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トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

**政を為すは人にあり

2017-07-22 | 温故痴新
こんな人声の限りを尽くしても耳穴開かず振る両手かな
        鈴虫の声のかぎりを尽しても長き夜あかずふる涙かな        桐壺

ごましおの乱れも知らずぶち上げる不味くないかい民に疑念は
        黒髪の乱れも知らずうちふせばまづかきやりし人ぞ恋しき      和泉式部

まこと風そらす算段無しとせば小安すらさえしずこころなし
        あらき風ふせぎしかげの枯れしより小萩がうへぞしづこころなし   桐壺 

道険しあざとき手練鼻つまみ勝ち見えなくも行為企む
        陸奥の安積の沼の花かつみかつ見る人に恋ひやわたらむ      詠み人知らず

つつめども隠れぬものは役職の身より余れる小細工芝居
        つつめどもかくれぬものは夏虫の身よりあまれるおもひなりけり   詠み人知らず        

今日のトンボ「帯と斑の違い」

2017-07-21 | 小父のお隣さん
 フイールド駐車場の芝草が伸び、足に絡まる様になって来たから「駐車場まで刈り払いの時期か…」とうんざりしつつ眺めていたらトンボが目に付いた。翅端が黒いから今季初見だと直感する。
 ノシメトンボかリスアカネの類とは思わず、ときたま出現するマユタテアカネの個体差の範囲と思って顔面の模様を確認しようとしたのだが、明確な黒斑はない。

 撮影して図鑑対照したらノシメでもリスでもなさそうで「ミヤマアカネ」に近似しているように思えた。翅端の黒褐色斑が先端部までは無く、帯状になっていたからである。ここまで観察できた小生は、やはり頭脳明晰に違いない。
 翅端斑がある種は二種と覚えていても、現実は個体差や帯と班の違いなどで迷宮に連れ込まれるのが通例でなのだ。極楽とんぼでいるのも苦労がある。

  見つけた!   マユタテでは無さそう  

花の色は移ろいにけり…

2017-07-21 | 感じるままの回り道
 テレビで「ハート形のアジサイ」を報じていた。三万本に一本の頻度とかで、とにかく人気なのだそうな。SNSなどで情報発信が簡便になった事も理由の一つだろうが底も浅くなってきた事も否めない。「花の色は移ろいにけり」である。
 加齢の結果であるかどうかは置いといて、猜疑心が強くなった小生としては「三万本に一本」だったかの紹介に「そんな馬鹿な事があるものか…」と思った次第。フイールドにも盛期は過ぎたがアジサイはある。暑くて作業も気乗りがしないから「ハート形のアジサイ」を探してみた。
 テレビ的には「ハートへの盛期を過ぎた人物が盛期を過ぎたアジサイを調べる」構図である。

 結果は写真の様になった。完璧なハート形とは言えないまでも、それらしく見えるのはチョコチョコあった。
 集合花のハートも豪華でよろしいけれど、ガクアジサイのハート形の方が「可愛い」「素敵」な感がする。ティアラ風にも見え小生はこっちが好みだ。
 まあ、何だかんだと小言をつぶやいていたところで実態は「同じ穴のムジナ」を証明しただけに終わった真夏日の徘徊だった。

     集合花のハート形     ガクアジサイのハート形     

足抜き、いいえ葦抜き

2017-07-20 | 今日は真面目に
 泥水池の葦が成長し背丈に達するものまで出てきた。水辺だから葦が存在していても景観的には問題ないのだが、繁殖力と地下茎による基盤層貫通から防止不可能な漏水を発生させる主たる要因植物なので除去に努めている。

 一帯基盤層の漏水は、この葦の地下茎が元になっていて、思わぬ時に思わぬところから漏水が発生するし、場所の特定は出来ても深部まで漏水孔が続いて、根治作業は不可能な場所もある程、絶えず難題と労力を費やしている植物なのである。

 地下茎全てを取り除くのは困難なので最盛期に葦抜きを行い抑制するだけで精いっぱいでもある。この日も目に付く葦を地際から鎌で刈り取った。最終的には両腕一抱えもある量になったが、葦抜きを行った泥水池は見た目にもすっきり感が増したが選択的刈り払いも含めシーズンは、まだ前半なのである。

 この葦抜きからする時は、作業が出来なくなったか業を煮やして放置した時になるのだろう。
 まあ、幸いにしてと言うべきかどうか分からないけれど、社会との関係でせねばならない事態は今のところ生じていないものの、助っ人加行は「いち抜けた!」と言い放っているのに暑い夏は続いている。逆説的には「抜けれず刈られた葦である」、なんちゃって…。

今日のトンボ「容疑は3種」

2017-07-20 | 小父のお隣さん
 最初に見た場所は泥水池2のキシュウスズメノヒエだったが、今季は沈泥池にも姿を見せ、この頃は二つ池でもカップルがいる。数を増やしているのは実感している。
 このトンボ、モノサシトンボ科でなくイトトンボの仲間とまでは推測できるものの、その先は全くの迷宮で図鑑対照により3種程度は候補に上げても確証が無く、結論から言えば推測するだけ無駄な事である。

 やはりここは達人のS先生に写真判定してもらうしかない。それはともかく、キイトトンボは普通に足元で飛翔するようになり、このトンボも水面すれすれに飛ぶ個体を数見れるようになった。
 名前など不明でも新たな種が普通に飛翔してくれる水辺の環境は、小生にとっては苦労と悩みの種であるけれど、人知れず微笑む事の出来るオタク空間でもあるのだ。

 まあ、「客観的に…」と言う条件付きだけれど、人っ子一人いない谷地で、二度わらし独りニタニタしている場面はホラーであるが、小生の心持は自分に対し「ほらーっ、見て見て」であって、トンボやカエルが増えたのも条件付きだった結果で、物差しで測る等は出来ない事だろう。
 
           草いきれ愛おし可愛やイトトンボ

モジズリは低草地で増える

2017-07-19 | 感じるままの回り道
  刈り払ってしまった     拡大すればまさしく蘭の花である

 台地の刈り払い途中でモジズリの花を度々目にする。ゆくゆくは広葉樹林の予定なのだが表土を肥やすために低草地で維持しているのである。シーズン中の数度にわたる刈り払いで腐植土層が厚くなる事を狙っての事だ。

 ところが低草地で維持してきた事で、在来種のタンポポ原っぱが出現し、群落とはならないまでもスミレが散開して開花するようになった。これはこれで保全したい環境なので、そうそう思惑通りに行かないものだと実感する。

 この日の刈り払い中にもモジズリが目に付くから、一通りは刈らずに残してきたが、中には刈り払ってしまう場合も出てくる。それはともかく種の進出方法が分からない。芝地に多く発生するのは経験値として理解しているものの、低草地など無かった竹林や藪跡に出現するのには驚嘆するばかりである。

昨今「鵺の与太話」

2017-07-18 | 勢子、雨毒に侵されて呻く
    「信義則不誠実の原則」            党理念根本原則

    「大党は強営権」                 互賊共調巣弄癌 

    肉を斬らせた「こんな一太刀」        慢心一頭流奥義

    長靴をはかぬ猫                  苦力務動画

    「このハゲーッ、裏窓だろー!」       ユダン「性峻の悶」

    「記、奥にもありません」            俄健忘症、保険扱い

    だんまり一如、さっさと入院         王道とは欠くの如し

    咎を認めず、人を罰せず           子曰く、君子たるもの

    すぐ退場しなさい                 範を示す是道なり

    ぬらりひょん嫁集めから金集め       天利だ満額死給

    アラートアブラゼミのごとし          告棒リピート大人

今日のトンボ「あるのか両性具有」?

2017-07-17 | 今日は真面目に
 いつもの水見回りで「?」と違和感を感じたトンボがいた。腹部はオス風で胸部はメス風の色彩に見える。「シオカラトンボか?」とみたものの釈然としない。この雰囲気のトンボは稀にだが見た記憶がある。
 単なる個体差なのか変異なのか小生に分かるはずもなく、今回は撮影出来たからプリントしてS先生の見解を聞いてみようと思っている。

 生家で飼育していたヤギが時折だが両性具有を出産する事があった。爺様は「ああ般若か…」と言うだけだったが、勿論、あのお笑いとは異なる。撮影しただけの捕獲観察はしてないから、形態的特徴までは分からない。

                   

台地の刈り払い

2017-07-17 | 今日は真面目に
 この時期は水系の補修などが無ければ刈り払いに明け暮れる。この日も台地の刈り払いとなった。コンクリート破砕物や瓦破砕物を持ち込み覆土した平坦地で、その後は真竹林となっていた場所である。
 真竹林として管理しようと何年か作業をしていたが、用材として真竹を持ち去る人たちの危険や迷惑極まりない不始末に業を煮やし全伐したのである。今となっても落葉広葉樹への転換は真っ当だったと思っている。

