夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

花を植える

2013-04-30 06:31:16 | つれづれなるままに
4月29日(月)快晴の一日

 午前中からプランターや土、マリーゴールドの花などを買い出しに出かけ、午後から30本の花を10個のおうらんたーに植えました。汗ばむ陽気になりつつあります。

 このマリーゴールドはいろんな力があって、食用にもなるハーブ種で、草木染めにも使えます。そしてコンパニオンプランツという、野菜を虫から守ってくれるほか、虫が花粉集めに来るので野菜の受粉にも応援してくれるという優れものでもあるのです。

 

 何よりも花は長持ちで、秋口まで楽しめます。種を採取してまた来年蒔くことができます。
 でも、まだ食べたことはありません。どんな味がするのでしょう?

 

「禅僧が女を抱いて川を渡る時」柳田 邦男

2013-04-29 06:21:11 | 私の本棚
 柳田邦男氏は私の心の水平器だ。心が揺れ動く時に読むと、なんだかもう一度バランスが良くなるのだ。
 
 文藝春秋社の「人生読本」を読んでいたら、「禅僧が女を抱いて川を渡る時」というテーマで彼の文章があった。

 『初めに「こだわる」ことの心理について。こだわるとは、漢字では「拘る」。「常用字解」(白川静・平凡社)によれば、「ほう」という外側の包み込む字は、「身を曲げた死者を横から見た形」で、「人を執(とら)えて、身を屈するようにおさえるのを「拘」という。つまり、「拘」は「とらえる、おさえる、かがむ」の意味を持つようになったという。

 「拘束「拘泥」「拘留」という言葉の意味がリアリティを持って迫る。

 普通の人々の中にも自分の生き方や周囲の人々との関係で、「こだわり」が高じて抜け出せずに苦しんでいる人が多いのではないだろうか。「もっと淡々としていられたら」とか「天衣無縫の心境になれたら」と願う人が多い。

 略

 臨床心理学者の河合隼雄(かわいはやお)先生が「こだわりの克服」ということをアメリカの講演記録の中で「ユング心理学と仏教」に述べられている。

 以下要約文

 二人の禅僧が川を歩いて渡ろうとしているところに、美しい女性が来て川に入るのをためらっている。一人の僧はすぐに、彼女を抱いて川を渡り切ると、女性を下ろして淡々と別れた。二人の僧はしばらく黙々と歩いていたが、女性を助けなかった僧が口を開いた。
 「お前は僧としてあの若い女性を抱いて良かったのかと、俺は考え続けてきた。あの女性が助けを必要としていたのは明らかにしてもだ」すると、もう一人の僧が答えた。
「確かに俺はあの女を抱いて川を渡った。しかし、川を渡った後で、彼女をそこに置いてきた。しかし、お前は、まだあの女を抱いているのか」と。
 

 このパラドキシカルなエピソードについて、河合先生はこう語るのだ。
「女性に触れてはならぬという戒めを守ることに心を使った僧は、女性に対するエロチックな感情につかまってしまっています。実に自由だったもう一人の僧は、私に風のイメージを思い起こさせる」

 「風のイメージ」いいな、と思う、形に拘らず、相手の形に応じて変幻自在、どのようにでも自らの形を変え、相手にサラリと触れるけれど、飄々と去っていく。

 略

 バッハはこう弾かねばならぬ、こういう職業の人はこうあらねばならぬ、こういう社会規範がある以上は絶対守らねばならぬ、世の中はこうなっているのだから従わねばならぬ・・・・そんな「ねばならぬ」への「こだわり」で、人はなんと悩み苦しんでいることか。
 私は余りにも多くのそういう人々を見てきた。そして私自身もしばしばそういう「拘泥」の泥沼に浸かってきた。
 だが、何のこだわりもなく女を抱いて川を渡った禅僧のことを学んでからは、私は何かの「こだわり」に捕まるたびに、その禅僧のイメージを頭のなかに思い描くようにしている。自分の全身に染み付いた規範を修正するには、長い長い歳月を必要とするから、そう易々とは「こだわり」の癖を克服することは出来ない。しかし、長期にわたるカウンセリングのクライエントになったつもりで、繰り返し繰り返し禅僧のイメージを想起するようにしていれば、いつかは自分を修復できるのではないかと思っている。』

