ひらのかおるタウン通信

ひらのかおるの日々の暮らしや市民活動の中で、みなさんにお伝えしたい情報や雑感などを綴っています。

大原野で就農

2011-07-18 | Weblog
10日午後は、戸田靖子議員が主宰する「第四回まなびとひろば」の講演会に参加しました。
学校法人による大学立地の提案がある島本駅西側ですが、農地を残して欲しい、という思いで開催した、との挨拶がありました。そのことに応えて、思いを同じくされる方々が多く参加されていたのではと拝察します。

京都大原野で就農する若者『ビレッジトラストつくだ農園の渡辺雄人さん』のお話は興味深いものでした。非農家からの農業参入は遊休農地を貸してもらうのが難しいのですが、渡辺さんは地元との交流のある同志社大学の有機農業塾で学んでいたことで、信頼を得られたのだそうです。

同じような志の若手の農業者7軒13人で、農薬を使わず少量多品目の作物をつくり、自ら販路を得て、安全な食べ物を求める消費者とつながりをもたれています。体験農業などで参加する人たちの交流する機会をつくることでさらに人のつながりができるとのこと。農地5反で生活できる収入があると断言されていたことに、希望が見えます。若者の仕事の場所、虫や鳥がいる環境で子どもが育つ、大人も学習する場として、農園があり、田は人が手を入れて田にするいうことで佃つくだ農園と名づけたそうです。

市街地農地の役割は大きいと再認識しました。いい企画をありがとうございました。

写真:学校法人による大学立地の提案がある桜井農地

まちづくり基本条例施行記念講演

2011-07-18 | Weblog
7月10日は〈まちづくり基本条例施行記念講演〉『島本町のまちづくり基本条例とこれからの地域住民活動』」として新川達郎さん(同志社大学大学院総合政策科学研究科教授)のお話を聞きました。

「なぜ、まちづくり基本条例や自治基本条例が制定されるのか」ということを丁寧に説明され、「条例は自治体の憲法であり、まちづくりの基本理念や原則を定めたものである。町の大事な問題は住民参加で取り組むことなどを決めたもの」と町の条例の特徴を噛み砕いていただきました。住民がまちづくりの主体になるためには情報公開・情報共有が重要であることを力説されていました。

住民の皆さんの参加は少なかったですが、質問は傾聴すべきことが多々ありました。

「コミュニテイ活動へ支援する、と条例には書いてある。既存の団体には補助金が交付されているが新たな住民活動への支援がない。同じように町は支援すべきだが、どのように考えますか」との質問がありました。

新川さんは「他の自治体では補助金をゼロベースにして支援を受けたい団体・グループは申請し、審査をして補助金を交付するかどうか決めるところもある」と助言されていました。公益活動に対する支援については公平・公正でなくては真に活性化しないと私も思います。改革の良い機会ですので、既存の団体のみ優遇することを見直す英断が必要です。

また、理念条例を形骸化させず実行可能にするためにも、今後住民投票条例、パブリックコメント条例、市民活動推進条例など個別条例も作っていかなくてはなりませんね。(議会での条例審議で提案しています)

写真:講演のようす

祝島

2011-07-18 | Weblog
原子力産業の最前線で生きる六ヶ所村を撮った「六ヶ所村ラプソディー」などで知られています鎌中ひとみ監督の「ミツバチの羽音と地球の回転」を見ました。最終日の7月8日高槻セレクトシネマに駆け込むと市民運動で交流のある方々のお顔も見えました。

「フクシマ」原発事故後、どのようなエネルギーを選択するのか、今、私たちは問われています。<もちろん、これまでも問われていたこと)

映画は脱原発を国民投票で決め、2020年までに石油にも依存しない社会づくりをめざしていますスウェーデンの再生可能エネルギーにシフトしていく様子が伝えられています。また、山口県上関町で中国電力の原子力発電所の建設計画が進められており、この原発予定地の真向かいにある祝島の人びとの生存権を賭けた28年に及ぶ原発反対の闘いと暮らしをドキュメントで撮ったものです。福島原発事故後に観ると、この島のように自然と共生して生きる暮らし・命を犠牲にして原発は成り立つのだということ、電気を都会に送っていくのだということをつきつけられます。良い映画でした。

もうひとつ、祝島を撮った映画があります。纐纈(はなぶさ)あや監督の『祝(ほうり)の島』です。島本でもこの夏に上映しますので、ぜひご覧になって下さい。
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【1000年先にいのちはつづく…! 映画『祝(ほうり)の島』上映会~原発のない未来を~ 】     
❤ とき:8月27日(土)開演 午後2時 (開場午後1時30分)上映時間105分
❤ ところ:島本町「ふれあいセンター」3階 第四学習室  
(JR島本駅・阪急水無瀬駅より徒歩7~10分) 
❤ 料金:1000円〈当日のみ〉 
❤ 定員100名〔先着順〕 
❤ 主催・問合せ:ぴあ・ネット 075-962-2597(ハタナカ)

チラシの絵は西村繁男(「おふろやさん」「やこうれっしゃ」などの作家)さんです。

被災地派遣職員による報告会

2011-07-18 | Weblog
7月7日10時より、東北大震災の被災地に派遣された消防本部・自治防災課・上下水道部職員の報告会がありました。消防本部は緊急消防援助隊として地震発生当日に被災地に向けて出発、13日から行方不明者の捜索と救急救助・消火活動をされました。現地の災害の凄まじさとたくさんのご遺体に向き合う辛さを体験されたこと映像を通して理解できました。第1班・第2班合計8名の方が援助隊に参加されています。

自治防災課の職員の方は志願して派遣され、甚大な被害の陸前高田市の施設で物資の搬出入・仕分け業務に当たられたそうです。物資は集まっているが、搬出がほとんど無く、住民に情報が届いていないことに要因があるのではと指摘されていました。

上下水道部からは2名、陸前高田市・応急給水支援活動に従事し、各戸に給水をする任務に当たられました。高齢者の方が多く、非常に感謝されたそうです。

この報告会は被災地の状況や救援・支援のあり方などを一緒に共有したいと議会議員からの要望を受けて、開かれたもので、今後の町の災害対策に活かしてゆきたいと思います。報告された職員の方にはお忙しい中、時間をとっていただきありがとうございました。

島本町災害応急対策実施要領は東北大震災後の4月に改正され議会にも配布されました。さらに細やかな避難の仕方、避難所運営などについても検討が必要です。

写真:災害用マンホールトイレ (水無瀬川緑地公園)