3388 野球ブログ

日米を問わず名選手を紹介。

山本浩二(打撃編2)

2008-04-26 23:54:01 | Weblog
昭和50年に初の3割、初の首位打者を獲得した山本浩二は、その時点では未だ中距離打者であったが、その2年後から5年連続して40本塁打以上を記録するなど、率も残せ、長打力もあるという理想的な打者へと変貌していきました。打撃フォームは、長距離打者にありがちな脚を大きく上げるタイプではなく、体のバネを十分に生かし思いっきりきた球を叩く感じで、フォロースローの大きさに特長があったと思います。18年間の現役生活の内、前半の9年間での本塁打数が213本、後半の9年間で323本と圧倒的に後半の方が多い選手も珍しいかと思います。昭和61年に現役引退しますが、その年ですら0.276,27本塁打、78打点という成績で、確かに全盛期と比較しての衰えは目立ちましたが、まだまだ現役続行出来ると思ったものです。あの王貞治ですら現役引退の年には、0.236,30本塁打、84打点と、特に打率面で山本浩二よりはっきりと、衰えを感じさせていました。山本浩二の場合、初の3割が入団7年目という事もあり、通算打率が3割を切っている事だけが真のスーパースターと呼ぶには些か躊躇せざるを得ない気がしてなりません。