つながりあそび・うた研究所二本松はじめ

二本松はじめ(ピカリン)の活動予定や活動報告、日頃、考えていることなどを書きます。研究所のお知らせも掲載します。

抱っこ通信1218号 ぶつかれ はじかれ なんどでも

2021年12月04日 | 抱っこ通信
 昨夜は日本平和委員会オンライン学習会「沖縄・緑が丘保育園米軍ヘリ部品落下事件から4年 いま保育園は?普天間基地は? 『チーム緑ヶ丘1207』のみなさんと考えます」に参加しました。大熊啓さん(シンガーソングライター)に誘われて『ぼくらの空の下で~なんでおそらからおちてくるの~』を歌ってビデオで参加したのですが、その後の保育園の子どもたちや保育を知る良い機会だったので最初から視聴しました。ビデオ演奏の後に発言を求められてビックリしましたが、つながりあそびを広げることと平和を求め広げる活動は子どもたちの笑顔のための両輪であることを話したかな?
 1年生と3年生の保護者の話で、緑ヶ丘保育園の卒園児が通う小学校も普天間基地そばで、最近、外来機の飛来が増えたこと、離発着の訓練が増していること等々危険や不安がますます膨らんできていることが聞けました。また、先月30日、深浦町に三沢基地の米軍機燃料タンク投機事故では、青森県平和委員会の人の日本中が危険にさらされていると話していました。沖縄にいる米軍海兵隊は日本防衛のために存在するのではなく他国への攻撃のために存在していること、今の現実は日米地位協定などによるものであること、この現実は戦時中では、と言った声もありました。そういう中でも、だれ一人とあきらめずことなく、事故の根源に迫ろうとしている姿勢が印象的でした。日頃、私自身があまり深く考えていないことが恥ずかしかったですし、もっと知らなければ、知らせなければと思いました。

 さて、『ぼくらの空の下で~なんでおそらからおちてくるの~』には、大熊さんのビデオ編集により大熊ファミリーも演奏に加わり、子どもたちのうたごえやファミリーが醸し出す雰囲気が、この歌のおもいを引き立ててくれていました。ありがとう。

今週のつながりソング動画、つながりあそび動画の譜面です。

【28日つながりソング
『ヤーレンソーラン!舟を出せ!』】
 先週の『笑う門には福来る』に続く和風ソングです。こういう感じの歌が好きです。民踊が好きだった親父の血でしょうか。昭和の人間だからでしょうか。
 昔、NHKTVで「ぐるっと海道3万キロ」という番組(1985~87年度放送)で、小さな入り江の奥の小さな浜から小さな舟で漁に出る光景が映し出されていました。家族総出で、村総出で、押し寄せては戻る、をくり返す波の中で「この波」というのをつかんで、小舟をみんなで海に押し出す光景でした。その土地に住む、暮らす人々が、何代も掛けて、何度も何度も海に、波に挑戦して、やっと舟を押し出すことを獲得してきたのでしょうね。家族みんなが呼吸を合せなければ、村が一つにならなければ、舟を沖に繰り出すことができなかったのですね。暮らしていけなかったのですね。きっと、日本中にそんな光景がたくさん見られたのでしょうね。テレビを見ていて涙がこみ上げてきました。人間っていいな、家族っていいな、美しいなと。
 もっと遡れば、いのちたちが海から陸に上がる時どれだけの挑戦があったのでしょうか。「ぶつかれ はじかれ なんどでも」の想像を絶する大事業だったのでしょうね。何百万年も、何十億年もかけて。なんだか今、この歌を歌いたくなりました。
 曲のアレンジ(シモシュ)とダンスの振付(西村明子さん)が新鮮だったことを思い出します。ダンスDVD『ラララ・ラッセーラ』(音楽センター発行)に収録されています。

