とりがら時事放談『コラム新喜劇』

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フォトイメージイングエキスポ2008

2008年03月21日 06時52分48秒 | エトセトラ
東京ビッグサイトで開催中のフォト・イメージイング・エキスポ2008へ行ってきた。

で、感想を言うと「なんで東京は3月中旬やと言うのにあんなに寒いねん!」ということと「なんで私がヒコーキで大阪へ帰ってくる時は天気悪いねん」というエキスポとは何ら関係のない、ことばかりが思い出されるのであった。

世界最大の写真用品ショーでもある今エキスポの最大の注目点は大手カメラ各社が出展した最新のデジタル一眼。
ソニーの35mmフルサイズ、なんてのが展示されていたりしたが、結局はヨドバシカメラやビッグカメラ、ヤマダ電機などでも見られるようなものばかりで、奇麗なモデルのオネエサン方がポーズをとってくれる以外は、さして驚くような内容ではなかった、と思う。

で、私が1番気に入ったカメラが日本カメラ博物館の出展コーナーに展示されていた写真の一品。

古い映画なんかでよく見かける昔の報道写真用カメラ。
アンティークなところがとてもよく、最新のハイテク製品ばかりが目立つなか、このコーナーがなんとなく好きになったのであった。

ところで、いくつか気になったところを真面目に上げるとすれば、ニコン党の私(ホントは故ミノルタ党。ソニーのデジタル一眼なんか買えるかい!)としてはオリンパスのE-3がとても気になった。
ホールド感が私の手にピッタリで、オートフォーカスの速いこと。
こういうカメラは普通持った瞬間に「買い!」なのだが、買ってしまうと個人的財政赤字に陥ることと、今回はエキスポであって展示即売会ではないので買わなかった。
今後、カメラ店でオリンパスのコーナーは避けて通らなければ、多額の出費を強いられることになるので注意が必要だ。

それと、やはりデジタルイメージの時代が鮮明になっているので、カメラよりも画像処理の方が気になった。

ソフトウェア・トゥーのDXO Optics Pro 5はなかなか優れものの自動画像補正&RAW現像ソフトなのであった。
このソフトは各社のカメラやレンズのデータを内蔵しており、それらを設定することで光学的なゆがみを修正したり、細部の補正、カラーコントロールまで行なってしまうのだ。
とっても実用的なソフトで価格も頑張れば買えないこともない39800円または19800円なので、これも即売会であれば買っていたかも分からない製品なのであった。

ということで、結構楽しめたフォトイメージングエキスポ2008であった。
なお、大阪からわざわざ自腹で交通費を捻出してまで行く価値は、ない。

(私は19日まで首都圏出張だったので、ついでに行ってきました。関西地区お住まいで、カメラは好きだけど小遣いは月10000円の良い子の皆さんは真似しないでくださいね。)

若気の至り?30代の大阪府女性職員

2008年03月20日 08時32分29秒 | 社会
インターネット報道によると、30代の大阪府の女性職員が朝礼の時間、橋下知事に噛みついた件について、1000件以上もの苦情メールが府庁に寄せられているという。

「民間でつうじるかい!」
「あの女、なに言うとるねん!」
「民間なら(15分くらいの)サービス残業は当たり前だ!」

などという趣旨のメールだそうで、関西大学の大谷教授によると、

「橋下知事は意見交換のつもりでも、彼女は団体交渉のつもりなんですよ」

ということらしい。

で、私が注目したいのは別の職員の談。
「まあ若いか分からないけど、女性職員の若気のいたりかもしれない。理屈を理屈で返したもので、かわいそうなのであまり批判しないで欲しい」(J-CASTニュースより引用)

30過ぎて若気の至り?

