吉野桜図鐔 加賀
吉野に暮らした西行は桜の和歌をたくさん遺している
「吉野山人に心を付けがほに 花より先にかかる白雲」
「空はただ雲なりけりな吉野山 花もて渡る風と見たれば」
「山人よ吉野の奥にしるべせよ 花も尋ねんまた思ひあり」
「何となく春になりぬと聞く日より 心にかかるみ吉野の山」
「深く入るは月ゆゑとしもなきものを 憂き世忍ばんみ吉野の山」
「吉野山花の散りにし木の本に とめし心はわれを待つらん」
「吉野山高嶺の桜咲きそめば 懸からんものか花の薄雲」
「人はみな吉野の山へいりぬめり 都の花にわれはとまらん」
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