ひらのかおるタウン通信

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共通番号法案を廃案に!

2013-05-12 | Weblog
昨日(5月11日)、共通番号制についての学習会が高槻市民会館で開かれ、白石孝さん(プライバシー・アクション代表)のお話をお聞きしました。共通番号法案は2日前に衆議院で可決、参院に送られたところです。

国民一人ひとりに付けられた番号が記載されたカードを常時携帯し、カードは雇用主・銀行・病院・介護サービス事業所・障がい者サービス事業所にも提示しなければならず、カードを盗まれたり、成りすまし犯罪にあったり、所得や病歴などの個人情報も流出する危険性もあります。

共通番号制および法案について①〈見える〉共通番号をマスターキーにして税・介護や医療の利用などの個人情報がすべて名寄せ可能になる いずれ民間利用にも拡大 ②情報流出の危険性 ③プライバシーの侵害 ④費用対効果(利便性は向上しない、制度構築に3000億円と言われているが、税に関しても不正申告や不正受給をゼロにすることはできない)⑤IT公共事業  ⑦国家による管理・監視が強化される などなど多くの問題点が指摘されました。

韓国の住民登録番号制度についてのDVDを上映されました。軍事政権の下で、国家による国民監視を目的に制度化され、民主主義が骨抜きにされる危険性を知りました。また韓国では情報流出はすでに1億2000件、一人に2回以上の被害にあっているとのことです。

アメリカの社会保障番号でも成りすまし犯罪が後をたたず、損害は1兆3300億円にものぼり、共通番号ではなく分野別番号に変更しつつあるので、日本は時代遅れである、とも。

なにより国会での審議では質問する議員の勉強不足、追及の甘さがあり、レベルの低い議論で、法案の重大な欠陥や問題点を徹底して審議できないまま可決している、と指摘がありました。
共通番号制度により社会保障が充実し格差がなくなるとは到底思えません。

参院で可決し、法が成立しても施行まで3年間の猶予があるので、実質廃案とするよう、取組んでいこうと主催者の二木議員から提案がありました。当日は新聞などもようやく記事に取り上げるようになり、共通番号法案に関心を持って頂き学習会にはたくさんの方が参加されました。企画された高木議員、二木議員には本当に感謝いたします。

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