トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のトンボ「今季は数が出た」

2017-06-09 | 小父のお隣さん
 やっぱり名前が判らないイトトンボ、今季は数が出た。泥水池1の水面すれすれに複数飛翔していた。池に立ち入る事が出来なかったからケータイでは精いっぱいの「寄り」である。

 正確には「腹部」と言うべきなのだろうが、小生的には「尾っぽの先端」がスッキリする部分に青白色が目立つ。
 トンボの姿で視認する、と言う事でなく、この青白色で存在を知る事が多いのだ。水面すれすれを飛翔していると胴体の色彩はなかなか見出し難い。

 見るたびに目立たず「華奢なトンボ」で地味と思うけれど、尾っぽ先端の青白色で「華がある」イトトンボだと結構好きなトンボだ。

     今回の主人公         このタイプはサイズが大きい

其処にある危機、開花すらさせられない…

2017-06-09 | 小父のお隣さん
 ササユリの開花する季節になったが、昨年の開花株は全て盗掘された事もあり、今年の蕾は確認できた株、一桁台だがすべてを摘蕾した。
 こんな事を続けていると種子を作る事が出来ず株も寿命を迎えてしまう。目立たない場所での開花株を人工授粉させ種子を得ようとしても採種できるまでに消える株も出てくる。結実し大きくなっていく鞘は結構目立つからである。

 写真の株は駐車場の崖に育った株なのだが、目の高さに生えた事もあり、蕾も小さいうちに摘蕾を続けていた。でもそれでは衰退に歯止めを掛けられない。そこで昨年の晩秋に掘り取り庭に移した株である。
 見染めてから五年生にはなっていると記憶するが、初めての開花で雨に濡れそぼった姿は可憐で美しい。
 これでササユリは採種できる可能性が高まったが危機管理上、一本だけでは心もと無い。不本意ではあるものの摘蕾した株の内、目に留まりやすい場所から、もう一本ほど移植しておこうと思っている。
 こんな行為は盗掘者、山荒氏と同類な行為になるのだが種子を送り込むシステムが途絶えぬためにはやむを得ぬ。

 今季はヤマユリの確認はできなかった。結実株から採り蒔きし開花するまでに育っても、開花後数日で消えていくサイクルを何度繰り返した事か…。郷里で生活をしていた頃、身近に普通にあった動植物が、現在では種を維持するのさえ困難になっている現実が理解できない小生だ。