ひらのかおるタウン通信

ひらのかおるの日々の暮らしや市民活動の中で、みなさんにお伝えしたい情報や雑感などを綴っています。

残土置場問題~隠されていた報告書

2007-05-17 | Weblog
 臨時議会に補正予算として、現在の残土置場の土壌調査費用が計上されました。
12日のブログでもお知らせしましたように、当初、残土置場を若山台2丁目、第1住宅の尺代幹線を挟んだ所(第1候補地)に移転設置する予定で進められていましたが、地元自治会の同意が得られず、現施設をリニューアルすることで、工事が着手され、ほぼ完了している状況です。変更について議会に説明もなかったとして3月議会で繰越の補正予算を否決しています。

その際、現施設の周辺住民への説明も十分なされていないことや、土壌の汚染されていないかなどの意見があり、それを受けて今回土壌調査をすることになったものです。

審議資料として、「残土等置場設置工事実施設計業務 設計報告書」(平成18年12月)なるものが提出されました。「人びとの新しい歩み」が資料請求したものですが、内容を見て、ビックリ。

その報告書には若山台2丁目の第1候補地が土砂災害の危険性があり「第1候補地を残土等置場として利用した場合、2次被害を引き起こす危惧があり、公的機関の開発行為として問題があるため採用しないものとした」「現残土置場のリフレッシュ工事を行うことに決定した」との記述があるではありませんか。

このことは、3月議会で全く理事者からは全く説明がありませんでした。地元自治会の同意がないので現施設のリフレッシュ工事を行うとの説明でありました。また、同じ内容で資料請求したにもかかわらず、報告書は提出さえされていません。

意図的に隠されていたとしか言いようがありません。第1候補地の地元自治会にも報告書の存在も知らされていなかったのです。

3月議会審議で、担当の都市環境部次長(4月より他部署へ異動)が、答弁で「防災・・」と言いかけては、都市環境部長(3月末で退職)が2回も発言を止め、議長(前議長 清水議員)までも「次長ね、そんなもの訊いてないやないの。何を聞いとんねや、おまえ。」と制止した行動が尋常ではなかったことの理由がわかりました。

私は「何故次長の発言を止めるのか、残土置場移転予定地が地域防災計画のなかで危険箇所に指定されているのかどうか、関連があるのではないか」と問うています。部長は「地域防災計画と残土置場の件は関係がないので発言を止めさせた」と平然と答弁しているのです。

第1候補地が土砂災害の危険性があり、候補地と採用しないとの「報告書」の存在を一切隠そうとしたことからでた行動であることが、よくわかりました。

報告書の内容が明らかになった以上、3月議会での前部長の「地域防災計画と残土置場の件は関係がないので発言を止めさせた」との答弁は間違っていることになります。

今回の審議で「前部長は虚偽の答弁をしたことになるのではないか」と町長の責任を求めました。しかし町長は、「前部長は誠心誠意の答弁をした」と弁護して、報告書を隠していたことが、問題になっていることが、全く理解できていない様子です。

しかも、他の議員の質問で、地元自治会の反対がなければ、計画どおり残土置場を第1候補地に設置するつもりだったと答えているのですから、もっと驚きました。報告書が示す候補地としては適さないという結論を無視して行おうとしていたのです。

住民や議会への説明・情報提供もされず、肝心なことが隠蔽されるという姿勢は許されない、土壌調査という範囲でとどまらない町政運営の根本問題であるとの認識で補正予算は会派として反対しました。

同様に公明党も保留という態度でした。他の会派・議員は賛成のため、補正予算は可決しました。
私は町への怒りとともに、住民のみなさんの信頼を裏切ることが起きていることに、申し訳ない気持ちで一杯です。 (17日 追記)




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