3388 野球ブログ

日米を問わず名選手を紹介。

福田昌久(弘文)

2008-12-06 21:37:52 | Weblog
昭和32年に南海ホークスに投手として入団、その後打者に転向し外野を守り、38、39年には読売ジャイアンツに在籍した選手です。南海時代の彼はその類稀なる強肩と、持ち前のパワーを活かした長打力に定評がありました。何回か彼のライトからの送球を見ましたが、本当に噂通りで送球の速さ、制球は素晴らしいものでした。流石に元投手らしい片鱗を十分に見せてくれました。しかしもう一つの魅力の長打力は練習だけで発揮出来るレベルみたいで、試合では殆ど発揮出来なかったと思います。公称181cm,77kgと当時としては非常に大柄でしたが、体の柔軟性に乏しかったのでしょう。非常に変化球に脆かった事を今でも記憶しています。通算392打数で162三振と,およそ5回に2回三振と信じられない程の被三振率を記録しています。その為か8年間の実働でしたが、レギュラー選手の1年間分の実績しか残せず終わっています。しかしその強肩は、昭和30年代のパリーグでは屈指のものだった思います。



通算成績   389試合   85安打   0.217    11本塁打    49打点