春. 夏. 秋. 冬. 河童の散歩

八王子の与太郎河童、
つまづき、すべって転んで、たちあがり・・。
明日も、滑って、転んで・・。

紅柄の橋梁も、織る錦。碓氷峠

2018-02-08 22:23:39 | 榛名湖・上州

 

 


☝ ☟ 廃線・信越本線・熊ノ平駅





日暮れ、黒光の氷道を登れば、
錆びた紅柄色の、役目を終えた越本線の橋梁を、
包むようにように、黄雀茶色の木立と落ち葉が・・・。

国文学者、高野辰之35歳の時、
故郷信州豊田村に帰る途中の碓氷峠、熊ノ平駅で、


秋の夕日に照る山もみじ
濃いも薄いも数ある中に
松をいろどる楓(かえで)や蔦(つた)は
山のふもとの裾模樣(すそもよう)

溪(たに)の流に散り浮くもみじ
波にゆられて はなれて寄って
赤や黄色の色さまざまに
水の上にも織る錦(にしき)

の詩を創りました。
山に川に、
汽車の窓の空には紅葉が、汽車の窓の谷間にも、もみじ。
水の上にも、織る錦のように美しい、もみじ、が・・。
1911年。
100年も愛され続けている唱歌。

碓氷峠、群馬横川から、長野軽井沢に架かる、
紅柄の橋梁は、春告草、新緑を、紅葉を、
朽ちることなく、125年見続けてきたわけです。
まさか、「もみじ」や「僕の帽子」の名作が、
生まれていたなんて知らずに。

☟ 碓氷第6橋梁



☟ 碓氷第五橋梁



☟ 碓氷第四橋梁




☟ 碓氷第三橋梁

高野 辰之1876年4月13日 - 1947年1月25日)号は斑山(はんざん)
碑は、碓氷湖のほとりに・・・。


コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (銀色猫柳)
2018-02-12 15:50:08
すごいですね。この廃墟。橋梁はまだまだ立派に見えますが。
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今晩は、銀色猫柳様 (とよ)
2018-02-12 21:02:30
今は、見る人のために、
200万個のレンガが踏ん張っています。
廃墟の構内舎も、郷愁ですね。
取り壊されないようにと、思います。
返信する

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