東横電車区

Nゲージ・鉄コレネタが主体のブログ。時々Bトレネタや京急・東急(東横線関連)を中心に首都圏の鉄道ネタ、旅行記・乗車記。

京急の新車、1000形1890番台!

2021-07-29 10:51:31 | 京急関連
約3ヶ月ぶりのブログ更新です…一昨日にようやくワクチン接種(1回目)をしてきました。

それはさておき、今回は久々に京急ネタでも。

今年5月より営業運用を開始した京急の新型車両(厳密に言うと既存形式の新区分番台)、1000形1890番台。今月1日にようやく初乗車を果たしてきました!
この1890番台は1000形の20次車に当たり、先に登場した1800番台と同じ4連で、先頭車は貫通構造となっています。

詳しくは後で述べることとして、今回乗車したのは平日の25D運用、神奈川新町始発の✈急行逗子・葉山行。この運用では1890番台は浦賀方に連結され、品川方に別の4連(基本的に1000形だが稀に600形も充当されている模様)を連結した8両編成となっています。
朝ラッシュの終わり頃、同じ1000形の1661編成の✈急行羽田空港行に乗車して神奈川新町へ。少し早めに到着し、まずは上りホームにて新町検車区から出庫してくるところを狙ってみることに。

程なくして新町検車区の方から出てきました! この日、1890番台の方は1891編成、品川方の4連は同じ1000形の1次車で1401編成という組成でした。






先述の通り、1800番台と同じ4連で先頭車は貫通構造となっていますが、前面の標識灯は急行灯・尾灯一体型のLEDとなり(一体型の標識灯の採用はかつての800形以来)、運転台側には「1000」のスリット文字が付いています。
また運番表示と種別表示の部分が一体に見えるようになっていますが、運番表示は従来通りオレンジ色となっています。

車番は600形以来となるハイフンが採用され、浦賀方から1890-1~4の順となっています。
組成は1800番台とステンレス車の4連では4M0Tとなっていましたが、この1890番台ではアルミ車4連のうち2次車と3・4次車の機器更新後と同じ2M2Tで、品川方から2両目の付随車(1890-3)にシングルアームパンタが2基搭載されています。

さてこの1890番台では京急の車両で初となる点がいくつかあります!

外観では…

・車体はJ-TRECの「sustina」で、都営5500形などと同じくステンレス車体ながら側面がスッキリとしている
→加えて16次車以降と同じく全面塗装となっており、遠目で見るとアルミ車に見えなくもない? 今回みたいにアルミ車と連結した場合でもなかなかの編成美?

・側面表示は従来の細長いサイズのものから、京成3100形のものに近い大型のものに変更。4ヶ国語表示ならびに次の停車駅も表示される

・側面の車番は京成車みたくプレート式で、ホームドア越しでも見えるよう戸袋部分に付いている。書体はステンレス車(6次車以降)の前面と同じ?

車内関係では…

・初のL/C車となり、ロングシートとクロスシートを転換可能な座席を装備(西武40000系0番台などと同様)。なお乗務員室直後は固定式のクロスシートで、600形や2100形と同じく展望席となっており(こちらは復活)、この部分にはものすごく細い側窓がある
→現時点では「モーニング・ウィング3号」とその折り返しの702C特急(京急川崎までの増結車)ではクロスシートモード、それ以外の一般運用ではロングシートモードで運用

・各中間車にトイレを設置。1890-2の品川方は男女共用の洋式(もちろん車いす対応)、1890-3の浦賀方は男子用小便所となっている
→いずれも海側に設置されており、その部分には窓が無く床下には汚物タンクが設置されている(写真、ちょうど留置されていたデト11も一緒に)


この他、VVVFは東洋製のハイブリッドSiCが初採用となり、1000形のVVVFのバリエーションがまた一つ増えましたw
なお装置自体は電動車ではなく付随車に搭載されています。

…と、車両の解説だけでだいぶ長くなってしまいましたが、この後一旦改札を出てから再入場し下りホームで1890番台の入線を待ちました。
余談ですが入線直前に通過した下り快特(おそらく3A?)が600形の4連を3本繋いだ12両編成でした。600形の4連のみ3本繋いだ組成は初めて見たかも?(確かこの運用、普段は1000形の4連を3本連結した12両編成だったような…?)。

そしてついに、1891編成を先頭に✈急行逗子・葉山行(1024D)が入線してきました!




