昔の投手、特に戦前から活躍した投手の球速は、果たして速かったのかどうか、その数字から検証してみたいと思います。下記奪三振数ベスト5の投手の数字を見てみます。残念ながら別所毅彦、杉下茂以外は、リアルタイムでは見ておりません。又その二人共、私が実際に見たのは、彼等の晩年の為、球速は決して速くはありませんでした。(別所毅彦は最初から速くはないと言う説も多いですが)彼等の数字で、非常に共通しているのは奪三振率が決して高くはないと言う事です。最も高い杉下茂ですら、一試合平均5,58と、現在なら、三振の取れない投手の部類に入るでしょう。更にスタルヒン、別所毅彦、野口二郎の三人は2イニングに1個にも届いていません。勿論、奪三振=球速では決してないとは思いますが、球の伸び、制球、変化球、投球術と共に重要不可欠な要素だと思います。では速球派と呼ばれる彼らは三振が、何故取れなかったのでしょうか?次回少し推測してみます。
スタルヒン 4175.1イニング 1960奪三振
別所毅彦 4350.2イニング 1934奪三振
杉下茂 2841.2イニング 1761奪三振
中尾 3057イニング 1597奪三振
野口二郎 3447.1イニング 1395奪三振
スタルヒン 4175.1イニング 1960奪三振
別所毅彦 4350.2イニング 1934奪三振
杉下茂 2841.2イニング 1761奪三振
中尾 3057イニング 1597奪三振
野口二郎 3447.1イニング 1395奪三振