雨曇子日記

エイティライフの数々です

船戸古墳のある里山

2017-05-23 19:44:46 | 柏(旧手賀村など沼南地区)を歩く

 

カシニワガイドブック 2017 によると、里山のカシニワは 17 ヶ所あり、いずれもボランティアによって管理されている。

さらに、次の記述があった。

「かっては暮らしに密着していた里山、いつからか利用されない土地になってしまいました。そんな土地を再びきれいにして地域をよりよくしていこうという活動が始まっています。カシニワ制度を通じてボランティアの方々が土地所有者から林を借り受け整備を行うことで、明るくきれいな林に生まれ変わってきています。里山には、長袖、長ズボン、歩きやすい靴でお越しください」

 

 

手賀沼里山クラブのみなさんが活動する、船戸古墳の森(柏市大井 2297 )は、約 2 ha と広く、今年は 5 つの巣箱のうち、 2 こにヤマガラなど野鳥が住み着いたそうです。

 

 

手賀大橋南詰“道の駅しょうなん”から徒歩 20 分、沼南十兵衛城通り沿いにあるこのカシニワ、きれいに整備された林の小径を歩くと古代にタイムスリップした気分になります。

 


柏市泉・一字一石塔&庚申塔群

2016-11-05 19:48:08 | 柏(旧手賀村など沼南地区)を歩く

柏市泉の県道柏・印西線から藤ヶ谷カントリークラブわきを通って国道 16 号線に出る市道のわきに一つの立派な石塔があります。

 

①一字一石塔

 

        

             

 

一字一石塔とは、法華経八巻のすべての文字約 7 万を石に一字ずつ浄書し、これを地中に埋めたところに建てた供養塔です。

これは、並外れた信仰者でなければできないことで、その功徳を特定の人にめぐらせるための大きな供養とされ、中世以降、日本各地に見られるようになりました。

この塔は、文久 3 (1863)の造立で願主は江戸築地南飯田町 岡田半次郎他 3 名、世話人の名は 23 名あります。

一字一石の当事者は塔のできる 12 年まえに亡くなった泉村の古川兵衛門です。

「築地小田町一丁目石工伊之助」と刻まれていることから、築地を中心とする江戸下町の商人たちが地元の石屋に造らせ、はるばる泉村まで運んできた石塔です。(沼南風土記・椎名宏雄)

 

② 泉・庚申塔群

 

        

             

 

この庚申塔群は、一字一石塔のすぐ先、泉・金山口Y字路にあります。

 

    

    

              

              

 

正徳元年(1711)のものから 15 基(一つ飛ばした)の庚申塔が並んでいます。

泉では、ごく最近までこの講が行われていたようです。

      


柏市郷土資料室

2016-10-07 21:31:32 | 柏(旧手賀村など沼南地区)を歩く

柏駅東口からの東武バスを“沼南庁舎バス乗継場”で降りると目の前が“沼南庁舎”、その一角にあるのが、“柏市郷土資料室”です。

 

        

             

             

 

エレベーターで 2 階へ上がります。

 

             

             

                      (踊り場からの外観)

             

                      (踊り場に展示されている作品)

             

             

 

静かで快適な空間です。

まず、柏市の遺跡で発掘された土器や石造物に魅せられました。

 

        

            (弁天山古墳発掘の石枕)

                          

              

                   (船戸古墳より出土の鉄剣)

 

土器のかけらに紙を載せて色鉛筆で擦ると文様が浮かび上がります。

こんなちょっとした作業を通して土器に一歩ちかづきます。

 

             

        

 

手賀沼の絵図です。

 

        

       (明治 4 年・1871 布瀬村区長作成のもの)

             

               (宝永元年・1704 の図絵)

 

柏はごく最近まで千葉の一寒村にすぎなかったように思いました。

 

             

               (柏は 40 の村の集まり)

             

             

              (昭和 4 年の柏駅前を描いた松井天山の絵図)

             

              (市になったのは昭和 29 年)

             

                (昭和 20 年代の柏駅)

             

                (昭和 31年 12 月、やっと西口ができた)

             

               (昭和 42 年の柏駅東口)

 

資料室を出て、沼南庁舎(旧沼南町役場)を眺めました。

 

       

 

裏手の小路を行くと、数分で“ひまわりプラザ”(旧沼南町中央公民館)に出ます。

 

        

             

        

                 

 

 


金山 円林寺の桜

2016-04-12 20:34:44 | 柏(旧手賀村など沼南地区)を歩く

             

 

4 月 6 日(水)「今井の桜」への道です。「T」の縦棒の方向へ進みます。

足下の「道しるべ」の「かね山 みち」です。

 

            

 

少し行くと、金山村の庚申塔がありました。

 

             

            

             

                       (金山のそらまめ畑)

        

        

 

車椅子の方が一人しみじみと桜を眺めておられました。

私も、たっぷりと鑑賞させていただきました。

 

       

             

             

             

             

             

 

 

 

         


柏のいちご

2016-01-28 18:10:47 | 柏(旧手賀村など沼南地区)を歩く

             

 

