夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

深夜の警報

2010-02-27 07:00:37 | つれづれなるままに
 午前3時自宅の電話が10回ほどなったが、意識の彼方での呼び出し音に間に合わなかった。起きて居間に移動して携帯電話を見ると、着信が3度あった。伝言を確認すると、パン工房・ゆいまあるの正面風除室のセンサーが作動して侵入者の疑いだという。事務長が電話に出たらしく現場に向かうという。私も家内を起こして、AM3:15分には現場に着いた。パトカーが2台正面玄関に横付けされているほか、セコムの車両が一台停車していた。裏口から内部に入ると警察官が6名ほどと、セコムの警備員が1名待っていた。説明を受け被害がないかを確認するように指示され、事務室内部に入って金庫の確認を行った。店内も確認したが、異常は見当たらなかった。
 それにしても、正面玄関の風除室が90度内側に開放されていたというのは、少なくとも施錠されていなかったという我が方の戸締り忘れということになる。内側の自動扉は電源を切られており、カーテンも下りているところを見れば、少なくとも戸締りを済ませた形跡はある。
 警察官の助言では、キーボックスも開放されており、鍵がここですよといわんばかりである。更にはそれぞれのキーに、用途が記載されていた。鍵の札には「金庫」という誰が見てもわかる表示もあって、如何に危機意識が薄いかが伺われる。キーボックスにしても施錠は可能なのである。
 自動ドアも、扉下の施錠をすれば二重の管理になるのだが、これもされていなかった。レジ前の事務室窓も施錠されておらず、これではどうぞお入りくださいといわんばかりである。幸いにも室内への侵入や実害はなかったが、今後の管理体制の見直しのきっかけとしなければならない出来事だった。警備会社と契約していて、こういう出来事はめったにはないことではあるが、あってはならない出来事でもある。
 わが法人の事業所が増えてきたことからも、こうしたリスクマネージメントや、スタッフへの教育は次年度の宿題である。しばらく前にも販売機のいたずらなどがあり、心無いひとが居ないわけではないことを示している。

 帰宅はAM4時であったが、興奮した頭と冷たくなった足は、なかなか眠りの淵に届きそうもなかった。まんじりともしない夜明けだった。
 

ケアホーム業務打合せ会議

2010-02-26 06:44:08 | つれづれなるままに
 3月8日から6日間のケアホーム体験入居の日が迫り、運営に関わるスタッフの打ち合わせ会議です。
 世話人と呼ばれる家事援助スタッフと、ヘルパー(個人契約)、そして生活支援員が主なスタッフになります。このほか、送迎サービスが加わります。
 建物の方は玄関先の階段と昇降機の上段に手すりが付けば完成です。今後は2月28日の入居者保護者との懇談会で細部を詰め、5日までの業者の説明を受ければ試験的な生活が始まります。
 昨夜はケアホームの基本的な運営の考え方の確認と、ケアホームの一日の流れを確認しています。またスタッフ間の連絡体制や、緊急時の課題なども確認しました。生活の場とはいえ、福祉施設扱いですから、普通の家庭では考えられないような消防関連設備が備わっていますし、警備会社の警備機器も契約済みです。そのほか玄関先での車椅子対象者の昇降機設置や、車椅子用トイレと浴室(脱衣室)にはリフトや介護台が備えられました。また、1階居間(2箇所)から屋外への避難には、ウッドデッキとスロープが設置されています。建物の周囲を回れば、安全に車椅子でも避難が可能です。火災時は自動的に感知して、消防署と警備会社に通報が行くシステムです。
 朝は世話人さんの早番がAM6:30に出勤して朝食準備を行い、支援員が要介護者の着替えや洗顔、排泄介助、食事介助などを世話人と協働します。朝食はほぼ7時30分からで、9:30には送迎車両が迎えに来ます。世話人さんは9:30まで食後の後片付け、掃除や洗濯を行います。
 平日は「生活介護・であいの家あうん」か「パン工房・ゆいまある」へ通うので、日中は何もなければ誰も居なくなります。何もなければというのは、風邪等健康状態の不良時は一人でも職員がつくことになります。
 メンバーさんの帰宅時間は、だいたいPM4;30です。PM4時には世話人さんの遅番が夕食の買い物や洗濯物の取り入れを行っているほか、同時刻には生活支援員が到着して、受け入れ態勢を整えます。夕食はPM6時で、入浴も食後1時間後にスタートです。ヘルパーさんもPM6時30分には入浴準備を済ませ、PM8:30まで入浴介助が待っています。特に消灯時間はありませんが、PM10時には施錠され、以後の無断出入りは警備システムが作動し、警備会社が管理します。
 入居体験の一日前には隣組の方々をお迎えして、ケアホームの内覧説明会を行います。
 近所の方々と共に楽しく暮らせる町を目指して、相互理解を深めてゆきたいと思っています。3月11日は職員採用試験です。ハローワークに求人を出しました。調理員1名に対して、20人近い応募者が来ました。厳しい人選になりそうです。
 
 

福祉実践者の道

2010-02-24 06:39:50 | つれづれなるままに
 私たちがつぎ込んだ魂に、後から来るものが道をつけて行く。
16年間の道のりが、今また新たな局面に向かおうとしている。
 私は自分自身の体験の中から、あるいはこれまでに出会った人々の教えによって今があるといわなければならない。
 最初は障がい者福祉については何も知らず、この道に飛び込んだのは大学在学中だった。何の身構えもなく、突然目の前にこの現実を突きつけられたということになる。障害児施設とその環境の中で翻弄される当事者の子どもたち。現状の中では最善のことも、社会全体の中では悪であることすらある。
 日本の福祉政策がとりうる最上の水準といいながら、この当時の福祉実践のなんと低いことか・・・。職員の人権を無視する様々な暴力行為は、まさに彼らの人生の日々にどのような恐怖感「トラウマ」を植え続けたのであろうか。ある種の社会的棄民としてしか、私の目には映らなかった。
 それから・・・何の偶然なのか、私に心身の重複障がいを伴った子どもが授かった。もし神がいるとすれば、神様は私に批判するだけではなく実践せよといわれていたような気がした。
 以来私は心の中の神に誓っている。この子らの本当の福祉実践こそが、私の残された人生の命題であると・・・。そして家族ともども歩みを始めたのは16年前になるのだ。
 「本当の福祉」とは何か?それはどのような重いハンディキャップを持って生まれても、限りなくあたり前の人間としての福祉支援を尽くすことである。そしてそれは常に客観化され、点検評価改善の対象となるべき支援である。福祉の支援者は、どのように障がい程度の重い対象者であれ、必ずその対象者の「アイデンティティ」があることを忘れてはならない。
 それでは「アイデンティティ」とは何かといえば、「己と他者を明確に分かつ尺度であり、暗く長い人生の道標のようでもあり、物言わぬ導師のようでもある・・・。」
(インターネット上の佐藤氏の「アイデンティティとは何か」より抜粋コピーしました)
 
 「生き方あるいは価値観を他人に強制されたりせず、その人らしさを精一杯生きられるような支援こそが私の願いです。
 「地域で普通に生きる」この目標こそが、私どもの法人の願いであり理念です。
 
 大規模入所施設を求めず、生活エリアの中で地域の方々と共に暮らすことを目指します。
24時間365日を障がい程度や心理的な求めに対し、可能な限り過不足なく心身両面を支援し続けるきめ細かなサービスの実現。そして人生を豊かに楽しく生きていくことが、これからの我々の目標になります。
 重介護対象者のステップアップを目指す「生活介護・であいの家あうん」も、「就労継続支援B型・パン工房ゆいまある」も通所タイプで、次年度からは定員20人として生まれ変わります。昨年12月からは「相談支援事業」と、「居宅介護事業(ヘルパー派遣)」を開始し、4月からは法人の第1号「共同生活介護・ケアホームSEEDS]が定員6名でスタートします。この事業のほかそれらの生活をつなぐ事業として、「短期入所事業」「日中一時支援事業」「送迎サービス」などが付帯事業としてあります。これからの事業形態として可能性を含むのが、農業を中心とした有機栽培事業(パン工房の原材料確保)。「あうんⅡ」と呼ばれる福祉ショップでは、リサイクル活動や商品販売がこれからのもう一つの展開となって行こうとしています。障害のタイプ別にすみわけを目指して、今後は一層場の確保が重要課題となってきました。まだまだこれから、なすべき課題は山積されています。これまでの16年間の軌跡のように、その時々のタイミングで出会う人々を財産として、一歩一歩の積み上げこそが私たちのリズムといえるのでしょう。

