以前一つの花について、次回に続くと書きました。
そこまで危険を冒して、お父さんがコスモスを取りに行くのはどうしてかということです。
少し整理します。それぞれの段落のおかしい点です。
18段落→(1)いきなりいなくなるのがおかしい
「なぜその部分が変なのか考えることで、追求する動機が生まれる」
「いよいよ汽車が入ってくるというときになって」 (条件)
矛盾
↓
「お父さんが、ぷいといなくなってしまいました。」(行動)
・「ひとつだけ」ならなんでもよかったのか?石でもゴミでも?
【ぷい】は第三者の目から見た表現。
【しまいました】は困ったことになってしまった。
原因だけでなく、ぷいといなくなってしまった目的を追求する必要がある。
19段落→(2)お父さんが直接ゆみこに「一つだけ」と言っているのがおかしい。
9段落では否定的な言葉で「ひとつだけ」を使っているのに、19段落では肯定的に使っている。
「一つだけ」という言葉はお父さんは好きなのか、好きでないのか→好きでない
21段落→一つの花を見つめながらー。の「ー」が気になった。
(3)何も言わずにが気になった。
分かれの場面で何も言わないのはおかしい。言うべきなのに何も言っていない。
(4)花を見つめているのが気になる。
私の問題としているのは、この18の段落の、ぷいといなくなる目的です。
原因は、ゆみ子が泣きやまないからです。
お父さんの行動を考えると、原因があり、その原因をなくさなければならない理由(目的)があり、その結果行動があり、結論が出ます。このことを考えてみると、ゆみ子が泣きやまないという原因があり、それを泣きやます目的があり、目的を達成するためにコスモスをとるという行動と「一つだけのお花..だよう。」という言葉があり、結論として泣きやますことができたのです。
そう考えると、目的は、行動を起こす前に書かれているはずです。
すると
①ところが、いよいよ汽車が入ってくるというときになって、またゆみ子の「一つだけちょうだい。」が始まったのです。
②「みんなおやりよ、母さん。おにぎりを・・・・。」
お父さんが言いました。
③「ええ、もう食べちゃったんですの・・・・。ゆみちゃん、いいわねえ。お父ちゃん、兵隊ちゃんになるんだって。ばんざあいって・・・・。」
④お母さんは、そう言ってゆみ子をあやしましたが、ゆみ子は、とうとう泣きだしてしまいました。
⑤「一つだけ。一つだけ。」
と言って。
の中に、目的がわかるヒントがあるはずです。 どこにあるか?
④お母さんは、そう言ってゆみ子をあやしましたが、ゆみ子は、とうとう泣きだしてしまいました。
の中にあるように感じます。これを切っていきます。どちらに目的があるか?
Aお母さんは、そう言ってゆみ子をあやしましたが、
Bゆみ子は、とうとう泣きだしてしまいました。
Bです。では、Bの中の、どこに目的が隠されているか?
ゆみこ/は、/とうとう/なきだして/しまい/ました。
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