月に梅図小柄 河野春明
月に梅図小柄 銘 春明法眼刻(金印)
なんて素敵な構成であろう、三日月を背景にした満開の梅。夕暮れ時の西の空に沈んでゆく三日月は、地球照によっておぼろに丸い様子が窺いとれる。そのような、澄んだ空気のありようを、巧みに表現している。赤銅魚子地は綺麗に揃い、高彫に銀色絵、過ぎることのない金を配して落ち着いた画面を創出している。月は金の平象嵌と色合いの濃い四分一地。まっすぐに天を突く梅の枝。梅の古木は臥龍に擬えられることがある。この辺りから龍と梅が関連付けられたのであろうか。
月に梅図小柄 銘 春明法眼刻(金印)
なんて素敵な構成であろう、三日月を背景にした満開の梅。夕暮れ時の西の空に沈んでゆく三日月は、地球照によっておぼろに丸い様子が窺いとれる。そのような、澄んだ空気のありようを、巧みに表現している。赤銅魚子地は綺麗に揃い、高彫に銀色絵、過ぎることのない金を配して落ち着いた画面を創出している。月は金の平象嵌と色合いの濃い四分一地。まっすぐに天を突く梅の枝。梅の古木は臥龍に擬えられることがある。この辺りから龍と梅が関連付けられたのであろうか。