを進めないと栗の実がお日様に当たらない場所も多い。放っておけば栗の木はどんどん高くなってしまうので、剪定は欠かせない。
 その次に向かったのは、今年から大豆栽培をしている畑である。もともと後援会長が水田として使っていた場所で1.700坪(5反5畝)もある。このところの大雨続きで水が溜まって、スタッフも毎日大忙しのようだが、それでもなんとか順調に育っている。大豆は水が多すぎるとたちまち枯れ始める。8月になれば水田の水がなくなるので、少しは水の心配もなくなるのだが・・・。

 法人事業では、間もなく味噌に続き豆腐作りが実習計画として組まれている。先日の災害ボランティアでの野田村の地は「野田塩」で有名だが、豆腐作りに必要な「にがり」も手に入れて来たので、こちらも期待できそうである。安全で美味しい食品づくり第2段の「あうん豆腐」乞うご期待だ。
 

栗拾いの日々

2010-09-22 06:17:56 | マロン農場
 マロンとはフランス語での栗で、英語ではchestnutである。ちなみにハングルではパンという。
 法人が委託された栗畑にはこの栗の成木が100本以上もあって、このところ毎朝休みも返上で栗拾いをしている。十五夜が今日22日なのでか、まさに栗も日増しに収穫量を増してきた。それでも実を落としているのは早成種の栗が5,6本で、それも一日20キロを超える量であるから、これから残りがいっせいに落下し始めることを思うとその処理も悩みともなる。農薬はかけていないのだから、虫の食った栗も結構ある。去年までは原ヶ平農場にあった栗の木が2本で、量的にも施設内で食べるにもちょうど適量だった。しかしこの100本以上の栗は、想像をはるかに超える。虫さんにおすそ分けしても尚余りあるのである。
 栗と向き合うようになってから、栗のことが少しずつわかり始めている。やっぱりお日様が当たらないと栗も良い実をつけない。だから11月に入れば、枝の剪定も欠かせない作業となる。栗の木は放っておけばどんどん高くなって、そのうち手の届かないところまで伸びていく。三内丸山遺跡にある巨木は、その栗の木である。できるだけ管理しやすくするためには低木に抑える選定技術が必要となる。
 この枝の剪定後の枝処理も大変で、未だにその残骸が農園に山積みである。更に草刈り作業や栗の毬(いが)の処理方法なども未解決な課題で、なかなか大変な作業だ。
 栗は実り始めると毬が口を開け、実が日光に当たって白色から茶色に変色して行く。そして熟すと、風に揺られてぱらぱらと実を落とす。大きな実は直径3センチを超える。何より栗の皮は輝いていて、毬に接していた底の部分は新鮮な白色である。毬のまま落ちてくると、農園のあちこちでドス、ドスという音が聞こえてくる。この時期、こんなに栗の畑は賑やかだったのだとあらためて思うことだ。
 栗園は日陰も多く、キノコがたくさん生える。この剪定後の枝を丸太に切って、シイタケ栽培もありかと思い始める。
 結局栗の販路は、わが事業所「あんしん屋(福祉ショップ)」と「ゆいまある(パン屋)」、そして市内にあるケアホーム前での販売を行っていたが、それでも処理しきれないので2,3日前から市場に出し始めている。

 栗の食べ方は「煮る」「焼く」「栗ご飯」、そして「お菓子」などの加工方法もある。早速昨日家内が渋皮付きの甘煮に挑戦して、私も試食したがこれがまたとても美味しかった。
これからパン屋の新商品として開発できるのではないかと期待している。
 栗は洗ってから冷蔵庫で1℃~5℃で冷蔵すると、虫の発生も心配なく長期保存できると聞いている。
 来年はさしずめ観光栗園として、オープンした方が得策のような気がしている。豊かさと共にある贅沢な悩みに変わってきている。

 きょう(22日)は十五夜だが、あいにくの天候で最高気温も一気に18℃に下がって来た。雨が降ろうと風が吹こうと、栗拾いは続けなければならない。これもメンバーさんたちの給料を向上させる資源なのだから・・・。

栗畑の草刈り

2010-09-07 07:02:41 | マロン農場
9月6日(月)
 昨日も32℃の最高気温をマークした弘前は、日差しがとても強い。
 栗畑の草刈りが遅れていたので、この日は草刈りをすることにした。昨日所有者のAさんから敬老会終了後に、打ち上げ会の席上声をかけられたのがこの日も頭の中にある。Aさんの近所で「アメリカシロヒトリ」が大発生したという。2,3日前には見回りをしてなんともなかったのだが、そういう声を聞くと薬も掛けずにいるので、急に不安が増した。スタッフに依頼して、塔乗用の草刈り器を搬送してもらった。
 隣のリンゴ畑のおじさんたちは津軽という品種だろうかリンゴのもぎ取りを始めていた。そしてリンゴ畑はとてもきれいに草刈りをしていた。我がほうの草の丈はもはや30センチほどになっていた。ゴーカートのように登場して運転しながら草を刈るのだが、頭のどこかでは本当は栗の木の根が張る畑の中をこんなに重たい機械が走り回ったら、きっとだめだと無農薬リンゴ農家の木村さんなら言うだろうなと思いつつも使わざるを得ない。やっぱり規模拡大というのはこういう効率的な手段に移っていこうという安易さが付きまとうのだ。
 5000平米の畑の草刈りをするのには、1週間もかかってしまうだろう。
 幸いなことに、草刈りをしながら栗の木を眺めていると、今のところ虫の大発生はないらしい。栗の林の中は、お日様の日差しが届かないためか、結構涼しいのに気づく。
 全部が栗畑かと思えば、良く観察していると栗畑の中に前の持ち主の想いの変遷が感じられることがある。
 それは縦横に均等間隔で飢えられた栗の木であるし、中には梅の木や柿の木、クルミの木そして孟宗竹の場所もある。岩木地区はほとんどの農家の作付けしている果物は、リンゴである。栗やサクランボ、ブルーベリー、シュガープラム、スチューベン、カシスなども作付けしている農家も最近は見られる。
 減反という国の政策がある限り、米以外の何かを作付けする以外ないのだろう。りんご農家も近年の温暖化の影響を受け始めているし、今年は特に暑すぎてリンゴに色がつかないのだという。そして何よりも東北の果物は、寒暖差というものが秋口にあるから甘みが増すものらしい。今年のこの連続的な暑さは最終的に、どのような結果をもたらすことになるのだろう。今まで誰も体験したことのない、異常気象のような気がしている。

