上野東照宮は慶安4 年(1651)に3 代将軍家光が、寛永4 年(1627)に創建されていたものを大増営させてできた神社です。
その後の歳月を、大震災、大空襲などに耐え、よく生き残った国の重要文化財です。
平成26年完成の大修理で創建当時の姿が甦りました。
500 円の拝観料で門の内側に入れますが、拝殿には上れないので、内部や格天井などは拝観できません。
庭にある大楠は樹齢 600 年を越すとありますから、世の移り変わりをつぶさに見てきたのでしょう。
この神社は、全国の大名たちがこぞって寄進した灯籠群でも有名です。銅製が50 基、石灯籠は280 基です。
よく見ると、細部にわたって精巧な装飾が施されています。
大鳥居から少し離れて、一基建つ灯籠。大きいことから“お化け燈籠”と呼ばれていますが、これは、常陸北条 1 万石の大名、佐久間勝之によって寄進されたものです。なお、この大名の母親は秀吉に滅ぼされた柴田勝家の姉だそうです。(説明板より)