昭和54年から59年まで中日ドラゴンズに在籍した右腕投手です。藤沢公也の名前を有名にしたのは、ドラフト指名を何回も拒否した投手という事でしょう。数多くの指名拒否の後入団するのですが、活躍したと言えるのは新人の年のみでしょう。その年には13勝を挙げ，防御率も2.82で4位に食い込んでいます。投球フォームは良く言えばまとまっており、悪く言えば全く怖さのない感じでした。二流投手にありがちな、腰の捻りの浅いスリークォーターのフォームから投じられる球の速さは、中の下或いは下の上位のレベルだったと思います。しかし彼の決め球のパームボールには見るべきものがあり、この球を武器にした事により、初年度の好成績に結びついたかと思います。しかし球速不足は如何ともしがたく、各打者が彼の投球に慣れてきた2年目以降は気の毒な程に成績を落としていきました。結果的には、何度もドラフト指名を拒否した頃の彼の姿勢が正しかった様な気がします。
通算成績 163試合 27勝36敗 防御率 4.23 316奪三振
通算成績 163試合 27勝36敗 防御率 4.23 316奪三振