筑波大学硬式野球部のブログ

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東日本大震災を忘れない

2021年03月11日 14時46分00秒 | 2021

【語り手:野条大雅(体育3・佐倉)】


2月13日、夜遅くに非常に大きな地震が起きた。
その頃自分は寝る前だった。少し、ドンっとするようなのを感じそこから大きな揺れが長く続いた。
調べてみると、東日本大震災の余震らしい。

東日本大震災が起こってから今年で10年が経つ。
東日本大震災が起こってから数年間はあの日のことを思い出すこともあったが、近年はそういったこともほとんどない。しかし被災地ではその爪痕が残っているはず。まだ復興に向けて活動している人がいるはず。そして10年が経った今、
私たちはもう一度東日本大震災のことを思い出していく必要があるのではないかと感じた。

当時の自分は卒業式の1週間前でもう少しで小学校を卒業するというところだった。
母が迎えにくるまで家に帰ることができず、また父は帰宅難民となっていた。
被災地で何が起こっているのか、しばらくの間はわからなかった。
当時はスマホもなく、ラジオを聴いてテレビを見てそこで初めて被災地で起こったことを知った。

自分はテレビでしか見たことのないものをいつか実際に見てみたいと思っていた。
できたら今年、実際に現地へ赴き自分の目で確かめたかったが、現在コロナウイルスの影響でそれはまだできない。
そこで今回は、岩手県出身の西舘(2年:盛岡第三)に話を聞いていきたいと思う。

 

 

 

・西舘は岩手のどこに住んでいた?
一戸町というところに住んでいて、周りを山に囲まれた内陸のところ。




・震災当時はどんな状況だった?
当時は、小学校4年生。教室にいるときに地震が起こった。避難訓練と同じように避難を行った。数日前にも大きな地震
(M7.2)が来ていて「また来たのか」と思った。

保護者が迎えに来てくれて家に帰ることができた。
家は停電していたので電気をつけることができなかった。そのため早く寝る生活を1週間くらい強いられた。
ストーブを使ったり、カセットコンロを使ってお湯を作って暖を取った。
停電している以外は自分の家に被害はなかった。周りでは土砂崩れがあったり、田んぼを埋め立てた家が傾いたりした
ということを聞いた。

幸いにも自分は避難をしないで済んだが周りでは避難した人もいた。3月になり雪が少なくなってきたとはいえそれでも
寒く避難・避難生活は大変だったというのを聞いた。

地震による生活への影響に関しては、ガソリンスタンドがかなり混んでいたり電池や食料の買い占めがあったりした。
ガソリンはできるだけ多くの人が入れられることのできるようにみんなで配慮していた。1週間以上ガソリンスタンドへの
補給がなかったためかなり大変だった。
また、震災以降ほぼ春休みのような状態になり学校には登校していなかった。

 

 

・身近で被害にあった人はいた?
高校の同期で家が流されたという人がいたみたい。だが、本人にとって辛い出来事なのであまり深くは聞けなかった。

 


・震災で一番大変だったこと
周りの情報を得ることができなかったこと。
当時はスマホがあるわけでもなかったので、情報収集は本当に大変だった。
学童保育の先生がワンセグで情報を得ていたのでそこから震災の状況を聞いたり、ほぼ使わなかったがラジオの情報も
入れたりしていた。
津波の情報はかなり後になって知った。映像情報に関しては1週間くらいは得ることができなかった。




・震災を振り返ってみて
当時は小学校4年生だったので覚えていないこともある。
被災地の状況に関しては、中学校の総合の授業で実際に現地へ行って見た。テレビでは流せず現地で見ることしか
できない、津波の映像とかを見た。津波は真っ黒で何もかもを飲み込んでいくようだった。
映像の中では、車が普通に走っている様子や津波を見に行ってしまって津波に飲み込まれてしまった人がいた。




・津波に対する警戒感は何か変わった?
訪問先には震災が起こる前から石碑が立っており、津波が来たらすぐに逃げろというものがあった。それでも当時は
一時は避難したものの物を取りに帰ってしまって津波の被害に遭った人がいたとのこと。