民間との意識格差の根は深い。

でかした!三越、国宝救済。

2008年03月19日 06時05分52秒 | 社会
運慶作と思われる仏像がNYのオークションにかかり「海外流出の危機」と報道され出したのは2ヶ月ほど前。
あまりに高額なため国はオークションへの参加を諦め、行方を追っていた。

そこへ飛び込んできたのが、

「運慶作と思われる大日如来座像を三越が落札」

というニュースだった。

とりあえず日本の老舗百貨店が国宝級の文化財が海外へ流出することを防いだということになるが、価格がなんと1280万ドル。
スポンサーはいったい誰なのか?
その辺が心配になってくる。

百貨店業界は自動車業界とは正反対で苦戦を続ける小売り業界の代表選手。
いくら三井グループの老舗であっても新たに1店舗を建設できるくらいの資金を1体の仏像に注ぐとは。
その背景には何かがあるに違いない。

ともかく、「外国人のお客様からのご依頼で購入しました」なんてオチが無いようにだけはお願いいたしますです。

中国人への観光ビザ緩和

2008年03月17日 06時55分15秒 | 海外の出来事
中国人への観光ビザ緩和。
なんというタイミングの悪さ。

観光業界からの要請で政府は中国人への観光ビザの発行を緩和したそうで、昨日その第一陣が成田空港に下り立った。

観光業界は中国人犯罪による被害者に対して何らかの補償でも考えているのだろうか?

観光であろうが就業(まずでない)であろうが就学であろうが、中国人を信用することはほとんど出来ない。
就学ビザで入国し、期限を過ぎそうになると行方をくらまし、金を目当てに強盗、殺人なんでもやってしまうのが中国人の凄いところだ。

チベットの情勢を見ると、人を人とも思わないのが当たり前の文化なので、他国に入国しても「ここも中国の一部」程度の感覚しかなく、捕まったとしても「何が悪いの?」と本気で分からないのに違いない。

もともと中国人への入国ビザが緩和されたのは台湾人に対してはノービザを実施したからで、
「台湾は中国の一部アルナ。台湾人にノービザ認めるのであれば、中国人にも認めるヨロシアル」
とヤクザな中共に脅されたアホ外務省役人が首をタテに振ってしまったのが原因だ。

だいたい台湾の皆さんは日本人として過去50年間も生きてこられて1945年に勝手に中国に抱き込まれ、日本人のアイデンティティを台湾人のアイデンティティに内蔵したまま今日まで至っているわけで、中国という異国とは事情が違う。
「台湾は独立国です」
と言えなかった役人や政治家が悪いともいえる。

ということで、中国人へのビザ緩和。
今現在、大勢のチベット人が虐殺されつつあるけれど、そのチベット人と同じ運命をたどる日本人が出てしまうであろうことを皆分かっているのだろうか?

中国の本性 in チベット

2008年03月16日 18時09分52秒 | 海外の出来事
吉川英治版の三国志に地方の市民が劉備元徳一行を歓迎する場面があり、吉川英治の解説が添えられていた。
その意味合いは次のようなもので、読んでいて思わず吐き気が込み上げてくるような内容だった。

「劉備一行を歓迎するために乏しい市井の一市民が供宴を張ろうとするこの場面。乏しいがためにその市民は自信の妻を料理して劉備たちをもてなす描写が原書では『美談として』描写されているのだが、本書では............」

中国は大切な客人を歓迎するためなら自分の妻の血肉さえ料理して供するようなことが美談として語られる国なのだ。

まさか今でもカニバリズムが脈々と生きているとは思えないが、そのような倫理欠如で野生動物にも似た原始的な習慣が別の面で発揮されているというのが現代中国だ。

戦前戦中は無政府状態で群雄割拠。
蒋介石も毛沢東も軍閥首魁の一人だった。
折しも列強の帝国主義の時代。
無秩序、混乱、貧困、無教養な人口だけの大国が海を挟んだ対岸にいるというのは1940年代までの日本の悲劇以外の何ものでもなかった。
そして195年代以来、無政府状態の中で展開された自国の軍閥による自国民の虐殺行為を「日本がやった」と言い続けているのが戦後日本の悲劇なのだ。

幸か不幸か、冤罪日本はこういうならず者国家と地続きでなかったことが幸いし、それ以上の被害は被らなかった。
つまりチベットのようにはならなかったというわけだ。

チベットは中国とは全く別の歴史を持ち、独立した民族と文化圏を形成していたことが知られている。
ここに武力で押入り「ここはオレん家」と宣言したのが軍閥のひとつ中国共産党。
漢民族を続々と入植させてチベット族を僻地に追いやる、あるいは強制的に混血させる。
「えい!消えてなくなれ!」
という政策だ。

