トルジャーノ ロッソ Ris. “ルベスコ Vig. モンテッキィオ” (Torgiano Rosso Riserva “Rubesco Vigna Monticchio”)2006をワインリストに追加しました。
このイタリアワインは長い大樽での樽熟が仇となり90年代は評価が低迷します。80年代の高い評価は「オー メドックの熟成した赤ワイン以外にはめったに見られない味わい」(B.アンダーソン)と言わしめたほどでしたが。サンジョヴェーゼの醸造技術が進歩してくると、ぼろが見え隠れしたワインだと思います。しかし、ただ手を拱いていた訳ではないと思います。世紀が変わると評価を上げてきます。久しぶりに、テクニカルシートに目をやるとバリックで12ヶ月間の熟成の後、数年の瓶熟とあります。ただ長ければよいというものではなく、テクニックはメッセージを伝える道具に過ぎないことだと思います。数年前に試飲した時に、感じたかことは押せば押しただけ引いてくる、柔軟性と深遠さが備わったワインだなと思われ。ウンブリア、エミリア ロマーニャのサンジョヴェーゼはブドウの個性がトスカーナとは違うことを実感させられます。