守る会の役割

2010-02-22 07:17:18 | 福祉について
 昨日の日曜日は、午後から「ゆいまある集会室」で青森県重症心身障害児(者)を守る会西地区の例会が行われました。参加人数は15名と少なかったのですが、内容はとても充実していました。
 はじめにH大学講師で赤池P・T(理学療法士)から、「座ることの意義と課題」についてお話しいただきました。いつもながら赤池P・Tのお話は具体的で実演入りですから、とてもわかりやすく実感的です。私たちの生活習慣や思い込みの間違いによって、筋力低下や二次障害を誘引する要素があることを確認しました。特に重心の人たちにとっての一日の生活、ひいては人生においてどのような支援を受けるかは大きな分かれ目のようです。二次障害は確実に、その生活のありようで身近にあることが理解できます。私の娘にしても、首の座りが不良だったことが未だに座位を不安定にしました。結果座位時間が圧倒的に少なく、背部の側彎が顕著となっていますし、長時間の座位が苦手です。
 一日24時間の生活の内、1/3=8時間の垂直座位が必要といわれながらも、現実的には3~4時間以下がやっとという感じです。骨盤を起こすことの意義は、私たち健康体の大人ですら様々な健康阻害因子を未然に防ぐかどうかの瀬戸際です。長時間の運転時やディスクワークも姿勢が大切です。先生いわく「ずっこけ座り」のなんと多いことか・・・。結果骨盤が寝てしまって、腹筋や背筋の低下が腰痛を生み出すほか、関連の筋の拘祝縮とつながっていきます。肺活量の低下や排便困難、栄養吸収不良などの二次的な健康への悪影響が知らぬ間に生活習慣から生じるということでした。

 さて、この集会の後半は情報交換です。
 青森県が県立の医療療育センター機能を大幅に見直し、医師の確保問題の解消や医療ニーズの高い入所者を独立行政法人A病院等にに移行させようとする計画です。こうすることで慢性的な医師の確保問題が解消されるということでしょうか。
 しかしここにはまだまだ問題点が見え隠れしています。医療療育センターは福祉型施設に転換され、結果今までの医療的なサービス環境が大幅に見直されるということです。参加者の非会員の保護者から、リハビリテーションは今まで授業中に受けさせてもらっていたが、今後は沿いのサービスが受けられなくなる。入所者の保護者からも、これまでの医療がそばにあったことによる安心感が今後は不安に変わる。民間サービスでは得られないサービス提供とは何か中身が見えてこない・・・など今後県当局への確認すべき事項が山積みです。
 こういう情報交換会なども、常に子どもを伴って参加しなければならない在宅の保護者にとって、そのサポート機能が大切であることを実感させられました。
 正会員活動のみならず、在宅非会員へのこうした学習会活動の大切さと、支援機能である情報提供は今後も継続していく必要があることを感じています。
 守る会の役割は何かをもう一度考えさせられる機会になりました。
 
 

雛人形の登場

2010-02-20 07:34:27 | つれづれなるままに
 ああ、ついにお雛様が玄関先に飾られました。遂にというのは私の誕生月の二月が、ないがしろにされている感じがするからです。もともと短い二月だから、せめてもう少しぎりぎりまで引っ張って二月の余韻に浸りたいというのが、私の願い。でも、もう三月が目の前ですね。

 ・雛飾る乙女のごとき眼差しの齢五十八妻は楽しげ

ケアホーム完成間近~台所

2010-02-18 16:07:22 | つれづれなるままに
 2月18日(木)
 午後から建物管理者と落ち合うために、ケアホーム工事現場に向かいました。建物入り口にはカーポートが既に設置されており、きょうは車椅子が玄関に入れるように昇降機の設置が行われる予定であった。このカーポート設置で車から降りて、昇降機を使っても雨にぬれないでもすむことになります。車椅子が玄関から入るためには、通常の扉では狭いために、3枚引き戸にしました。玄関の扉を開ければ、既にそこはフラットの床となっており、左側には車椅子用のトイレがあります。このトイレにはリフトが設置されており、車椅子からの移乗はリフトで行われます。介護台も設置予定です。
 3月8日からの6日間の入居体験が設定されていて、機器の操作試験や生活支援の量の調整なども行われる予定です。
 写真は居間から台所方向を写しました。キッチンには魚焼グリルや、食器洗浄器が組み込まれているほか、IH(電磁調理器)でのクッキングになります。
 さあもうすぐ完成です。