 先の総選挙の結果、市民と(立憲)野党の共闘は、大きなスパンで見れば決して負けたとか、後退したとか、停滞したとかではないと私は思います。大海に向かってやっと一滴がこぼれた、しみだしてきたという感覚でしょうか。大海とは言いませんが、漁に押し出すためのこの波をやっと捉えたというところでしょうか。「諦めない」と一言で言ってはそれまでですが、今までも、今も、これからも様々な波が寄せてくるでしょうが、今回、捉えた波のあり方や法則をみんなのものにしていくことが求められているのでしょうね。そんな思いがあふれてきたので『ヤーレンソーラン!舟を出せ!』を歌いたくなったのです。

ヤーレンソ―ラン!舟を出せ!
     作詞・作曲 二本松はじめ
声を出せ 力の限り 夢はでかいぞ
自分の力で 引き寄せろ ソレソレソレソレ 引き寄せろ
ぶつかれはじかれ なんどでも ぶつかれはじかれ なんどでも
夢を必ず 引き寄せよう
ヤーレンソーラン ヤーレンソーラン 舟を出せ

汗を出せ 心の限り 波は高いぞ
自分の力で 乗り越えろ ソレソレソレソレ 乗り越えろ
ぶつかれはじかれ なんどでも ぶつかれはじかれ なんどでも
波を必ず 乗り越えよう
ヤーレンソーラン ヤーレンソーラン 舟を出せ

好きになれ 自分の限り 愛は強いぞ
自分の力で 抱きしめろ ソレソレソレソレ 抱きしめろ
ぶつかれはじかれ なんどでも ぶつかれはじかれ なんどでも
愛を必ず 抱きしめよう
ヤーレンソーラン ヤーレンソーラン 舟を出せ

花咲かせ いのちの限り 未来は近いぞ
仲間の力で 咲かせよう ソレソレソレソレ 咲かせよう
ぶつかれはじかれ なんどでも ぶつかれはじかれ なんどでも
いのち必ず 咲かせよう
ヤーレンソーラン ヤーレンソーラン 舟を出せ

【3日つながりあそび№216『でんしゃにのってゴーゴーゴー!』】
 動かない動画シリーズなんてないのですが、今回も歌だけですが、子どもたちの大好きな「電車ごっこ」です。すでに電車ごっこでは、『でんしゃにのって』『ぞうさん列車』『ロボット機関車』『ニコニコ列車』などをアップしてありますが、この『でんしゃにのってゴーゴーゴー!』が自分の中では、電車ごっこからの遊びの応用が一番できる歌です。例えば、ホールで遊んだ後に、子どもたちが各部屋に戻る時は、♬でんしゃにのってバイバイバイ♬と歌えばいいだけですからね。
 遊び方では一番オーソドックスな、走るスピードを速めていくパターン+運転士交代と色オニパターンを紹介しています。散歩の時に歌うとかリーダー(機関士役)が次々に友だちを誘って連結していくとか、いろいろ現場では楽しまれています。
 CDブックに書いた【ピカリンメール】を紹介します。
 子どもはただ走り回っているだけでも楽しそうですね。走れることそのものが嬉しいし、楽しいのでしょうね、また、いろいろなことを想像しながら楽しんでいるのかもしれません。だから、友だちとつながってのでんしゃごっこはその楽しさをもっと大きくしてくれているのでしょう。中には友だちに引っ張られている、引きずられているなんていう光景も見られますが、それでも楽しそうです。やはり、仲間の中でひとりじゃないということを感じているのでしょうか。
 コロナ禍の保育現場ではなかなか友だちの肩などに摑まって電車ごっこを楽しむというのは難しいのでしょうね。子どもたちの電車がホールを走り回る時、風が巻き起こる経験、楽しさ、素晴らしさを早く知ってもらいたいです。毎朝、小さな保育園の子どもたちが避難車や誘導リングにつながって近くの公園にやってきますが、公園に着いたら、先生が電車ごっこのつもりで、歌いながら公園内を一周するくらいの余裕があったらいいのになあ、無理かな。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする