昭和31年、毎日オリオンズに入団、その後球団名称変更の大毎オリオンズで活躍し、移籍先の阪神タイガースでもそれなりの活躍をし、広島カープで21年間の現役生活を終えた右腕投手です。この投手で最も印象に残っているのが、昭和35年大毎オリオンズが優勝した年の投球です。当時としてはかなりの長身、182cm,82kgの体格から投げ下ろすストレートと大きく曲がるカーブには、かなりの威力がありました。非常に軸の安定した感じの投球フォームであり、躍動感こそあまりないものの、オーバースローより投じられる球には、正しく本格派投手のイメージがありました。その優勝の年、エースの快速球左腕小野正一に次ぐ、二番手投手の位置を右腕中西勝巳投手共に競い、防御率4位の2.15,13勝8敗と素晴らしい成績を挙げています。球速は小野正一にこそ劣るものの、専門家筋からもかなりの評価を受けていたと記憶しています。それにしてもこの年の大毎オリオンズの投手陣は、切れ味勝負の左腕三平晴樹も含め、バラエティに富んだ投手が揃っていたものだと、約50年後の今でも思い出してしまうものです。
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ロッテではちょっと後世代ですが三井雅晴も印象的な速球投手でした(昭和50年の最下位長嶋巨人が加藤初とともに触手を伸ばしていたとのことです).いつかご解説あれば幸いです.