 しかしながら樹木が育つ間、下草刈りが欠かせない。竹林のままだったなら危なくない様にと他人の後始末に追われていただろうが、転換した今は自分の結果に追われている事になる。
 まあ、どちらにしろ貧乏人には休む暇がないというところでも季節を問わず林間が整っていく様を見るのは充実感がある。

           ➡   中央部の植栽は今後の作業

ウシガエル根絶は絶望的になった…

2017-07-16 | 小人閑居して憮然
 水見回りの最初、三日月池方向からウシガエルの鳴き声を確認、これは既に周知の事で作戦変更を考えていたのに、この日は上の池で二方向からウシガエルの鳴き声を確認してしまった。池を挟み対岸からだったから、紛れもなく複数存在しているのが明確だったのである。

 これだけでウシガエルの根絶は絶望的になった。小さな三日月池でさえ一匹を確保できずにいるのに水面面積では10倍以上もある上の池での駆除は更に難しい課題だ。
 唯識では「思う事がすべての根源」と言う様な考えに立脚するようだけれど「ウシガエルは一匹もいない」と思っても実在は実在なので、まあ、「いない」と思えば駆除作業も必要なくなる…そんなところで、なにか負け犬の気分だ。

 地元の古老に話を聞けば「ウシガエルはいない」との事だったから昨年に三日月池、今年は上の池に放流したとしか考えられない。人間、盗む人、持ち込む人、生き方人生は色々である。

山の子、街の子

2017-07-16 | 遊び子は
 「ジージ」とは言ってくれず就学前でも名字で呼んでくるフイールドで出会うおチビちゃん達。なかには「カブトムシ欲しい…」と言う様な子等もいて、ようやく捕獲器を使おうと雨上がりの午後に餌を持って出かけた。小生の誘因物は果物クズに酒粕キャラメル大である。

 ところが既に会友のY氏とY氏が大量に採集していた。まさしく「ワーイ、ワーイ」だ。方法を尋ねたら「幼虫がいた場所を掘った」との事で、真昼間だったから竹粉腐食物の中で夜を待っていたのだろう。
 「その手があったか」と思ったものの一応はトラップに餌を投じ一晩待つことにしたのだが、Y氏が近所に貰い手がいれば譲ると言うのでもらってきた。

 帰路、銀行で通帳記入する間に子どもを連れたママさんに「カブトムシあげるけど…」と声掛けしたら、子どもに聞くより早く「怖がるから」と却下。自宅前を下校する小学生に声掛けしたら「要らない」のつれない返事ばかりだった。街中の子どもこそ飢えて目の色変え漁って行くだろうと想像していたのに腰砕けである。

 山に来る子ども達と何が違うのだろうと思いつつ浮かんできた歌が「山の子の歌」だった。ユースホステルを利用して山旅していた頃に覚えた歌なのだが「雨が降りてるてる坊主が泣いても 私たちは泣かないで山を見つめる 山の子は山の子はみんな強いよ」の歌詞が、豪雨による山間部の災害と重なってしまう。
 まあ、カブトムシを欲しがる子どもが強いと言う訳では無いものの、欲しがりもしないのも漁ってしまうのも、どちらも寂しい気分になる。
 災害復興には役立たずで迷惑至極だろうが、被災真っ只中の子ども達にはカブトムシでも笑顔を引きだせる力は持っていると思った暑い午後だった。 

健闘でも従来通り…

2017-07-15 | 小人閑居して憮然
 前回、三日月池で捕獲しそこなったウシガエルの片割れ、今日こそはと「捲土重来」立ち入ってみたのだが、結果は無様な連敗。「二匹目のドジョウ」ならぬ「二匹目のウシガエル」は到着時に大きな波紋を生じさせていたから、まだ間違いなく居ついているのだが健闘しても従来通りの敗退。

 最終ミッションの心算で準備万端、翌日は降雨の予報を確認し、また腹をもくくって作業したのにウシガエルの腹さえ見る事は出来なかった。本当に本当に首を括って完了する予定だったのに…。
 排水に1時間費やし、特製の鬼熊手でウシガエルのお肉まで突き刺す勢いで1時間、泥を搔き曳いてみたものの発見が出来なかったのだ。
 泥中では呼吸もそうは続くまいと踏んだのだが、結局は小生の方が息切れし、踏んだり蹴ったりの目に遭わされてしまった。たかだかウシガエルと思っていたが、実態はヌシガエルに近づきつつある。

 今回の水抜きでオタマジャクシが多数いる事が分かった。頭部が爪の大きさなのでヌマガエルやモリアオガエルとは思えない。これがウシガエルのオタマジャクシなら池を干し上げるしかないが、その前に成体だけは捕獲しておかなくてはならぬ。干し上げる途中で移動などされたら更に厄介だ。