千葉県柏市には 17 のいちご園があります。

その一つ、“さかきばら農園”に行きました。県道柏・印西線を印西方面に走って、柏のとっぱずれの信号を右折、(布瀬 2602 )にあります。

このあたりは、明治、大正まで鴨漁が盛んだった村です。干拓される前で、手賀沼の一部だったのです。

 

             

             

             

             

 

市の農政課発行の“柏市いちご直売所マップ”には、一言 P R として「夫婦でエコファーマーの認定を受け環境にやさしい農業に取り組んでいます」と書いてありました。

 

             

             

             

 

ハウスは 7 棟。とちおとめ、やよい姫、清香(きよか)を栽培しています。

いちご狩りができるのは、 4 月の中ごろ~ 5 月の連休あたりまでだそうです。

さかきばら農園連絡先   04-7191-9212

                                 090-7902-8168


庚申塔の三猿

2016-01-11 20:36:21 | 柏(旧手賀村など沼南地区)を歩く

     

 

庚申塔のパターンは、青面金剛が、人に災いをもたらすという天邪鬼(あまのじゃく)を踏みつけ、その下に三猿(見ざる、言わざる、聞かざる)が彫られています。

 

     

             

           

 

これはまた別の庚申塔です。

 

             

             

 

文字だけの庚申塔に、三猿だけは彫られているものもありました。

 

        

             

 

こうして、猿だけをクローズアップして眺めてみると意外にリアルなので、面白いなあと思いました。

             


猿田彦大神のサル

2016-01-09 19:36:06 | 柏(旧手賀村など沼南地区)を歩く

     

     

 

柏・大津ヶ丘 4 丁目バス停前“松原公園”にある古墳の前に石塔が 11 基並んでいて、その左から三番目に建つのが「猿田彦大神」です。

 

     

 

文政 6 年( 1823 )癸未(みずのと ひつじ)の石塔です。

三猿の土を少し取り除いてみました。

 

             

               

             

 

今年はサル歳。サルさんよろしくお願いします。

 

       

 

猿田彦は、日本神話でニニギノミコト降臨の際先頭に立って道案内した神様で、中世、庚申の日にこの神を祀り、道祖神と結びつけたそうです。

 

                      


一休みしたくなるベンチ

2016-01-03 14:53:34 | 柏(旧手賀村など沼南地区)を歩く

散策中ふと休んでみたくなるベンチがある。

 

             

 

このベンチは、柏市大津ガ丘中央公園のショギングコーススタート・ゴール地点にあり、背後はメタセコイアの大木。

 

           

 

少年野球場のベンチも魅力的だが本来的には選手や監督コーチ専用だろう。

 

             

             

 

このベンチは、桐の木、藤棚、砂場があって、読書用、または、ベビイシッター用だろう。

 

             

          

             

 

同じく、大津ガ丘団地内のこのベンチは、展望向きだ。

ベンチの背もたれが高く、雲を眺めるのに適している。永久に眠ってしまいそうで、まだ眠りこけたことはない。

 

             

             

             

             

             

             


柏市郷土資料展示室

2015-12-10 18:10:22 | 柏(旧手賀村など沼南地区)を歩く

     

 

柏市郷土資料展示室は、沼南庁舎にあります。

合併前の沼南町の庁舎です。

国道 16 号の柏トンネルを出て、大津ヶ丘交差点を左に入ってすぐ、バスなら、「沼南庁舎バス乗継場」で下車すれば、すぐ目の前です。

 

             

          

 

東武バスは、結構本数があります。(柏駅東口から出ています)

庁舎側から見ると、正面に消防署とケーキ屋が見えます。

 

             

 

資料室(入場無料)は 2F にあって、エレベーターで上がります。

エレベーターを降りた所にケヤキの一木から彫りだした作品が置いてあります。

 

          

 

現在の展示(平成 28 年 2 月 28 日まで)は「芳野金陵と幕末日本の儒学」

二松學舎大学と柏市教育委員会の共催の第 20 回企画展です。

 

             

             

             

 

芳野金陵は柏市松ヶ崎出身の幕末の儒学者。

この展示内容は、学問的で、格調が高く私には少々難解でしたが、金陵という人が、郷土の偉人として誇るに足る人だということは理解できました。


公民館の小路

2015-12-08 17:25:17 | 柏(旧手賀村など沼南地区)を歩く

12 月  8 日 74 年前のこの日、日本は米英に宣戦布告し、太平洋戦争が始まった。私は、名古屋市の国民学校一年生だった。

30 年前のこの日、私たちは我孫子市から柏市の現在の住まいに引っ越してきた。

2015 年のこの日、私は近くの柏市沼南公民館に徒歩で出かけた。

 

             

             

 

冬になるとはっきり姿を現す寄生木を眺め、公民館の横手にある林に入った。

 

             

     

     

     

             

 

ベンチに腰かけると 1 分も落ち着いて紅葉を眺めていられない自分が情けない。

 

             

             

             

             

 

公民館の周りの小路を歩き、寺の前に置かれた馴染みの庚申塔を眺めて帰った。

 

             

    

               

 

宝永 5 年( 1708 )の色が残っているのかな?