トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ミッションインポッシブル 「 目出度さも中くらいなりおらが狩」

2017-06-15 | 水辺環境の保全
 水面下の防鳥網を引き揚げる
 結局は何の役にも立たなかった防鳥網を引き揚げる。これが重くて大漁の網は「こんな感じか?」と思える感覚だった。重さの原因はシャジクモが網の目の上にまで成長していたからで、網を曳いたら池のシャジクモ全てを引っ張っていたに等しかった。
 持ち上げる事も出来ない重さだったので、とりあえず池の端に転がしておいたのだが、これを利用して池を二分割してみた。
 ウシガエルの行動範囲を狭める事とヤゴやオタマジャクシへの影響を押さえるためでもある。

 ポンプを設置し排水開始

 ガソリンが無くなり排水はこれまで
 排水中に水中を搔き寄せつつ枝や藻を岸際に集め、水中のウシガエルを探索。池を廻りながら探りを入れていたら一回だけヒットしたが逃げられた。タモ網も用意したのだけれど泥層が40㎝もあり用をなさなかった。その後も泥層に立ちこみ泥中を搔き探って一体捕獲できた。
 高齢者に多大な労力を費やさせ「バーカ、バーカ」と悪態をつき小馬鹿にする行為を続けていた張本人?を確保したが、その罪は万死に値するから蛮死がふさわしく、まずは南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…。

 二匹目は見いだせなかった。後日再チャレンジ
 視認して思っていたより大きいサイズだった。ウシガエルを手に取って見るのは初めての体験で、腹部の模様がアカハライモリ同様、気味の悪い感じがする。とても食する気にはならない雰囲気で、まだ少年期に火遊びで煮て食べたアカガエルの方が口に運びやすい。
 小生が食べるより「何を食べていたか」胃の内容物を確認したかったが想像がつくので却下。

 捕獲し、後片付けをしているところに祢宜を職業にしているY氏がやってきて、しばしよもやま話をした。Y氏も二匹を確認していたそうで再チャレンジ確定だ。
 話の折り、こんな事をするのは生態系の健全性を保つ作業とはいえ、一般的には酔狂やオタクに思われるのだろうと見解が一致。まあ、一致してもしなくてもオタクの行為に間違いない。お宅もそう思います?

 まあ、このエネルギーは建設的でもあり破壊的でもあるが、差し引きすれば骨折り損のゼロ査定で水の泡、それでも無駄な努力と思えないところがオタクなのだろう…。