震災が起こってから、確実に津波に対する警戒感は高まったと思う。津波は一回だけ来るのではなく、引き波の状態に
なってからまた来るというのを何度か繰り返される。未だ行方不明になっている人はこの引き波で海に行ってしまった
ために見つからないという可能性が高いらしい。最期を看取ることもできないというのは親族等にとって一番辛いこと。
そのため、一度津波が発生したらそれがしっかりと落ち着くまでは避難を続けなければならないというのが教訓として
ある。



・岩手出身ということで何か背負うものとかはあった?
小学校・中学校の時、同じ県内の中でも野球ができない人がいた。
グラウンドに仮設住宅が立ったことによって野球ができなくなっていた。
そのような人がいるなか、自分は野球ができた。このことには感謝しながら野球をしている。



・最後に、東日本大震災を通じてみんなに伝えたいことは?
まずは、あの日に起こったことを風化させないこと。津波の恐ろしさや地震が起こった時の対処はしっかりと知って
ほしい。
リアス式海岸になっているところは津波が集まることによって、そうでないところと比べて高くなることや避難訓練を
本番と同様に行うなど何か起こった時への対処を覚えてもらいたい。

あとは、実際に東北に来てもらいたい。
実際に被災地がどのような状況になっているのか見てほしいし、そうでなくてもきてもらえるだけで東北の人々が元気に
なってくる。
先述したリアス式海岸のところでは牡蠣の養殖が盛んだったりする。震災による被害から養殖を再開している人も
いるのでその牡蠣を食べるなどしてもらえたら良いなと思う。


_____________________




今回話を聞いて大震災の被害の大きさを認識させられた。そしてこの出来事を教訓にできることも。

できる対策をすることによって被害を減らすことはできる。岩手キャンプでお世話になった洋野町では
死者行方不明者を0に抑えることができたという。洋野町では街清掃で避難経路を確認するなど災害への危機意識が
高かったことが要因と考えられている。
(引用源:https://blogos.com/article/283254/)


将来起こるかもしれないことに対して、自分たちができることをやることで被害は減らせる。
地震が起こった場合どのような対処を取らなければいけないのか、今一度調べて備えをとっておくべきだと私は思った。



最後に、改めて東日本大震災で亡くなられた方に謹んで哀悼の意を表します。
(野条大雅・体育3)

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2021 練習開始!

2021年01月14日 19時20分53秒 | 2021

皆さん、こんばんは🌙

3年マネージャーの中川です。

各地で緊急事態宣言が発令されており、不安な毎日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

さて、弊部は昨日から2021年の全体練習を開始しました⚾ 春季リーグに向け、着実に準備を進めております。

感染予防に十分に努めながら、2021年も精進して参りたいと思います。

 

そんな私たちが練習しております筑波大学野球場にて、先日、不可解な出来事が起こりました。

それがこちらです。

皆様、お分かりいただけますでしょうか。

 

なんと逆向きにつららが形成されていたのです!! (決して水を出しっ放しにしていたわけではございません。)

雪国の皆様にとっては当たり前かもしれませんが、逆向きのつららは初めて見ました!!

 

こんな寒い毎日が続いておりますが、選手たちは熱く、熱く頑張っております。

次回はそんな選手たちの様子をお送りしたいと思います。弊部SNSチェックも何卒宜しくお願い致します。

 

 

                                                 筑波大学硬式野球部 

                                                 主務 中川隼

 

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2021 新年の御挨拶

2021年01月01日 21時18分41秒 | 2021

皆様、新年明けましておめでとうございます。

主務の中川隼です。

旧年中は弊部への多大なるご支援とご声援を賜り、誠にありがとうございました。

昨年は新型コロナウイルスの影響により、皆様におかれましても大変な1年になったことと思います。
2021年がより良い1年になることをお祈りしております。

また、弊部の活動におきましても、ますますの発展と目標達成のために日々精進して参ります。
新4年生にとっては学生野球最後の1年。全員が悔いの無いように、そして、最後に全員で神宮で笑えるように駆け抜けていきたいと思います。

本年も何卒宜しくお願い致します。

                                                      筑波大学硬式野球部
                                                       主務 中川隼

 

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