法螺貝図鐔 正阿弥盛国
法螺貝図鐔 正阿弥盛国
表裏の素材を違えた作品ということであれば、この鐔の表裏の違いは際立っている。片方は鉄地に金象嵌、もう一方は層状に混ぜ金してその縞模様を浮かび上がらせた異風な地金。法螺貝部分は陰透、輪宝も陰透で、これによって修験者を暗示している。表裏異なる素材からなる表現を昼夜造りと呼ぶ。昼夜は陰陽に通じる。世の中はすべて陰陽のバランスで成り立っているとする考えだ。鐔の表現で、そこまで考える必要はない。単純に表裏を違えて楽しんだのであろう。
法螺貝図鐔 正阿弥盛国
表裏の素材を違えた作品ということであれば、この鐔の表裏の違いは際立っている。片方は鉄地に金象嵌、もう一方は層状に混ぜ金してその縞模様を浮かび上がらせた異風な地金。法螺貝部分は陰透、輪宝も陰透で、これによって修験者を暗示している。表裏異なる素材からなる表現を昼夜造りと呼ぶ。昼夜は陰陽に通じる。世の中はすべて陰陽のバランスで成り立っているとする考えだ。鐔の表現で、そこまで考える必要はない。単純に表裏を違えて楽しんだのであろう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます