totoroの小道

「挑戦することで、きっといいことがある」  http://www.geocities.jp/totoroguide/ 

「よく見る」とは 「切って見る」こと

2009-05-15 05:58:18 | 図工

4年生の図工では、1時間、2時間でスケッチの2作品に取り組んだ。

いよいよ、1学期のメインの作品づくりにはいろうと思う。なかなか時間がないので、今回は、「電柱のある風景」に取り組みたいと思う。近景、中間、遠景を入れることで絵の構図が決まり、見栄えのある作品に仕上がることを理解させようと思う。近景は、本当は木や草等自然の物がいいと思う。しかし、まだ4年生ではそこまでの力は無いと思う。ある程度直線で構成された物、見慣れた物がよいだろうと思った。

今日は、その導入の授業である。

まず、黒板に新聞紙に隠れた、ある写真を貼る。
「この下に、今日描くものの写真があります。な~んだ?」

「新聞紙!!」
「違うよ。その下にある物を当てるんだよ!!」
「これじゃあ、分からんじゃん。」

では、もう少し見せるね!!
(と、少しだけ新聞を折り曲げる。)

これじゃあ、もっと分からん!!
先生、もっと見せてよ~

では、もう少し見せるね!!
(と、少しだけ新聞を折り曲げる。)

まだ、これだけじゃあ、もっと分からん!!
先生、もっと見せてよ~

では、もう少し見せるね!!
(と、少しだけ新聞を折り曲げる。)

電柱じゃない?
え~、そうかなあ??
そうは、見えないけど...
先生、もっと見せてよ~

では、もう少し見せるね!!
(と、少しだけ新聞を折り曲げる。)

ほら、電柱じゃん。
そうだそうだ。
あそこの、体育館の所の電柱じゃない?

「はい、その通り、今日は電柱を描きます。」


「じゃあ、ちょっと黒板に電柱を描いてみるね。」

「どう?上手でしょ?」

だめだよ~
線を2本描いただけじゃない。
これじゃあ、ぜんぜん電柱に見えないよ。

「じゃあ、どうしたら電柱に見えるの?」
電柱って、もっとさあ、立体的だよ。
そうだよ。
「じゃあ、どうやったら、もっと立体的になるの?」
...
「影をさあ、影をつけるんだよ。」
「そうそう、3年生の時も教えてもらった!!」

じゃあ、影を付けてみるね。
「どう?上手でしょ!!」

だめ~
ぜんぜん立体的じゃない~。

「じゃあどうすればいいの?」
「あのさあ、そこについてる、金具を描けばいいんだよ。」

「どれどれ、....あ~、これね。」
「よいしょと。どう?上手でしょ?」

え~っ、これでもあんまり立体的じゃないよ。
向きがあるんだよ。
そんな真っ直ぐなむきじゃあ、立体に見えないよ。

「じゃあ、向きが分かるように、一本線を入れてみるね。

「この金具は、赤い線に対して、どう変化していますか?」
最初はね、こっちへカーブしていて、それで真っ直ぐになって、それから下向きになってる。

「よく見たね。そうだね、こう書くんだね。ついでに、こっちの金具も同じように書き入れてみるね。」

わあ、うまい!!
電流に見えてきた。
立体的になったよね。

「それでは、今回描く「電柱の絵」の、気を付けることが分かったね。」
うん。よ~く見て描くこと。
どっちにカーブしているか見るんだ。
それに、この写真を見ると、上がちっちゃいね。

そして、画板に画用紙をつけ、外に出て10分だけ写生しました。
電柱を。
今日は図工は1時間だけなので、ここでおしまいで~す。

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