夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

etude 「伊能忠敬」Tadataka Inou

2011-11-29 07:06:56 | 創作(etude)
 「伊能忠敬」を
 今頃になって
 学び始めている
 彼は五十歳で隠居
 千八百年に
 五十六歳から
 十六年かけて
 日本を歩き尽くした
 そして
 実測の
 日本地図を
 ついに完成した
 この間の
 歩数は四千万歩
 歩幅をいつも
 一間という基準で
 習慣付けた
 
 世界地図を見ると
 日本は小さいけれど
 自分が生まれてから
 歩いた場所は
 点にしか過ぎない
 
 日本は広いなあ
 端から端まで
 縦長で
 約三千キロメートル
 宗谷岬から東京まで
 約千キロメートル
 一応北は
 宗谷岬から
 南は沖縄美ら島まで
 行くには
 行ったけど
 結局なんにも
 知らないことばかり

 月の直径は
 三千五百キロメートル
 ほぼ日本列島と
 同じ長さだって
 だとすると
 いつも
 月を目で見れば
 日本列島をイメージできる
 これから
 伊能忠敬の
 心境を訪ねてみたい
 
 
 

 
 
 

「独裁者の教養」安田 峰俊著

2011-11-28 07:43:26 | 私の本棚
 横浜の鈴木画伯のブログで興味を持ち、井上ひさし「四千万歩の男」や「平塚らいてふ」の本と並行して読みきった。まず価値観として世界の独裁者を取り上げるという視点は面白かった。
 マスコミに登場する世界の独裁者を見聞しているものとは明らかに異なった側面がそこにはあった。私の浅学的な視点でも、フセインの核爆弾探しを根拠にしたようなアメリカの辛辣な派兵は、明らかにイラクの自治や人民の生命を犠牲にした越権行為だと思った。その確信しているという証拠は、フセイン亡き後も依然として証明されていない。アメリカを始めとする強大国と呼ばれる正義は時として、戦争を生業とする国家的商売を正当化している。総てが間違っているという捉え方をすべきではないという主張を、私は最近とみに思い始めていたしそれは必要悪という言葉でくくらなければならない。多数部族を抱える地域であればさらにその必要性は強くなるだろう。フセインやカダフィという世界の嫌われ者ですら、そこに居なければ収まりのつかないものがあるのかもしれないと思った。
 世界の教育環境がこれほどまでも乖離している状況下では、その価値観を同じにした考え方をすべきかどうか考えこんでしまう。かつて青森県の板柳町出身の永山則夫死刑囚が「無知の涙」という本を獄中で書いたが、まさに問題の中核がそこにあるのではないだろうか。「貧困」という政治課題がまさに世界の独裁者を生む環境を作り出しているのではないだろうか。
 一ヶ月間とは言いながらも、未開の現地になんの伝手もなく取材に歩くということの危険性を考えれば、その心意気にまずは感動してしまった。

発作的整理症候群

2011-11-25 06:57:25 | 私と福祉とであいの旅
発作的と言われても仕方がないかも知れない。それは突然にやってくる意識だ。頭の中で解決できない何かがあるとき、急に始まる私の発作様症状だ。昨日はひとり黙々と施設の車庫の荷物整理をした。車庫とは名ばかりの、荷物置き場である。行事用品や農作業用の工具類、給食用の野菜類、冬用の除雪用具などなど・・・。あとは処理しきれずにただ突っ込まれたゴミの類。
 私の整理方法は、一旦すべてを外に出し切る。次に場所決めをする。そして順に整理しながら荷物を分類する。最後に残ったものがゴミであり、処分するものとなる。
 二日目は相談室と用具室整理で、よくもこんなにも使われないゴミ?が堆積しているなと思う。
 三日目はスタッフの部屋の整理。共有スペースとなると、他人事なのか誰も片付ける気が起きないらしい。こうして、スタッフに任せることができないまま、結局かなり動いてしまった。

