図工は子どもの個性を伸ばす教科。
だから、それぞれの「思いを表現する」ことを大事にしています。
教科書には、すてきな友だちの作品例の写真が並んでいます。
そうした作品を取り上げ、「この作品をどう思いますか。」と尋ねれば、
子供たちはそのすばらしさをたくさん語ることができます。
そして、創作意欲を高める導入を行った後に、
「こんな作品を作りましょう」と教師が語りかければ、
だれもがわくわくしてすぐに取り組んでみたくなります。
しかし、思いを表現するためには技術がいります。
実際に、そうしたすてきな作品例に近づけるためには、
基本的な作品作りのための技術が必要ですし、その作品を作っていく順序を知っておくことだって必要です。
そうした、「技術」や「方法」を知らなければ、思うような作品作りはできません。
でも、実はその技術的な指導は殆どされていません。
子供たちに丸投げにされているのです。
確かに、子どもたちは、未知の物に挑む楽しさを知っています。
でも、未知の世界に素足で踏み込むことはこわいものです。
五里霧中の中を進めと言われても足がすくみます。
思いはあるのに、思い通りにできない経験はつらいものです。
中にはそうした経験を積むことで、図工に対する自信を失う子や、作品作りに取り組む気力が萎えてしまう子もでてきます。
ですから、子どもたちには、真っ暗に見える進路を照らす松明を持たせたいと思います。
未知なる方向を示す、地図を持たせたいと思います。
そうした、指導に基づく「技術」や「方法」を作品作りのよりどころとして持たせてあげるのです。
一番上手な子を基準に授業を組み立てるのではなく、まずはできない子に注目します。
その子を中心とした授業作りを考えます。
その子ができないということは、他の子も多かれ少なかれそうした問題を共有しているはずです。
その子ができれば、全員ができるのです。
私が、確信をもってそのように考えるようになったのは、Bさんとの出会いがあったからです。
それは..
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