山水図鐔 吉包
鎌倉鐔には銘がない。ただ一点だけ「和州住吉包八十八歳」と刻銘された作がある。写真の鐔がその在銘作。この鐔は山水の要素を鐔面に散らした構図。この図を山水とは断言も出来ない。雲、松樹、草。水の流れなど要素のみが散らされている。極めて心象的な風景図である点が面白い。この時代に、このような作が生み出されたのだ。
山水図鐔 吉包
鎌倉鐔には銘がない。ただ一点だけ「和州住吉包八十八歳」と刻銘された作がある。写真の鐔がその在銘作。この鐔は山水の要素を鐔面に散らした構図。この図を山水とは断言も出来ない。雲、松樹、草。水の流れなど要素のみが散らされている。極めて心象的な風景図である点が面白い。この時代に、このような作が生み出されたのだ。
龍虎図鐔 一柳友善
龍神図を得意とする友善が、龍と虎を対峙させている。友善は、もちろん龍以外の図柄を彫らせても迫力のある高肉彫に表現する高い技量を備えている。
十二支図鐔 薩摩小田派
お寺さんの装飾に、十二支が描かれていることがある。それと同じで、六方を指し示す線は時や方角を表わすもの。龍虎というわけではないが、主題とされることが多い。
後藤の作品に比較してなんと武骨な出来であろうか。薩摩の特徴が地鉄にも現れている。