金田正一投手の400勝は、チームがリードした時点で登板しそのまま投げ切り達成しています。自信家の金田正一投手は引退の年でも150kmを超す球速を誇っていたと語っていましたが、正直とんでもない話で悲しいかな球速の衰えは著しく、かっての速さを知っている者としてはもの凄く寂しい限りの速さの球しか投げられませんでした。又史上2位の350勝を誇る米田哲也投手の350勝は、その日登板した他の投手のイニング数を計算した上で、米田哲也投手に勝ち星が入る事を見越した上での途中登板であり、金田正一投手と異なり記録達成時にはマウンドにはいませんでした。希代の大投手二人ですら、区切りの記録達成にはチームの協力が大いにあったかと思います。これは大投手に区切りの記録を達成させんが為であるものの、当然チームにも勝利が付いて来ます。一方衣笠祥雄選手を例に挙げましたが、連続出場試合記録や区切りとなる出場記録は直接チームの勝利とは密接な関係はありません。もっと言えばプロ野球のチームが目指すべき勝利に反する可能性すらあります。チームの勝利とは関係なしに作る事が可能な記録と言ってもいいかと思ってしまいます。