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日米を問わず名選手を紹介。

金田正一の自慢(3)

2008-04-14 21:34:21 | Weblog
それなりに有名な話ですが、昭和33年のオープン戦で、当時大毎オリオンズの長身の左腕快速球投手の小野正一投手から、その年読売入団の長嶋茂雄が本塁打を放った際に、アナウンサーが、小野正一投手を攻略した事は、開幕戦で当たる金田正一も攻略したも同然との内容の発言のテレビ放送を見て、あの自身の塊の彼が、もの凄く頭にきて、意地でも長嶋茂雄だけには、打たせたくなく、それがあの有名な4連続奪三振に繋がったとされていますが、そこまで当時の金田正一と小野正一に差があったのでしょうか?前年度の数字を比較してみます。28勝16敗、防御率1.63,奪三振306の金田正一に対し、小野正一は26勝9敗、防御率1.73,245奪三振とやや見劣りするものの、圧倒的な差ではないかと思います。又投球の際、右足があまり上らない金田正一と比較して、小野正一は足を高く上げ、金田正一より、高い位置から投球し、より角度のある投球をしています。多分読売贔屓のアナウンサーの多少オーバーな発言という程度ではないかと思います。しかし、彼には格下の投手と比べられた事に、本当に我慢ならなかったのでしょう。