汗・汗・汗~水・水・水・・・

2010-07-23 06:40:42 | マロン農場
 この二日間30℃を超える気温の中での栗畑の中での作業は、時折の風には助けられるが汗だくで作業をしている。長い間手入れされなかったのか栗の木は小枝に覆われて日差しも届かない。まるで床屋に行かない青年のぼさぼさ頭のようだった。暑さの中で3~5センチ台に育ちつつあるイガグリは緑色がまだ新鮮な青だ。私とスタッフ3名、そしてボランティアの家内とメンバーさんたちが参加して作業を進めた。長い枝きりのこぎりとチェーンソーで、枝を切るスタッフ。そしてその切り落とした枝を一箇所に集めるメンバーさん。この時期早めの給水が、日射病除けには大切な作業である。私も初日うっかり給水が遅れたら後頭部がずっと痛んだ。幸い畑の両サイドには小川が流れていて、暑くなった頭や身体をこの水で冷やしている。
 昨日一日この畑の枝の剪定作業に没頭して、ようやく7割が終了した。この時点で栗の木が60本以上もあることにようやく気づき始めている。剪定をして初めてその全容が見えようとしている。等間隔に植えられていることがわかり始めた。足元や頭上の枝が切り落とされて、本当にすっきりした風通しのよい樹幹が出現している。
 こういう暑さの時の飲料水は単なる水やお茶ではなく、スポーツ飲料が大切な気がしている。午前と午後には汗で衣類がびしょぬれになり、二度も着替えをした。汗で衣類が身体に貼り付くと皮膚呼吸ができなくなって身体が重く息苦しく感じる。
 メンバーさんたちは作業がシンプルなためか、作業行動がスムーズである。通所施設の悲哀はどうしても施設に到着する時間が午前10時を過ぎ、夏場は一番暑さが高まる時間帯からの作業である。賞味1時間作業をして、施設から畑への迎えが来る。午後は2時から3時までが作業で、一日2時間がせいぜいなのだ。農作業が彼らのワークフイールドに合致していることはわかっても、この夏場の作業の不合理性はかわいそうにすら見える。農家の労働時間は、夏場は早朝と夕方である。そういう作業をしないと、長続きしないのだろう。そういう作業をするためには、合宿生活のような形態ができないと難しい気がしている。

栗の枝の剪定作業

2010-07-17 07:09:17 | マロン農場
 7月16日(金)PM2:00~PM3:00
 草刈りを終えた栗畑は、散髪を終えたあとのようにすっきりとして足元が見える。しかしまだ足元だけで長い間放置されていたこともあって、枝は伸び放題。これからしばらくは、枝の剪定作業が急がれる。長い柄の剪定のこぎりで、枯れ枝や雪で折れた枝を切り詰めていく。まだこの畑の栗の木が何本あるのかすら詳細はわからないでいる。30本といわれたが、50本近くあるようにも見える。たった一時間の作業でも、この時期は蒸し暑さのせいで汗でびっしょりになった。栗の開花が終わり、小さな毬栗がつき始めている。一カ月おきの下草刈りと枝の剪定作業がこれからの課題である。まだまだ栗の栽培のポイントが見えてこない。
 

マロン農場~草刈り

2010-07-14 06:49:18 | マロン農場
 7月13日(火)曇りから晴れ
 約1,500坪=5反部の栗畑が私たちの法人に運営委託されて、昨日はその畑の草刈りをしました。総勢8名での草刈り用刈払い機の音が里山にこだましました。胸の高さほどに成長している草原という感じの広大な栗の畑です。持ち主の方が、草を刈ってくれるなら栗は皆上げるからといわれ、この日があります。M後援会長のお仲間とスタッフで、草か利用刈払機と乗用の草刈機で早朝から汗をかきました。持ち主の方から30本くらいの栗の木と聞いていましたが、恐らくその倍はあるのではないかと思える栗の木が広がります。栗の樹齢30年から40年近いのではないかと思いますが、結構太い幹です。昼食をはさんで午後2時まで、着替えをしなければならないほどの暑さでしたが、休憩中の栗の木の下はとても涼しく過ごしやすい木陰でした。
 総てが完了して、今度は我々スタッフだけで枝の剪定作業を始めました。これが総て終わるのは恐らく1ヶ月くらいかかるかもしれません。でも、この栗園にも夢が広がります。この木陰を利用してのシイタケ栽培や、孟宗竹の広がる林もあり、観光栗園も可能な平坦地です。畑の両サイドには、冷水の清流が流れており、岩魚もいそうです。岩木町の一部の上水道は、岩木山の中腹から流れ出す伏流水です。その場所から流れ出す水がこの沢に集まってくるのです。
 胡桃の林もあり、パンの材料がまた確保されました。
 この農場の名称をとりあえず「マロン農場」としておきます。