改めて見てみると色々と違和感…まあそのうち見慣れるでしょう((

早速乗車し、今回は前面展望席(クロスシート固定)を確保。もちろん座席の座り心地は良いですが、少し硬めに感じました。まだ新車で座席がへたってないからでしょうか?
そうこうしているうちに発車。ブレーキ緩解音が従来の1000形などとは異なり都営5500形に近い感じの音、VVVF音などは同じ東洋ハイブリッドSiCの京成3100形によく似た感じ…というかほぼ同じで(とはいえ非同期音は東洋IGBTとほぼ同じなので、京急ではよく聞ける音)、走行音に関してもなかなか新鮮でした!

平日午前中の下りで神奈川新町始発だったので、終始ガラガラでした。あと車内のトイレが使えたかどうかは結局確認できず…(西武40000系みたく一般運用でも使えるらしい…)
今回はとりあえず試乗という事で、自宅最寄り駅まで乗車。短い時間でしたが新型車両の乗り心地を満喫できました! 今度はぜひクロスシートモードの「ウィング号」運用で乗ってみたいところです。

現在、1890番台は1891・1892編成の2本が在籍しており、現時点では平日のみ1編成が以下の運用に就いています(以下、基本的に営業列車のみ記載)。

①三浦海岸始発の上り53A運用(653A)「モーニング・ウィング3号」品川行の1~4号車
→この列車において1890番台への乗車は三浦海岸と横須賀中央からのみ可能。金沢文庫で品川方に2100形8連(5~12号車)を連結し、12両編成となって品川へ向かう

②上記列車で品川に到着後、2100形より切り離され下り3C運用(702C)特急三崎口行の増結車(後4両 京急川崎止)となる。京急川崎で客を降ろして回送扱いとなり、神奈川新町で切り離して新町検車区に入庫
→この列車では折り返し時間の都合か、座席はクロスシートモードのままとなっている。しかも座席の向きも変えず、品川での入線時点では後ろ向きとなっている模様…

③新町検車区内で座席をロングシートモードに切り替え、他の4連(基本的に1000形だが稀に600形の場合もある模様)を品川方に連結した8両編成となり、神奈川新町始発の下り25D(1024D)✈急行逗子・葉山行となる(今回乗車したのはこの列車)
その後も25D運用で✈急行として逗子・葉山-羽田空港間を数往復し、下り1424DXで金沢文庫行となり金沢検車区へ入庫。1日の運用を終える

※人身事故等でダイヤが乱れた場合はこの限りではありません。また③の25D運用については他の車両が使用される場合があります。

以上が現時点での限定運用(?)となっているようです。なお1890番台は今年度も増備が予定されており、今後は休日運用や貸切列車・ビール列車などへの充当など、さらに運用拡大されるかもしれません。
ただ座席数が既存の3ドア車よりも少なくなっているため、一般運用への充当は列車によっては少し難があるかもしれません…

個人的には休日(日中・夕方)に1890番台を使用した「ウィング号」を設定してほしいと思っていたり…あるいは現行の「ウィング・シート」みたくA快特を一部特別車方式として、1800番台と連結して(もちろん貫通幌を繋いだ状態にして)1890番台の方を一部指定席にするとか((
あとは浦賀や逗子・葉山発着の「ウィング号」を設定して1890番台同士で分割併合…などなど妄想は尽きません((

というわけで乗車記よりも車両の解説諸々の方が長くなってしまいましたが、今回はこの辺で。


※今まで当ブログでは「新1000形」と表記していた現行の2代目1000形ですが、今回より公式に合わせて「新」を外し、単に「1000形」と表記しています。なお過去の記事についてはそのままとします。
初代1000形の引退から早11年、そろそろ新を付けない呼び方にも慣れねば…(とはいえ初代との共演が長かったせいか、未だに少し違和感ある…)
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