榎本喜八選手の打撃に関して、昭和30年代を代表すると言うより歴代屈指の投手が語っているのを少し引用して見ます。稲尾和久投手は[ボール球は絶対と言っていい程手を出さなかった]、杉浦忠投手は[投げる球がなかった]、米田哲也投手は[追い込んでからもコツンと当てて、内野と外野の間に落とす]と表現しています。どの投手も榎本喜八選手よりも後の入団であり、榎本喜八選手が初の3割、首位打者を獲得した昭和35年にはチームのエースとして活躍しています。稲尾和久投手や杉浦忠投手が称賛する言葉の意義は十分理解出来るのですが、米田哲也投手の表現には疑問符を抱かざるを得ません。米田哲也投手は現役時代最も苦手な打者として榎本喜八選手の名をあげているのですが、コツンと当て、内野と外野の間に落とす打法の榎本喜八選手の姿を私は見た記憶がありません。常にプルヒッティング、外角の球でも巻き込む様に思い切って引っ張る榎本喜八選手がコツンと当てる打撃をしていたとはどうしても思えないものです。
最新の画像[もっと見る]
- バートロコロン(Bartolo Colon)(19) 9年前
- 公表サイズの推移(4) 9年前
- 公表サイズの推移(3) 9年前
- 昭和35年の野球記事(8) 9年前
- 昭和35年の野球記事(3) 9年前
- 昭和35年の野球記事(1) 9年前
- 勝利投手の権利 9年前
- ベンローエン (Ben Rowen) (3) 9年前
- ベンローエン (Ben Rowen) (2) 9年前
- バリーボンズ (Barry Bonds) (5) 9年前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます