トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

二つ池の泥仕合・・・

2022-05-31 | 水辺環境の保全
 二つ池の上棚側は上の棚からの漏水で泥土の沈殿が進み浅くなる。一方、棚下側は漏水多発範囲で度々拡幅と埋め立てを繰り返してきた結果、ゴム長で立ち入りは可能なのだが深めとなっている。この水深の差を均すために棚田部の設えに合わせて泥寄せしてきたのだがその結果、下棚への漏水量減少という事態に遭遇したのだ。「これは使える⁉」とばかり更に浅瀬の泥をトンボで移動させる事二日、泥仕合はなかなか進展しない。
 考えてみるまでもなく泥土をトンボで押し出したところで水の中だから左右に逃げる量も多い。繰り返すほどに泥水化してしまうのだ。思いあぐねて、と言うより手数の役立たずにウンザリして中ほどの植生を四本鍬で泥付き根こそぎ移動させ対岸部の護岸丸太に押し付ける手法にしたのだ。

 これだと泥土の塊を細根が保持していて塊のまま水中を引いて移動させる事が出来る。池中央部の植生範囲は縮小するが池の畔に移し替えただけの結果だから全体としての植生量は変わらない。その事より危機管理上の手法「分散させて温存を図る」に通じるはずだ。
 池の対岸同士を往復する事どれくらいか、イネ科の二種とセリの株で池の対岸埋め立て部の護岸木を覆い尽くす事が出来た。漏水の止まらなかった3カ所はパイプを通して泥濘化しないように棚田部へ誘導しているのだが2カ所は昨日から止水しているし、もう1本も減少した。とは言え元々の漏水部は健在なので泥で蓋をした程度ではおっつけ復活するだろう。まあ、自覚的にも「自転車操業・水商売」なのだから気休めの一服でしかないのは良ーく判っておりまする。
 泥仕合の結果はオーバーフロー部から水が流れ出るようになっている。と言う事は「満水位で安定している」事に尽き喜ばしく水面を観ながら「泥屋ー水屋ー!」と隅田川花火大会のごとく喘ぎ声だけれど息絶え絶えでも歓声が出る。まあ、漏水と汗水は止むことなく出ているのだが完成としたい・・・。

     

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