雨曇子日記

エイティライフの数々です

2時間の恐怖

2013-06-30 20:33:55 | エッセー
    

今でも、思い出すたびにぞっとする。

満席の劇場。客席は階段状に80席あまり、ステージを見下ろしている。
開演前、注意があった。
「・・・・携帯の電源は必ずお切り下さい。トイレは・・・」
はっとした。
私は、携帯の切り方を知らない。だからといって、隣席の見知らぬ人に尋ねるのも憚られた。

まもなく、照明が消され、芝居が始まった。
地獄の場面で、舞台は静寂に包まれている。役者が登場し、高く、低く、叫ぶように、囁くように、セリフが語られる。

その時、「私の携帯が・・・、ふだん、滅多にかかってくることの無い私の携帯が鳴り響く・・・
役者の動きが止まり、怒りの視線が矢のように私に放たれる・・・」
思っただけで、私の心臓は凍りついた。
「どうしよう、どうしよう」
「どうぞ、誰も、電話をしてみようなどという気まぐれを起こさないでくれ」
「間違い電話ということもあり得るのではないか」
そんな恐怖にさらされながら、2時間、私はなすすべもなく座席に座り続けた。

そして、芝居は進行し、終わった。

私は安堵し、何食わぬ顔をし、みんなの後について劇場を出た。

家に帰り着いて、真っ先に電源オフの方法を聞いた。
あるボタンを長く押し続ければよい。ただそれだけだった。

下北沢へ

2013-06-29 23:02:52 | 東京散歩
    

6月29日(土)初めて下北沢に来ました。
駅は工事中ですが、駅前の商店街は活気に満ち溢れていました。


             

    

    

    

    

下北沢に来たのは、この芝居を見るためです。

    

劇場の位置を確認しておきました。(このステキナ女優さん、今回は案内係に徹しておられました)

             

    

    

公演まで時間があったので、「CURRY SHOP スミレ」 に入りました。
この方が、店主の田中さんです。

             

季節限定のオニオンサラダとベーコンエッグカレーを食べました。

    

    

飲み物は、メニューにあった龍井茶(ろんじんちゃ)です。
脂肪消費促進に優れているそうです。

写真の撮れない芝居の代わりに撮ったのは、CURRY SHOPの壁にかけてあった絵と下北沢駅です。(店主の田中さんは、シャーロックホームズのファンであるらしい)

             

    


             

「リヤの三人娘」について
シェイクスピア「リア王」をよく知らなくとも大体分かる。
末娘コーデリアは本当に心の清い親思いの娘なのか?
「己の潔癖主義故に他者を許すことができない娘に過ぎなかったのではないか」
というのが、このドラマのテーマであるらしい。
膨大なセリフの量、4人の役者さんは見事に演じきった。




苦しんで苦しんで・・・最後に、笑う

2013-06-28 22:06:57 | 野球談義
             
              (ちっぽけな苗から成長して大輪を開いたルドベキア)

公男「28日の対西武戦。1点リードの7回、一死満塁のピンチに救援を命じられた宮西投手
   “エッ、ウソだろう”と思ったと、心境を語っていたよ」
虎子「大変よね。そういう場合の救援って。でも、宮西投手、4球で片付けたわね」

公男「リーグ首位のロッテ、交流戦優勝のソフトバンク、何気につよーい西武を相手に、よくぞ勝ち越してくれた」
虎子「ついに借金1ね」

公男「1ボール1ストライクの大引選手に代わったホフパワーのHRを始め、奇跡に近い活躍が多々見られた」
虎子「エラーもあったけれど、相手のエラーで拾った試合もあったわね」

公男「28日の広島戦、虎さんは相手のエラーで勝った」
虎子「小さなほころびが、大差をひっくり返すことになるから、怖いわね」

公男「虎さんは、兎さんにぴたっとついて、最後には抜き返すつもりでしょうね」
虎子「そう願ってはいるけれど、なんとなくもどかしいのよ」

公男「お互い様。なかなかスカットは勝てないね。それだけ相手も必死だから」             

スカイツリーの街にて

2013-06-25 20:11:35 | 東京散歩
             

6月25日(火)亀戸2丁目の財部(たからべ)歯科に来ました。
自分の歯が2本しかない私は、財部さんによる入れ歯で生きているのです。
いつもやさしい財部先生です。

             

