ひらのかおるタウン通信

ひらのかおるの日々の暮らしや市民活動の中で、みなさんにお伝えしたい情報や雑感などを綴っています。

2007年 明けましておめでとうございます

2007-01-03 | まちづくり
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

大晦日から夫の実家(箕面市)行って、いつもはお節料理を「食べるだけ」の私でしたが、田作り(ごまめ)、栗きんとん、なますを作ってお正月の準備を手伝いました。赤ちゃんも交じり賑やかなお正月を迎えました。

昨年末は教育基本法の改悪、防衛庁の「省」昇格と、この国の流れが大きく変えられる事が現実となり、足元が揺らぐ気がしました。
そんな中で、原告で参加している「住基ネット差し止め訴訟関西の会学習会」でお招きした東京都国立市長の上原公子さんの講演は、私たちに希望を与えるものでした。
上原さんは住基ネットを切断するために、何を根拠としたのかというと、憲法92条と97条に基づき決断したということです。 憲法92条・地方自治の本旨には、地域のことは住民が決めるということを定めています。行政は住民に代わって自治を行っているので、住民の意思で決めるということで、アンケートなどを実施して住民意向を把握した、とのこと。

また、 憲法97条は、基本的人権は侵すことのできない永久の権利であると定めてあり、行政は、これをどう保障していくのかを考えて仕事をしなければならない、住基ネットを切断したのも、住民の基本的人権を保障するという点からである、との論理明快な主張に、心より納得。いつも迷う時は憲法に立ち帰って判断すると言うことです。

国と対峙しても住民の意思に添い、基本的人権を守るという姿勢は、首長として信頼と尊敬に値する方です。地方分権とはこのようなことを言うのだろうと確信しました。

島本町においても町づくりの根幹を揺るがす課題を目前につきつけられています。
12月27日付けのブログにも載せていますように、約人口3万人の島本町に2箇所しかない町立保育所の内、1箇所を2008年4月を目標に廃止し民営化する方針を発表しました。

年の瀬の押し詰まった時に町は関係者への説明会を立て続けに開いています。12月11日は正職員に、18日は第2保育所保護者に、22日は臨時職員に、26日は第4保育所保護者対象に行われました。

参加した22日と26日の様子は後日詳しく報告いたしますが、職員のみなさんも保護者のみなさんもいかに、町立保育所が素晴らしい保育をしているか、子ども達にとって大切であるかを切々と訴えておられました。住民の意思は町立保育所を廃止して欲しくないということです。

この保育所民営化問題は島本町にとっても私にとっても2007年度の大きな課題となるでしょう。
地方自治の本旨、子どもの権利尊重に立ち返ってこの問題に向き合っていきたいと思います。

3日は、地元山崎の椎尾神社(サントリーウィスキー工場奥)に初詣。今は神主さんも不在の神社なのですが、子どもの幼い時は御みこしを引かせてもらったり、節分祭で豆まきしたりと馴染んだ空間です。

ひと気のない拝殿に置かれていたお神酒用のウィスキーを一口いただき、無病息災を祈り、ほろ酔い気分で帰ってきました。
良い年でありますように!
そして憲法改正をさせないために、地域から発信していきます。