トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

**政を為すは人にあり

2017-07-22 | 温故痴新
こんな人声の限りを尽くしても耳穴開かず振る両手かな
        鈴虫の声のかぎりを尽しても長き夜あかずふる涙かな        桐壺

ごましおの乱れも知らずぶち上げる不味くないかい民に疑念は
        黒髪の乱れも知らずうちふせばまづかきやりし人ぞ恋しき      和泉式部

まこと風そらす算段無しとせば小安すらさえしずこころなし
        あらき風ふせぎしかげの枯れしより小萩がうへぞしづこころなし   桐壺 

道険しあざとき手練鼻つまみ勝ち見えなくも行為企む
        陸奥の安積の沼の花かつみかつ見る人に恋ひやわたらむ      詠み人知らず

つつめども隠れぬものは役職の身より余れる小細工芝居
        つつめどもかくれぬものは夏虫の身よりあまれるおもひなりけり   詠み人知らず        

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