伺うたびに、院内の風景が変わっています。常に進化する財部医院です。

   
 (冷房のきいた室内では羽の無い扇風機が静かに回っています)

財部先生の作品の木彫りの像です。

             

             


ガードレールの端が、鷽(ウソ)になっていました。(亀戸天神ウソ替えの神事に因む)

    

いつも立ち寄る倉持コーヒー店。

    

             

             

墨田区文化2丁目にあるフラワーガーデンに来ました。

             

所狭しと植栽されている木々や草花を標示と見比べながら見て回りました。

             

    

    

    

             

「ブタの反対」と覚えることにしました。
この木は、標示がなかったので、職員の方に尋ねてクマシデと分かりました。

             

             

帰りついたわが家の庭にも、草花が花開いていました。

    

    

             
          (ルドベキアの小さな苗が1年かけてこんなに成長するとは驚きだ)

            


             

ネムの木

2013-06-23 14:27:47 | 手賀沼  夏

    

「樹高10mほどになる落葉高木、梅雨どきから盛夏にかけて咲く薄紅色の花が美しい。花は雄しべが長く伸びて刷毛の先のような形になり、樹上に多数集まって上向きに咲いている様子は、南国的な眠くなるような光景である」(野田坂 造園樹木事典・Aboc社)

6月23日(日)手賀沼緑道に来ました。

            

            

サイクリストは、私と同年の柏市増尾のMさん。
今、お会いしたばかりだが、元気をもらった。

            

            

お目あてのネムの木。

            

    

            

            

            

植栽から20年はたっていないが、よく育って大きな日陰が涼しげだ。

            

            

帰り道に出会ったネムの木。

    

            


谷津のジャカランダ

2013-06-21 19:54:14 | 関東の小都市歩き

    

「ジャカランダ」といえば、宮崎県日南市だが、
ここ、千葉県習志野市、京成谷津駅商店街の街路樹は「ジャカランダ」

    

    

商店街の自転車屋さんのご主人は、
「植えたのは数年前だから、花をつけるのは、5年ぐらい先らしい」
とおっしゃった。

商店街の先の谷津バラ園には、かなり大木があったが、花はつけていない。

            

    


代わりに、スモークツリーという木を楽しんだ。

    

            

このバラ園は、南国ムードいっぱい。

            

            

バラ園だから、勿論、バラが主体。

            

            

    

            

6月21日(金)小雨のバラ園にはほとんどだれもいない。

            

昼食は、商店街のお蕎麦屋さん。
カツ重と蕎麦のセット(1000円)は、十割蕎麦を食べ終わってから、写真のことを思い出した。

    

            


ピッチャーで5番 二刀流大谷クン

2013-06-18 21:32:38 | 野球談義
                 6月18日(火)
2013年度のプロ野球セ・パ交流戦は、5月14日に始まり、6月16日に終わったが、一試合だけ残った、日本ハムー広島戦が広島球場で行われた。

               日本ハム 7-4 広島


虎子「全国のプロ野球ファンの注目を浴びて、大谷クン、ピッチャー、5番で登場ね」
公男「今日は打者としての大谷クンだった。
   いきなり2塁打、次が四球、無死満塁での3回目の打席は、遊ゴロだったが勝ち越し打。」

虎子「このまま5回を投げ勝利投手かと思いきや、宮西に代えられたわね」
公男「左が3人続いたからね。どうしても勝ちたかったんでしょうよ。栗山さん。
   この後大谷クン、右翼手となり、4打数1安打だった。」

虎子「次回は、投手としての活躍ね」
公男「完投の大谷クンを見たいよ」

行列のできる美術館

2013-06-15 20:00:16 | 美術館
    

千葉市美術館が、魅力ある企画で人気を呼んでいると常々耳にするところだが、訪ねたことはなかった。
6月15日(土)房総の仏を集め、“仏像半島”と題した今回の企画展が最終日に近づいたので思い切って出かけた。

