ひらのかおるタウン通信

ひらのかおるの日々の暮らしや市民活動の中で、みなさんにお伝えしたい情報や雑感などを綴っています。

「国家の実力は地方に存する」

2011-08-21 | Weblog
梼原町の新しい総合計画を策定するにあたり、コンサルまかせでなく、町をどうするかは町民自身が考えるべきだと、策定委員の公募を行い、応募した町民全員15名(18歳から74歳まで)で環境や福祉、教育など町づくりの方向を検討してもらったとのこと。

宿泊した「かみこや」のオランダ人のロギールさん(手漉き和紙工芸家)も委員のお一人だったそうです。15名をドイツ・スイスへ派遣して町民への報告と町への提案をしていただくという斬新なこともされています。

「住民が地域の良さを気づき、それを生かすことから出発する。そして、将来を見通して、今何をやるべきかを常に考える。風車の設置の是非についても町民アンケートをとり95%が賛成という結果を得て実行した。
236.51km²の町を年に3回、山間をすみずみまで軽トラで回り、町民の要望や意見や困っていることなどを直接聞いて、予算にも反映させてきた」とおっしゃっていました。住民を信頼されている姿勢が伝わってきます。

財政も県内トップの健全財政で、税収3億円にもかかわらず60億の予算規模であることには驚きました。町民の健康は一番重要、と町営の病院があり7人の医師が勤務しておられ、かならずかかりつけ医師を持つことで経営も安定しているとのこと、です。町政運営として学ぶべきことはたくさんありました。

中越前町長の名刺には「百姓、土方、山防人」、風車の写真に「国家の実力は地方に存する」と記されていました。国は地方切り捨て策を進めてきましたが、命の源泉である森や川や農地を守る自治体の誇りと強さを感じました。

写真:中越前梼原町長 

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