1985年、ドラフト3位で近鉄バッファローズに高卒で入団、実働は1987年からですが、その後ダイエーホークス、広島カープ、オリックスブルーウエーブに在籍し2002年に引退した右腕投手です。しかしこの投手を想い出す時、他のチームに在籍していたのかなと思う位、近鉄バッファローズ時代のイメージが強いものです。投球フォームの特徴としては、挙げた左脚を一瞬タメを造るが如く止め、打者に対してタイミングをずらす様にして投げて来る所にあるかと思います。腕の位置としたらスリークォーターと言うより、オーバースローに近かったかと記憶しています。球速は決して速くはなく、当時の投手としては平均クラスかと思います。又決め球となり得る程の変化球はありませんでしたが、伸び、キレには見るべきものがあり、好調時の小気味よい投球は、観ていて結構楽しいものでした。しかし不調時の投球の際、腰の捩り、回転にはやや不足しており、その為かもう一つ威力ある球を投げられないシーンが数多く見られたものです。通算3回の二桁勝利や7回の規定投球回数到達等、チームに欠かせない投手の時代もかなりあり、本当に忘れられない投手の一人でした。
通算成績 339試合 87勝92敗 防御率 4.19 852奪三振
通算成績 339試合 87勝92敗 防御率 4.19 852奪三振