 作業に先立ち、放置したままの置き竿を回収したところ、一本だけ釣り針が無くなっている。テグスの先端はカールしているから強い力が加わったと推測した。次の作戦は、新たな置き竿とカニ籠にバッタを放ち、生き餌で誘惑する心算である。まあ、誘惑など苦手な田舎育ちなものでガールハントなど無経験、カエルハントが成功するかどうか分からない。
 よって今夜から、コニーフランシスの「ボーイハント」を子守唄代わりイメージトレーニングしつつアドレナリンを蓄積する…。
 
 まあ、世間は高齢者の恋愛花盛りと聞くが、小生の居場所は姥さえおらぬ「姥捨て山」で世間とは遠く、三途の河原の隣地だから、方向はだいぶ違って「捲土重来」適う訳もなし・・・。悔しいのは度重なる失敗に「ウシシ、ウシシ」とほくそ笑んでいるウシガエルがいる事だ。

              水抜き完了   ➡    ひっかけ具の鬼熊手

ワルナスビの排除

2017-07-14 | 小人閑居して憮然
 毎年、駆除を続けていても一向に衰えないワルナスビである。セイタカアワダチソウはとうの昔に定着してしまった。ヌスビトハギも侵出著しく、もう淘汰できない状況になった。
 せめてワルナスビだけは食い止めようと抜き取りと除草剤散布の両面作戦を行っても結果はまだ出ていない。
 今期は昨年より株数が多くなって振出しに戻った感がある、浸透移行性の除草剤をスポット散布したが、一旦枯れた後に再生する新芽にも散布する必要があるから、今期の結果は秋口に行かないと不明だ。

 開花株もある  日照部の縮れは早い ➡  翌日

 今回の薬効は取説通りだったものの、地上部が一晩で変色してしまう激しさでは、地下茎にまで薬剤が行きわたったかどうか不安がある。
 少年期、今では使用禁止になった有機リン系の水田農薬の散布液を作る過程で水溶液を手で攪拌し、その場で昏倒死亡する事故が多発した事があった。殺虫剤と除草剤では違いがあると言っても、生命を断つことに於いては同じで、これほど劇的薬効を表す薬剤が必要なのかどうか疑問だ。
 まあ「早く早く、忙しい忙しい」の、あのウサギの様な社会の反映なのかもしれぬ。

ようやく摘果した…

2017-07-13 | 今日は真面目に
 フイールド作業の後、自宅でくつろぎながら気にはなっていたのが鈴なりの林檎である。見えなければ良いのだが窓に目を向ければ否応なく目に入る。
 まあ、目に入っても痛い訳でもなし、作業後に再び作業も気が進まず、熟しても落ちるに任せ鳥が突くに任せているリンゴなのであるが、曇り模様になっていたので思い切って摘果作業をした。

 通常はピンポン玉くらいが適期なのだけれど、遅くてもやらないよりはましと言うものだろう。結実具合を見ればもうブドウのお化け状態だった。道路やアプローチに転がったのは笊にあつめたものの、庭の植生内に落下したのはそのまま放置である。だから放置分は笊一杯分より多いはずだ。

 リンゴは自家受粉しないので「紅玉」と「ふじ」を植え、相互に受粉樹としているが熟す時期が9月と11月なので、玉の大きさは同じでも成熟程度は色合いに差がある。たわいもない事だけれど色合いを比較するのも楽しみの一つ。
 さて、摘果した青りんご、さすがに生食は美味しくない。以前にはピクルスにしたりして見たが食べる気にはならない代物だった。庭に落下したままの青りんごは晩秋までその姿を留めている。腐りもしないしアリも喰わない、萎みもしないのはなんとも不思議だ。

              もったいない      紅玉とふじの色調

今日のトンボ「オオアオイトトンボをみた」

2017-07-12 | 小父のお隣さん
 突端台地を刈り払い中、桜の日陰でか弱く飛んでいた。撮影しようと接近しても移動距離は小生が移動する程とはならず、撮影しやすい種なのである。
 とはいうものの、薄暗い場所で出会うことが多く、ケータイのカメラでは綺麗に撮影出来ない事が多いトンボでもある。
 シーズンになって、まだ薄暗い樹林内に入り込まないから、これが初見なのだが、位置関係から三日月池で発生したトンボだと思っている。その根拠は、ウシガエル駆除作業で水抜きをした後の溜まりにヤゴが多くいたからである。