7月2日(月)気温25℃ 晴れ
農場へ行くとオーナーをはじめ関係者が、ビニールハウスで野菜の初出荷の準備をしていた。箱に丁寧にブロッコリーや白かぶ、レタス、スナックエンドウなどの野菜が分けられていて、午後には青森市方面に配達に行くのだという。
これまでの期間ずっと草取りや定植などの作業が進められてきたが、7月に入っていよいよ収穫の季節になったというある種の達成感に近い感覚があった。
私はあうんの畑の野菜の管理を午前中行い、オーナーの指導でジャガイモの土寄せ、ピーマン、トマトの支柱の取り付けとひもで枝を支柱に結んだり、毛豆をいただいて畑に播種した。また、ハーブ・バジルもいただいたので定植した。全体に生育は順調で、トマトも実がつき始め、ピーマンも花がつき始めている。ハーブもこの土地の土が良いいためかとてもつやつやして生き生きとして見える。タイムやセージ、ラベンダー、カモミールなどは今を盛りに花をつけて美しい。
10:00に休憩がありハウスに行くと、約1ヶ月間逗留してすっかり家族同然となっていた二人の若いウーファーTさんとFさんが明日いよいよ出発して、ヒッチハイクで宮城県栗駒のウーフを目指すのだという。17歳になったばかりのTさんの発案なのか、みんなで10年後の自分というテーマで作文をして、タイムカプセル用のビンにこれを入れて縄文の木の下に埋めることになった。オーナー夫妻をはじめ私も含めて全員が大まじめになって、10年後の自分に作文をした。
10:30にあうんメンバーが到着して、あうんの畑のサツマイモの畝を中心に除草作業を行なった。気温はさほど高くはないのだが、日差しは強くてじりじりとした暑さを感じる。
昼食もそこそこに、オーナーは配達用の文章を封筒に詰めて、配達に出かける準備が着々と進んだ。明日の出発に先立ち、ウーファーの二人もオーナーと一緒に同乗して、郵便局に荷物を出しに出かけるという。明日から農場の雰囲気も少し変わるかと思うとなんだか取り残されるものの悲哀感が沸く。Fさんはまた7月中順にはこの地に戻ってきて、約1ヶ月間あうんの児童の夏休みのケア要員としてアルバイトをする予定となっている。きょうからまたそのバトンタッチするかのように別のウーファーが二人やってきて、逗留するらしい。二人とも音楽をやっているらしく、一人はオーストラリアの楽器ディズリドゥを演奏し、もう一人はエレキギターがうまいということで通称「エレキ」と呼んでいると、オーナーの奥さんが話していた。
三人が出発するトラックを見送り、私はまた午後の作業を継続し、午後4時にはようやく予定の作業がほぼ終了したのだった。