今回のイタリアワインはレ ピアーネのボーカ(Boca)1999です。ピエモンテ州でネッビオーロから造られるワインで、北部ピエモンテの8つの集産地の一つで最も北に位置しています。何といっても、ランゲ地方の3つの集産地とは生産量が大きく桁の小さな呼称地です。
カレーマとボーカは同じような時期にリストに加えたワインです。どちらも、コメントを書くにあたり酸が特に目立つワインであったような記憶をしています。ですから、苦し紛れに捻り出すようにコメントを書きました。検めてリストのコメントを見ても多少表現がオーバーかなと思えるくらいで、書き換える事まではしなくてもよさそうな気がします。
味わっている最中に気になったのが、柑橘系のニュアンスを感じた事です。今までネッビオーロから造られるワインに柑橘系のニュアンスを感じた記憶がなかったので、勘違いを起こしているのか心配でしたが。しかし、翌日に自身の書いたボーカのコメントを見るとシトロンの香りと書いてありました。他のネッビオーロから造られるワインのコメントを見ても柑橘系のニュアンスを書いてある箇所はありませんでした。唯一考えられるのは、ヴェスポリーナが混醸されているために感じる香りなのかもしれません。