昨年は鉄道まで敷いて同化政策を加速する礎を作った。
「便利になった」と日本のマスコミ(とりわけNHK)は能天気に報道したが、あれは明らかな侵略鉄道。
19世紀アメリカ大陸横断鉄道が先住民を追いやったことを21世紀に実行しているのが中国だ。

今回のチベット族の反乱は世界が中国に注目しているオリンピックのタイミングに合わせて、民俗的カニバリズムに対決姿勢を露にしたのが真実というところか。

なお、余談だが猿のチンパンジーは共食いの習性があるという。

ミッチーナの小僧さん

2008年03月15日 06時49分29秒 | ミャンマー旅行記・集
本日ブログは小休止。

写真はミャンマーのミッチーナで写したやんちゃっぽい小僧さん。
ミッチーナはミャンマーでは例外的なキリスト教徒の多い街でお寺の数と教会の数が半分半分というところ(私の目測)。

ヤンゴンから飛行機で3時間ほどかかるけど、なかなか悪くないところです。
食べ物の味がいまいちだけど。



大スポよりバンコク週報

2008年03月14日 06時21分27秒 | マスメディア
大阪スポーツ(=東京スポーツの大阪版)よりバンコク週報の方が面白いと書いたらバンコク週報の人に叱られそうだが、私はタイの日本語新聞バンコク週報を時々読むのを楽しみしている。

バンコク週報はバンコクで発行されている古参の日本語新聞だそうで、バンコク都内であれば駅や書店で手軽に購入できるし、インターネットを通じて日本国内でも楽しむことが出来る。
ここにはタイ国内のニュースはもとより、ミャンマーやベトナムなど日本の新聞では取り上げられない近隣諸国の様々な情報が掲載されていて、役に立つと同時に楽しめる。

このバンコク週報の楽しい記事のひとつがバンコク都を中心にタイ国内で発生した3面記事の報道だ。
この3面記事の内容はと言えば奇想天外、奇々怪々。
昔テレビで放送していたウィークエンダーを彷彿させる内容なのだ。

例えば今週のネット版で無料で読めるニュースにも変な事件が載っている。
「痩せ薬の副作用で勤務中に急死したニューハーフ」
「男根増大注射で死亡した外国人旅行客」
「僧侶と携帯チャットで知り合い、同棲してしまった女子中学生(未成年なのに写真付き)」
などなど。

大スポ真っ青な内容だ。

もちろん経済欄や政治欄は真面目な記事であることは言うまでもない。
ともかく「バンコク週報」。
タイの新聞は日本語紙も面白い。

査察機長

2008年03月13日 06時12分59秒 | 書評
ヒコーキに初めて乗ったのは今から30年近く前、高校生の時だった。
期待に胸膨らませてワクワク気分で伊丹から搭乗したのがジャンボジェットB747。
尾翼についていた鶴のマークが眩しかった。
この頃の私はウブだったというか、御巣鷹以前ということもあったからか、平気で鶴マークのヒコーキに乗ってたのだ。
予断だが、鶴マークのヒコーキは現在、欠けた日の丸のマークに代わっている。
これは欠けたオレンジマークがシンボルだった大阪発祥の某大手スーパーマーケットを連想させる。
会社が傾くのはマークのデザインのせいかもわからない。

で、開港したばかりの成田空港へ向かう機内での私の感想は、
「なんじゃい、ヒコーキって、乗り心地は乗り合いバスと同じか?」
というもので、少しばかり失望したことを記憶している。

似たような乗り心地の乗り物。
乗り合いバスとヒコーキ。
似ているけれども両者はもちろん全然違う。
バスは墜落することはない(転落することはある)けれど、ヒコーキは一旦離陸してしまうと、着陸するか墜落するかの運命しかない。
この点が大きく異なるのだ。
したがって、ヒコーキのパイロットの方がバスの運転手よりも求められる条件が厳しくなるのは当然だ。

査察機長という職業があることを、小説「査察機長」を読んで初めて知った。
機長が職務に的確かどうかを定期的に査定する試験官みたいなもんで、この人にダメを出されると機長は副機長に降格、悪い場合は搭乗禁止になるらしい。