             

行列こそ無かったが、かなり盛況。
白鳳期の薬師如来坐像(栄町・龍角寺)から始まって、平安時代(12世紀)の木造仏を主として、100体近く集まった。
薬師如来を中心に12神将が周りを固めている。

富山県の寺からの長谷川等伯の仏画4点もさりげなく展示されている。(いずれも重文)

美術館の建物の一階に“さや堂ホール”があった。

    

昭和2年建立の川崎銀行千葉支店がすっぽり残されているのだ。

             

11階にはレストラン“かぼちゃワイン”の支店がある。

    

カレーを注文したが、まず“かぼちゃスープ”が来た。
これは、窓越しの展望。

             

歩いて10分の亥鼻城に向かう。

    

天守閣から、工場群の先に海を見た。

             

帰り道、両岸をコンクリートで固められた“都川”に夏の雲が映っていた。

             




宗吾霊堂東勝寺~成田山新勝寺

2013-06-14 11:07:37 | 大歩危トラベル
            

真言宗豊山派の寺、鳴鐘山東勝寺が、義民木内惣五郎の霊を祀り、宗吾霊堂として世に知られるようになったのは、350年ほど前です。
寺としての歴史は成田山新勝寺より古く、平安時代の初めといわれます。

私たち(大歩危トラベルツアー・3名催行)は、6月13日、京成本線宗吾霊堂駅から、閑散とした参道を歩きました。

    

    

ゆっくり歩いて15分、宗吾霊堂に到着。

            

    

義民木内惣五郎の一代記を13場面の立体パノラマで説明した記念館に入りました。

            

            

            

            

佐倉一帯の領主堀田氏の暴政を、直接4代将軍家綱に訴えた、名主の木内惣五郎は、堀田藩により幼い子と共に磔刑に処せられる。

熱心に説明して下さったスタッフの方、ありがとう。


本堂の裏手にあるアジサイ園には、7000株のアジサイがあります。
カシワバアジサイの白が目立っていました。

    

    

    

    


昼食は、門前にある甚兵衛そば。
メニューは、“もり”“かけ”のみ。
“もり”は、(禁断の綱を切って惣五郎を渡した甚兵衛の舟)を模した器で出されます。

    

            


予定では、今日のツアーはここまででしたが、成田山に行くことにしました。

来るたびに発見のある成田山参道です。

    

薬師堂は、現存の一番古い成田山旧本堂です。
向きを変えて、参詣し易くなりました。

十二支の動物たちが参道に並んでいます。

      

      

昔から大勢の人が参詣し、門前町として発達してきた成田山。
歴史をふまえ、日々新しい参道となって人々を迎えています。

    

            

            

            

            

            

山内では、平成19年建立の総門が旧来の建物とよく調和していると思いました。

            

            

            

            

            



  

どうにも止まらない♪

2013-06-12 21:01:14 | 野球談義
             
           (虎の快進撃とは無関係ながら花開く)


   パ・リーグだんとつ最下位の日本ハム
   セ・リーグ首位の阪神タイガース
   タイガース連勝の甲子園から舞台を札幌に移しての第3戦
                
                6月12日(水)

公男「ずーっと楽しみにしていたのに、1回表で勝負あった」
虎子「マートンが前半で4打点を稼いだ」

公男「ルパン3世にやられた」
虎子「ハッハッハッ・・・峰不二子さんがスタンドにいたかもね」

公男「あわやノーヒットノーランのゼニガタ警部も今日は不調」
虎子「ハッハッハッ・・・虎の勢いは、誰にも止められないわ」

公男「バカボンのパパは、好リードでスタンリッジを気持ちよく投げさせた」
虎子「ハッハッハッ・・・何とでも言うがいいわ」


              阪神 6-1 日本ハム

             
          (木佐貫91球2安打完封で日本ハムに白星をプレゼント)


                6月13日(木)

              阪神 0-3 日本ハム

公男「中田、2本のホームランはすばらしいけれど、
   鶴岡、陽、大引の連打による1点がうれしい」
虎子「完封されるなんて、信じられないわ。
   あまりにもあっけない勝負で、ウソみたい」