夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

雨の日はあかりちゃんと

2007-07-21 06:50:56 | つれづれなるままに
 疲れた時にはあうんの庭先にあるミントとレモンバームを摘んで、ハーブティを最近呑む習慣が続いている。事務室の中がハーブの香りに包まれるとともに、口の中に涼しさが広がってとても気持ちが良い。事務室のスタッフもこれになじみ始め、コーヒーよりもこちらがコーヒーメーカーの中で温められていることが多い。
 昨日は朝から雨がちの一日で、梅雨を感じる一日だった。私は一昨日の開墾畑の草の抜根作業がたたったのか身体中が痛く、あれはまさに私の「五体投地」のようなものだと思う。特にぎっくり腰状態に近い腰の痛みは半端ではなく、娘を床から抱き起こしたり、車椅子に移乗させる際に悲鳴を上げていたために、午後から行きつけの「あかりちゃん」こと「治療室あかり」にマッサージを受けに行った。友人のY教授はこの治療室の常連の一人で、この治療室を「女性の名前に例えて「あかりちゃん」と読んでいて、当初教授にそんな女性が居たっけ?と思ったが、よく考えればこの治療室の名前を茶化して、そう呼んでいるのだった。さてこの治療室のkさんは、私の体の変化を指先で正確に感じ取り、筋のこわばりをほぐすために治療を開始する。その指圧は強くて部位はとてつもなく痛みを感じるが、それでもその後の爽快感は比較にならないほどだ。共通の知り合いの患者さんもここには溢れていて、開院3年が経とうとする中では顧客もついて盛況の様子だ。彼がちょうどこの治療室を開院する少し前に彼と知り合って、ポスターや名刺作りなどでその開院のお手伝いをさせていただき、公私に渡って今もお付き合いをさせてもらっている。
 彼は性格的にも非常に誠実であり、語り口もさわやかで軽快な笑いとともにある明るさが気持ちよい。一番私が気に入っているのは、制約などものともしない前向きなその姿勢かもしれない。
 彼は年老いた両親と3人暮らしで、35歳の独身である。孝行息子の一人かもしれない。どこかにこの好青年と結婚して幸せを感じとれる女性は居ないものかと、思いあぐねるがなかなかその好機に恵まれない様子だ。
 彼はスポーツマンで、年間に6つくらいのマラソン大会に伴走つきで出場して快走している。また、盲人野球の選手でもあり、国体では優勝をしても居るスラッガーだ。フォークギターで吉田拓郎の歌を歌わせると、それがまたすごく特徴をつかんでいてうまいのだ。もちろん、私と馬が合うのはお酒が好きだということもあります。
 あうんからこの治療室までは車で約30分の距離はあるが、私にとっては週1回は欠かせない通院習慣となっていて、農場が私の心のリフレッシュの場だとすれば、ここは身体を回復させるための大事な調整場所の一つである。午後2時のゴールデンタイムは私のための時間のようなもので、あまりにも気持ちが良くて思わず鼾をかくことも何度かあって、だいぶお疲れのようですね」と慰められることもある。こうして、私のリフレッシュタイムが終了して、1時間の料金も格安の2500円なのだった。私が二人の重い制約者の娘とこれからもともに暮らし続けるためには、欠かせないツールの一つがここかもしれない。