ひらのかおるタウン通信

ひらのかおるの日々の暮らしや市民活動の中で、みなさんにお伝えしたい情報や雑感などを綴っています。

5時間におよぶプール廃止条例審議

2014-06-27 | Weblog
6月25日最終の本会議、町立プール廃止条例の審議はたくさんの住民の方が傍聴される中で始まりました。議長を除きほとんどの議員が質疑し、動議(委員会付託を求めるもの)、動議の否決、条例案の討論、採決まで5時間に及ぶものでした。

長時間にわたり審議の行方を見守って頂いた傍聴のみなさま、本当にありがとうございました。残念ながら町立プール廃止条例は賛成9名、反対4名で可決してしまいました。

「町立プールは、夏の2ヶ月間で10000人も利用があり、その8割近くが幼児・小中学生である。子どもたちの夏の遊び場、健全な育成の場、親子のコミュニケーションを育む場、町民プールが果たす役割の重要性や子育て支援や青少年の健全育成をどう考えているのか」と教育委員会に問いました。

2014年度の川口町長の施政方針で町立プール開設見送りを表明しましたが、町立プールを廃止することについては、6月10日の議会運営委員会で議案を示され、議員としても初めて知らされました。ましてや住民のみなさんには全く知らせることなく、意見も聞かず町立プールの廃止条例を議会に提案したのですから、公共施設の廃止の手続きとしては乱暴でした。

公共施設をすべて更新すると財政がさらに厳しくなることは理解します。プールを含め住民参画のもと公共施設のあり方検討会を設置して検討すべきではないのでしょうか。

行政が情報提供・説明会もせず住民の声を聴くことなしに、一方的に公共施設の廃止を決める、というのは『住民自治』に逆行する非民主的手法で許せるものではありません。
「議案提案で議会のみなさんで決めて頂いたら良い」と教育委員会はいいますが、他の議案調査もしなければならず、6月10日に知って住民の方に知らせ意見を聞く時間がどれほどあったでしょうか。多く利用する子どもたちにも意見表明権はあるのですから、子どもの声を聞く機会も設ける必要があった、と思います。

建設から58年も経つ町立プールは大規模改修しなければ安全と衛生の確保ができないことは現状と現況調査報告からしてわかります。財政が厳しいことを廃止の理由にしていますが、これまで改修した場合、移転新築〈緑地公園に用地確保)の試算は示されず、今回資料請求して初めて1月6日に作成されていたものを示しました。プール撤去そのものはやむをえないとして、大規模改修した場合は2億円必要とのことならば、町の財政収支見通しを示し、その難しいという理由を具体的数字を根拠に説明すべきではないか、と町長部局にも質しました。

また、プール開設しない場合の代替案には歴史資料館・図書館・人権文化センターを利用しての催しを増やしてはいるものの、学校プールなどの活用がないことも厳しく問いました(例年行っていた数日間の水泳教室のみ)。保護者や住民からも存続および住民説明会開催要望がだされており、今後の方向性を決めないまま、廃止条例の議案提出までの説明責任のあり方には大いに疑義のありとして、反対しました。

プールを楽しみにしていた子どもたちには、なぜプールを廃止するのかお便りをだして、丁寧に説明して下さい、と閉会後に教育委員会に伝えました。子どもの教育に係わるものとしての最低限の責任であり、それが教育だと思います。

議決結果 賛成9名:関、田中、伊集院、野村、村上、清水、岡田、川嶋、戸田 
      反対4名:外村、平野、河野、佐藤       〈敬称 略〉

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