 私が「こだわり」について思い起こすのは、「名探偵モンク」というBS番組だった。
 モンクは潔癖症というこだわりがある。そしてそれは「広汎性発達障害」という枠組みの中で考えられる特性を持っている。普通の人が見ようとしない「視点」がそれだ。そして事件の解決に、それは役立っていた。しかし、人間関係を取り持つ力は不足していて、相棒の女性や友人の警部にいつも理解と協力がなければ探偵社としての経済的な自立は出来なかったであろう。
 そして定期的な精神科医からのカウンセリングを受けること。
 愛妻を追い求めている彼は、もう戻ってこないはずの愛妻をいつも思い続けている。「帰ってこない」といわれる声を頑として拒んで暮らしていた。

 心が何かによって拘泥されている状況は悩みや苦しみとしても捉えられるかもしれないが、、しかし拘泥する自分が《自分らしさを守ること》として考える時、それはまた拘泥していたい自分でもあるようにも思えるがどうだろうか。

 
 

弘前城リレーマラソン下見走行

2013-04-28 16:27:50 | つれづれなるままに
4月29日(日)

 きょうは午前10時から弘前城公園に、法人メンバー5名が集合しました。桜まつりに訪れた人たちで賑わっていました。でも風が強く、若干肌寒さが残っています。桜は全体がまだ1分から2分咲きでした。

 私たち5名はお花見ではなく、6月16日に行われる「弘前城リレーマラソン」の下見走行をしました。まずはコースを歩き、コースを覚えることにしました。
 レクリエーション広場(スタート)⇒護国寺⇒西堀⇒工業高校口⇒下乗橋⇒東内門⇒ピクニック広場⇒レクリエーション広場(ゴール)の延長2キロ㍍☓20周(42.195㎞)をタスキリレー

 レクリエーション広場は「メーデー」の集会。桜まつりの雰囲気となんだかアンバランス。みんなが集合するまで、桜ウォッチしました。
 

 会場の露店が並んでいるところはさすがに人通りが多く、人が少ないところだけをジョギングしました。
 お愛嬌の看板撮影。

 メーデーの式典終了後、グラウンドを走ることにしました。1周400㍍を10週で2周分ですが、この日は5周を目標にしました。さすがに若手は早い。

 私は付いて行くのにやっとで、それも1周で荷物番をすることにしました。

 5周で10分を切ったのは20歳のMさん。

 5周を15分で走れたらまずまずということでしょうか?

 次回から運動公園にて練習を再開することにして、この日は終了。皆さんお疲れ様でした!

  

 

 


花より団子

2013-04-27 07:22:44 | 私と福祉とであいの旅
4月26日(金)

 天気予報は弱い雨・・・この日は午後から弘前城公園の桜祭りに、ケアホームメンバーで出かける予定でした。雨が心配されたので、みんなでてるてる坊主を作ってぶら下げました。

 出発するお昼には、西側の岩木山方向は黒い雲が出て来ました。
 公園行きを希望した3人は、付き添いのケアホームスタッフ3名とボランティアさんで気持ちを高ぶらせて出かけました。

 先日入院した我が次女様と、長女は両親がケアホームまで連れて行くことにしました。
 弘前城公園の外堀、市役所前から裁判所前、文化センター前を車で通ると、このところの容器でようやく蕾がピンク色に膨らんで、それはそれなりに綺麗に見えました。

 午後5時には3人のメンバーさんたちも約1時間、たっぷり歩いてケアホームに帰宅しました。6時からお花見弁当をみんなで食べながら、公園を歩いた話を聞いたり、写真を見ながら楽しいひと時を過ごしました。
 

 花より団子は昔からある言葉ですが、やっぱり団子を買ってきたようです。

 この時期、桜まつりといえば、「トゲクリガニ」と「シャコ」(津軽ではガサエビ)
 夜は買ってきて食べたいです。ぜひ!!

