枯木図鐔 林
枯木図鐔 林
左右の櫃穴は古木に生じた洞であろう、地面には金布目象嵌の手法で枯れ枝のような景色、あるいは枯木に絡まる葛を表現したものであろうか。葉が生い茂り、生命感に溢れた風景とは異なる、冬枯れの野を感じさせる作。これを「枯木象嵌」の図と呼んでいるのだが、明らかに布目象嵌が剥がれ落ち、かすれているところまで図柄と見ているところに面白さがある。即ち、この枯木模様は、布目象嵌という技法である点が重要なのだ。昔から言われているように、茶の美意識が背後にある肥後独特の文様化された風景に他ならない。
枯木図鐔 林
左右の櫃穴は古木に生じた洞であろう、地面には金布目象嵌の手法で枯れ枝のような景色、あるいは枯木に絡まる葛を表現したものであろうか。葉が生い茂り、生命感に溢れた風景とは異なる、冬枯れの野を感じさせる作。これを「枯木象嵌」の図と呼んでいるのだが、明らかに布目象嵌が剥がれ落ち、かすれているところまで図柄と見ているところに面白さがある。即ち、この枯木模様は、布目象嵌という技法である点が重要なのだ。昔から言われているように、茶の美意識が背後にある肥後独特の文様化された風景に他ならない。
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