 こうして整理しながら動いていても、別のアイデアが突然わくことがある。それを期待してか、この症状がこれから年末にかけて続くのだ。

岩木文化祭での「災害ボランティア活動」報告会

2011-11-21 09:39:31 | チームオール弘前
11月19日(土)激しい雨が朝から降り続く。気温は比較的高かった。


 18日~19日の二日間、岩木文化祭が開催された。先週が我が法人の文化祭だから、天候の良し悪しでこんなにも差が出るのだと改めて思う。先週は二日間共にお天気がよく、屋外行事としてはこの上もない上天気だった。
 チームオール弘前の活動報告を弘大学生事務局を担った3,4年生3名に依頼した。4年生の二人は既に就職が内定し、卒論を残すだけのようだ。
 午前中は開会式で、そこそこの入りがあった。市会議員や来賓と呼ばれる人たちが、開会式が終わった途端さっと会場からいなくなった。公民館活動の表彰式、そして我々の報告など全く関係ないような顔をして退場したのだ。この議員たちの顔をまじまじと見てしまった。


 学生たちの報告は1時間の時間をきっちり使って、3人で分担した内容を順に報告した。
 パソコンでスライドを映しながら、説明をしていくので会場の聴衆もよくわかりやすいことだと思う。野田村に行きたいと思いながらも、結局ケガをして行けなかったので会場に来たという人もいた。学生たちに慰労や励まし、賞賛を惜しまない市民もいた。せめてこれくらいの配慮が市会議員だったらあってしかるべきではないかと思う。
 会場の二階には野田村の活動状況をまとめた資料や、津波の様子を映したビデオが流されていた。

 9月以降は野田村のボランティア活動も、支援内容が心理的な支援に変わりつつ有る。日曜日は「復興食堂」というイベントが開催されるということで、彼ら学生は早朝から定期便に乗っていくことになっているという。もう11月も後半であり、12月は2回の活動が予定されている。足浴の方法の実習や、訪問調査の講義が予定されている。
 冬場になると、往復もかなり厳しいことになりそうである。
 

etude「北風と太陽」

2011-11-18 17:21:42 | 創作(etude)
わたしは
北風
あるいは
太陽
どちらの側に
立とうとするのかが
価値観である
主義である
コンセプトである
アイデンティティである

考えている
ことの
初めは
腹を立てながら
悪口を
いっぱい並べ立て
地団太を踏んで
でもやがて
こんなことをしていても
問題は
解決しないことに
気づきはじめる

自分の都合で
ものごとを
推し進めようとしても
ものごとは
からまるばかり
相手の側に
立てるならば
まずはそこから
立ち位置を
変えて行こう
私とはやり方が
ちがうものの
考え方が
あったって
いいのだ

正しいとか
なんかよりは
どう相手が
納得するかが
本来の
ものの解決方法では
なかったのか
そこに立ち返って
見直してみよう

里にも初雪が

2011-11-16 07:06:57 | つれづれなるままに
11月16日(水)

 昨日の昼から雪が降り出し、ついに今朝は真っ白の雪景色です。夜中に雪が屋根に積もると、ザーッという音と共に、屋根から雪の落ちる音がしていました。
 昨日は公休日でしたが、午前中は十和田市からのケアホーム見学者があり案内をしました。そしてその後昼から、早速マイカーのタイヤ交換です。これが毎年のことなのですが、かなり大変です。8人乗のワゴン車のタイヤはサイズも大きく、冬用のスタッドレスタイヤはホイールが鋳鉄製なのでとっても重いのです。それにボルトの穴が5つもあってそれを合わせるのがまた大変です。タイヤそのものを持ち上げて、穴に合わせる作業だけでも大仕事でした。
 全部で4本のタイヤの20本のボルトを緩め、そしてタイヤを外し、またスタッドレスタイヤを装着してボルトを締めるのです。 カミさんは非力を理由に、毎年これは私の仕事です。とりあえず一台を交換して、あとは本格的な冬(12月)に入ったら天気を睨んで交換します。私も非力になって来ました。


 カミさんのサイクリング車も、車庫にしまいました。私の自転車は今年の感謝をこめて、クリーニングアップ後にしまいます。秋口には結構活躍してくれました。
 冬の準備作業が、これから忙しくなりそうです。庭木の雪囲い。畑の片付け・・・。
 今年はいつもよりも早く除雪車両も整備を終え、出番を待つばかりです。しばらく全体の生活の冬バージョンになれるまで、時間がかかりそうです。

 19日、20日は町民祭が開催される予定で、野田村の活動報告がその中に組み込まれています。私も横浜町の社会福祉大会に駆り出されましたが、今回は弘前大学の学生事務局が大活躍です。きょう(16日)は学生たちを迎えて、会場での打ち合わせです。
 4年生の二人は、就職も内定したとかで卒論なども追い込みのようです。こういうたくましい学生たちが全国に今年は散らばって成長するのかと思えば、期待が持てそうです。
 

目一杯の老いるパワー

2011-11-15 07:11:24 | 創作(etude)
 久しぶりに
 山を歩いた
 たかだか
 八百メートルちょいの
 男和佐羅比山だったが
 初めての
 景観ということもあってか
 はたまた
 人数が多いということもあってか
 なんとも
 歩き方も
 心もとなく
 一つの登り坂も
 身構えてしまう
 
 どれくらい
 この上りが続くのか
 わからないということは
 身構え方がわからない分
 緊張感が続くのだ
 下り勾配のきつさは
 上り勾配とはまた
 違う足の筋肉の部位が
 動いているのがわかる
 自分の足でありながらも
 思うに任せない
 やりきれなさ
 自転車で俺だって
 鍛えているんだと
 言いたいはずの
 その思いもどこへやら

 心肺機能が
 目一杯というような
 頂上部へ至る上り坂を
 口は開き
 汗も吹き出し
 ひたすら
 腕を振ることだけは
 忘れぬように
 きつい!
 股関節や
 ふくらはぎやらが
 やたらと
 危険を報せている
 ほとんど
 自分の限界を超えて
 それでも
 なんとか
 頂上に立った
 それを
 果たして感動といえば良いのか
 はたまた
 飽和状態といえば良いのか

 久しぶりに味わう
 究極の壁を
 乗り越えたという
 達成感を
 タオルで拭いて
 見渡す
 ぼんやりとした
 太平洋
 そして
 野田村の晩秋風景
 カメラで
 写す気力も失せて
 呼吸を整えながら
 これが現在の
 じわり老いとやらかと
 頭の隅で
 実感していた
 
 
 
 
 
 

2011活動報告祭

2011-11-14 07:13:03 | 私と福祉とであいの旅
 今年の活動報告祭は心機一転「地域を耕す」を目標とした。地元の皆さんとつながることが、地域で暮らすことなのだと今更ながら思うようになって来た。
 そういう意味で今回のお祭りは意義があったのです。
 


 二日間とても天候にも恵まれて、良い出会いもありました。

 来年もここでお祭りをするのなら応援します!という声をいただきました。今までの活動報告祭は、こういうやりとりが少なかったような気がします。
 

 地元の皆さんの中には、様々な能力を持ち活躍している人たちが居ます。その資源を活用して活動展開をすることで、多くの人達とつながっていけたらきっとハンディを持つ人達も、強く地域で暮らし続けられるのだと思います。
 そういう予感を確信することが、今回のお祭りでできたような気がしました。

 それを象徴するのはスタッフの何人かが地元のバンドに参加していて、最期を盛り上げてくれました。みんなで「地域の人達と繋がる活動」これが来年につながるテーマです。


 

晴天の日は自転車で

2011-11-12 06:52:42 | つれづれなるままに
11月11日(金)快晴

 岩木山が青空に生えて美しい。こんな快晴の朝に自転車で風を切って人々が車で急ぐ街中を走り、それぞれの職場に向かう姿を垣間見るのもいいものだ。皆それぞれの生活の中で、懸命に生きている。子供たちのために、家族のために、そして自らの現在の生きがいのために・・・。
 職場までの4.5㎞は自転車で約10分で到達する。直線で行けばもっと早いが、通勤の車のラッシュアワーと重なるので可能なかぎりは道路の幅の広い信号の付いている道を選んでいる。これが私の一番安全な方法である。

 岩木海洋センターわきの道路を直進する時、桜並木が紅葉して美しく岩木山を飾っている。もう秋の頂点は過ぎたのだろうか・・・。