トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

導水路を設置する

2017-06-27 | 水辺環境の保全
  材にした根起こし倒木  ➡   切断した
 谷止工にしても導水路設置にしても材は現地調達せねばならない。前日に用材として用いる立ち木は決めていたのだが、近くに根こそぎ倒れた杉があったから無駄にせず使う事にした。
 斜面から倒れた時、掛り木となり途中で折れていたものの長さは十分とれると見積もれたからである。掛り木となっていた事で丸太材として切断しても直線でなく円弧状だったものの、これも生かせるだろうと伐採は中止した。

  導水路のラインを確認   ➡   杭と番線で固定する
 斜面崩落の後、行った谷止工は、沢への土砂崩れの上に新たな河床を形成し、取水升より河床が低くならないための仕掛けなので等高線状に配置しておいた。今回は谷止め工の機能を維持しつつ流路を取水升へ導く役割があるから対岸から斜めに取水升まで丸太で誘導するのだ。
 導水路の起点は増水で流出した右岸の山体からスタートさせた。現在の河床で今回の様な雨量で浸食される範囲と判明したから護岸のためにも山体に食い込ませる必要がある。

 現段階では取水升の水準と水平な流路の水準は谷止工で保たれているものの、取水升への集水路の河床は崩落時の高さで、ゆくゆくは順次、河床も含め下げていく作業が必要となる。

  既存の谷止め工に一段追加した  ➡   更にその下流、倒木で流出防止策
 導水路の設置が意外に早く終了して、まだ昼まで多少の時間があったので、谷止工最下段からの河床浸食が激しくなっていた部分に上部の保全のため二段追加した。全くの応急的作業であるものの、無いよりは河床浸食を遅らせる事が出来る。

 現在、保全活動をしている水辺への送水のため、谷止工も含め河床安定に10年くらい保ってくれる耐久性があれば小生の役割は果たせるだろう。
 地権者も水利権者も復旧保全に関心は無く、我が歳を考えれば作業できるうちは手を出しても、それ以後の事は杞憂と言うもので「後は地となれ沢となれ」である。