ハンサムウーマン

2010-02-18 07:17:13 | 私と福祉とであいの旅
 「ハンサムウーマン」は初代代表者はI氏(女性)で、1994年に設立された男女共同参画を目指したグループです。初代代表者はわが法人の初代理事長でもあり、県庁障害福祉課長としては初代の女性課長でもある。現在はわが法人後援会副会長のT氏(女性で元市民会館長・青森県ソーシャルワーカー協会長)が担っている。
 昨夜はその会合が市内の「リエゾン」というレストランで開催され約20人が出席していた。ハンサムウーマンという会合に何故私がということになるが、男性も会員になれるのである。男女同権、男女平等社会ということだから、当然男性もその認識が必要な社会ということになる。
 最近はわが法人の男性スタッフも参加しているが、昨夜はカミサンと同僚の3名で参加した。
 毎回ゲストが招かれて、お話を聞きながら飲食し、そのほかに参加者の近況紹介として、様々な活動紹介がなされるのだ。
 昨夜は「渡辺源四郎商店」という、劇団主催者のお話だった。
 渡辺源四郎商店は、2008年5月のAGPこけら落とし公演『ショウジさんの息子』以来、アトリエ・グリーンパークを本拠地に、本公演、中学生WS等さまざまな活動を続けております。おかげさまでアトリエ・グリーンパークも少しずつ認知され、青森市内はもちろん、市外・県外からのお客様にもたくさんお運び頂けるようになりました。涼しい海風、夏を待たずに聞こえてくるねぶたばやし、水道も凍てつく冬の厳しい寒さ、すべて堪能しながら、これからも青森の風土の中で芝居づくりを重ねていく所存です。なべげん同様、アトリエ・グリーンパークを御贔屓くださいますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 芝居の稽古や日々の作業はもちろん、常に改修工事を続けているアトリエ・グリーンパークがどのように育っていくのか、このブログでご報告申し上げます。引き続き暖かく見守ってくださいますよう、何卒よろしくお願い致します。
                     渡辺源四郎商店

 前期の紹介文は同劇団のブログをそのまま引用コピーさせていただきました。
 お話をされたのは、現在は地元の高校教師Kさんです。出身は秋田県だそうですが、その体躯は大きく、更にはバリトン風の声は狭い店内を響き渡りました。
 東北青森ならではの演劇の展開をするんだという、気概の感じられるお話でした。一度見てみたいと思いました。

楽しさ求めてきょうもまた・・・

2010-02-17 16:33:51 | つれづれなるままに
 私の娘Nは今朝も食事が済めば、車椅子から降りて腹ばいで移動を開始する。距離は12メートル。歩けばすぐにつく距離だが、彼女は歩けないので腹ばい移動である。それに上腕を使うだけで両下肢は使わないので、ぴかぴかの廊下を進むのはかなり大変なエネルギーが要る。私が同じ姿勢をとって移動するとしても汗だくである。
 そういうことを彼女はほとんど欠かすことなく毎日実行している。この彼女のエネルギー源は「キーボードは楽しい」という強い思いである。この思いこそが彼女を引き寄せ、突き動かす力である。このことによって彼女の体力は維持され、背筋や腹筋、上腕筋などが鍛錬されることになり、肺活量も自然とついてくる。お腹がすけば今度はまた居間まで戻ってくるのだから、相当な運動量を維持していることになる。
 4月からは果たしてこういう運動量が、減少しないかを心配している。彼女の廊下はケアホームには存在しないのだ。毎週土日帰宅はしても、決定的に運動量そのものが減ることに違いはないだろう。新たな悩みがそこにある。
 
 

安里屋ユンタが流れている

2010-02-17 07:42:13 | つれづれなるままに
 私の頭の中にはこの数日思い起こしたように「アサドヤユンタ」という沖縄民謡が三線と一緒に繰り返し流れている。別に料金を取られるわけではないから、ハッピーな気分ではある。
 
 この歌は琉球王朝時代の竹富島に実在した絶世の美女・安里屋クヤマ(1722年 - 1799年)と、王府より八重山に派遣されクヤマに一目惚れした目差主(みざししゅ。下級役人)のやり取りを面白おかしく描いている。

 18世紀の八重山では庶民に苛酷な人頭税の取り立てが課せられており、庶民が役人に逆らうことは普通では考えられなかった。そんな中で目差主の求婚を撥ね付けるクヤマの気丈さは八重山の庶民の間で反骨精神の象徴として語り継がれ、結の田植歌と結び付いて19世紀初頭までに安里屋ユンタとなったと考えられている。歌詞は23番まで続き、4番以降ではクヤマに振られた目差主が「ならばお前より美しい娘を見つけて嫁にする」と言ってクヤマと別れ、イスケマと言う娘を娶って郷里に連れて帰る過程を描いている

 歌詞中の「マタハリヌ チンダラ カヌシャマヨ」は八重山方言の古語で「また逢いましょう、美しき人よ」の意であるとされるが、インドネシア語で「太陽は我らを等しく愛する」の意味も込められている、との説もある。
 (以上Wikipediaより)

 「太陽は等しく吾らを愛する」という言葉はいいですね。