内田幹樹の作品はエッセイを除きそのほとんどが「サスペンス系」。
元ANA機長であった経験を活かしたその表現力はヒコーキファンはもとより、ヒコーキのことなどよくわからない一般読者をも魅了した。
そういう意味では「査察機長」は少しばかり異色の小説だ。

この作品はサスペンス小説ではない。
成田からJFKへ向かう国際線フライトでの査察を通じて、パイロットたちが置かれている日常の心理を巧みに描いている人間ドラマなのだ。
この小説はパイロット経験者、それもエアラインの、さらに機長を経験した者にしか描きえない凄みを備えている。
つまり作家・内田幹樹でしか描きえないドラマとも言えるだろう。

査察機長と二人の機長。
航空機の搭乗員というエリートと思われがちの職業が決して特別なものではないことを、私たち読者は知ることになる。
運行の安全とは何か、人を評価するとはどういうことなのか、会社とは、そして家族とは。
ごく普通のフライトは査察というミッションを通じてスリリングに、しかし心の深いところに響いてくる。

「エアラインの機長の平均寿命は定年退職後3年」

本初の中で作者自身がそう書いたように、作家・内田幹樹は66歳という若さで亡くなった。
その内田が残した最高傑作がこの小説「査察機長」であることは間違いない。

~「査察機長」内田幹樹著 新潮文庫~

ヤンゴン動物園の強制移転

2008年03月12日 06時25分41秒 | ミャンマー旅行記・集
またもやミャンマー軍政の横暴だ。
なんと、今度は私の大好きなヤンゴン動物園が新首都ネピドー(ピンマナ)に強制移転させられつつあるのだという。

ヤンゴン動物園といえばアジアでは我が日本の上野動物園次ぐ歴史ある動物園。
未だミャンマーが横暴極まれる英国の植民地であった時代に設立された生きた歴史の証人でもあるのだ。
その動物園が、今度は横暴極まれる自国の軍政によって300キロ以上も離れた片田舎の新首都に移転させられつつあるのだという。
これを怒らずしてなんという。
私は動物園のカバさんやゾウさん、風呂に入ってノンビリしていた熊さんたちを忘れることはできない。

私はここの「カバのエサやり」が大好きだった。

子供の頃、大阪の天王寺動物園のアシカのプールの前でエサのイワシを母に買ってもらい、それをアシカに与えるのを動物園訪問の楽しみにしていた。
二年前、ヤンゴン動物園を訪れると、カバにエサをあげることが出来ることを知り、これは面白いと思ったのだった。
なんという植物なのかは知らないがカバのエサとして売られていた緑の葉っぱを買い求めカバ舎に近づくと、それだけでカバが私の方に「ノッソ、ノッソ」と歩いてくるのだ。
それはまるで奈良の猿沢池の鯉のごとくなのであった。
ただ、カバの愛嬌のあるところは顔が「ニ~」っと笑った表情であることと、巨体短足に親しみがあり(私の体形と似ている、というわけではない)鯉よりも相手としてはるかに楽しい。
但し口を開けるとちょっとビビってしまうほど大きくてグロテスクなのが玉に瑕だが、そんなハンディキャップは慣れてしまえばなんでもないのであった。

このように、旭山動物園もビックリの日本でも体験できない様々な「エサやり」アトラクションのあるヤンゴン動物園が政府の横暴による強制移転によってなくなってしまうことに私は胸を痛める。
(ちなみに私が旭山動物園を訪問した時、日本最北のカバさんはマイナス18度の旭川市の極寒のなか、屋外で「ぷうぇ~」と鳴きながらたたずんでいた。ヤンゴンのカバさんのほうが幸せそうだ。)

エサ売りのオジサン、オバサンたちはどうなるのか?
サトウキビの大好きな愛嬌あるゾウさんたちはどうなるのか?
近づくと手を出してきて何かを貰おうとするマントヒヒさんたちはどうなるのか?
肝心のカバさんたちは、エサを貰うことが出来るのか?

ネピドーは無理やり作られた新首都だけに、住んでいるのはほとんど公務員。
公務員の月給12ドル。
カバたちはエサを買ってもらえるのだろうか?

ともかく、政府の我がままのために動物園を移転させられるなんて聞いたこともない。
体裁を重んじるタンシェ議長率いるミャンマー軍政。これを恥だとは感じないのか?