奏でる

2013-04-26 06:26:16 | 趣味(渓流釣り・フォーク)
 このギターはクラシックギターです。
 私が長い間大切に使っています。
 アコースティックギターも2台ありますが、フォークソングも私にはこのクラシックギターの方が向いているようです。
 演奏はギターコードで抑えるのですが、独学ですのであまり上達していません。でも一人だけで好きな歌を誰にも気兼ねなく、陽だまりで弾き語るのも気持ちが良いものです。
 とても人前で披露できるような腕ではないので、一人だけで楽しんでいます。
 このほか、私の演奏できる楽器は、オカリナ、ハーモニカ、リコーダーくらいです。
 これからの余生を愉しむために、一つでもメニューが増えるといいなと思います。

回復の兆し

2013-04-23 05:33:27 | つれづれなるままに
4月22日(月)

 昨日のお昼に十和田市の古い友人が訪ねてきた。お花をお見舞いにと頂いて、次女の病室に飾りました。娘の顔を見ると元気そうです。水分も口からいつものように摂取でき、夜は病人食に移行の予定と聞きました。
 仕事を終えて夜尋ねると、車椅子に座って夕食を美味しそうに食べる姿。ホッと一息というところです。カミさんも少々お疲れ気味に見えましたので、交代して近所の温泉に出かけてもらいました。娘はもう寝ているのに飽きたという感じで、ベッド上に何度も起き上がっていました。
 主治医から明日には帰宅できそうなお話があったということで、我々夫婦もこれで一安心です!
 今回の入院は、今日退院すれば5泊したことになります。
 ようやく春がきたっていう感じでしょうか・・・。

 写真のお花はケアホームの花壇に咲いていました。明日はようやく16℃。弘前城の桜の開花は28日ごろとのこと。待ちどうしいことです。

祈り

2013-04-22 06:45:33 | つれづれなるままに
 次女の入院で、私たち家族の生活が変わった。18日朝から嘔吐と下痢でダウンした次女を主治医に見てもらって即入院となった。彼女は30歳を過ぎてから入院が増えてきた。その病名は「イレウス」であり、その背景に「呑気症」という食事の際に空気を一緒に飲み込み、大腸や胃の中に空気、ガスが充満する病気である。そのことも相まって、イレウス(腸閉塞)がヒョンな契機で起こると、たちまち嘔吐をして苦しみだす。昨年も一度入院したが、以後調子よく来ていた。
 今また再発して、ベッドの人となってしまった。絶食と点滴に加え、今回は鼻からもガス抜きをするためにチューブを挿管した。見るからに痛々しく、彼女もすっかり病人となった。
 3日目からチューブがとれ、点滴だけとなった。声も大きくなり、顔の表情もやや元に戻りつつあった。
 昨日の午後、カミさんと付き添いを交代して私がそばにいて見守った。今までは自分から起き上がれなかった彼女だったが、ついにベッド上に起き上がりを始めた。
 これはチャンスとばかりに、彼女の好きな和菓子とバニラアイス、そしてスポーツドリンクを準備した。というのも、彼女にいくどか口から水分をとるように促してきたのだが、手で払いのけて拒絶していた。
 カミさんが病院に買い物から戻り、まずは甘い和菓子をそっと口に入れてやると「ん?!」と彼女の表情が変わった。思い出してくれたのだ。
 次にスポーツドリンクをスプーンで一匙持って行くと、口を開けてくれました。
 やったー!思わず拍手もんでした。これをクリアしないと退院できないので、ようやく一安心。あとは食事に移行していければもう心配ないかと思います。

 でも、背景となっている呑気症は変わりないので、今は漢方薬服用や、排便管理、運動(歩行)などで、少しでもゲップやガスを出すようにする必要があります。

 何はともあれ良かったでした。退院は今週が山になりそうです。早くみんなが揃って、元の生活に戻ることが希望です。

 去年は彼女が退院してホッとしたのもつかの間、お姉ちゃんがまた体調を崩して入院していたのでした。今度はそうならないようにしたいと思いますが・・・。