ひらのかおるタウン通信

ひらのかおるの日々の暮らしや市民活動の中で、みなさんにお伝えしたい情報や雑感などを綴っています。

憲法を守る政治家を!

2016-07-09 | Weblog
新書『「憲法改正」の真実』は護憲派の樋口陽一さん(東大・東北大名誉教授)、改憲派の重鎮小林節さんの対談です。参議院選挙投票日を前にして、あらためて読んでみました。

なぜ二人がこうして語り合おうとしているのかについて、
小林さんは「2015年9月19日をもって、日本の社会は異常な状態に突入しました。この日可決した平和安全法制整備法と国際平和支援法、そう名づけられた戦争法案は、明白に憲法に違反しています。この違憲立法によって、最高法規である憲法が否定されてしまった。

今回、日本の戦後史上はじめて、権力者による憲法破壊が行われたわけです。私たち日本人は、今までとは違う社会、異常なは法秩序のなかに生きている。そして、今度は憲法を改正しようとしている。この事実を私たちは深く受け止め、この状況をいかに打破するかを考えななくてはなりません」と。

樋口さんは「立憲主義の破壊という事態がいかに深刻なものか。つまりは国の根幹が破壊されつつあるのです」とおっしゃっています。

対談の最後に小林さんは「憲法によって縛られるはずの権力者が、憲法に違反する立法を行い、その後も、憲法をいいように解釈したり、無視するような政治を続けている。まさに憲法停止状態です。憲法を無視するということは、権力者が専制的に国民を支配する前兆です。このような支配者に対しては、護憲派も改憲派もその違いを乗り越えてともに立ち上がり、私たちの憲法を取り戻さなくてはなりません」と提言されています。

この参議院選挙結果によっては大きくこの国のかたちが変わることになります。どうぞ、憲法を守る政治家(候補者)を選んで下さい。