とりがら時事放談『コラム新喜劇』

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どくいり、きけん、たべたらしぬで

2008年01月30日 21時34分25秒 | 社会
中国製ギョーザで10人中毒症状 農薬検出 千葉・兵庫(朝日新聞) - goo ニュース


「どくいり、きけん、たべたらしぬで」
とは、二十年以上も前に世間を震撼させた食品会社をターゲットにした誘拐恐喝事件で犯人が使った脅迫状のセリフ。

ある意味有名なこの怪人二十一面相のセリフをそのまま当てはめなければならなのが中国からの食材だ。

日本たばこの関連会社が輸入した冷凍ギョウザで子供が一人死にかけた。
原因はそのギョウザの皮に殺虫剤が含まれていたから。

ギョウザを販売していたコープや加ト吉は慌てて回収を発表。
販売した小売店では特定できる顧客には電話などで「食べないでください」と連絡している。

アメリカが輸入した中国産のペットフードで大量の犬猫が死亡したのは確か昨年のこと。
「中国の食べ物は毒物だ」
という認識と実例ができたにも関わらず「安いから」という理由で人が食べる食品を輸入し続けたのが今回の原因。
たばこが売れないからと食品に手を出したJTにとっても計算が狂ったというところだろう。

中国が天然資源に恵まれていない国というのは周知の事実。
もちろん食品の自給自足などできるわけもなく、金ができ始めた今日、急速に食品の輸入を増やしている。
マグロの価格が上がったのは、その影響の代表例。
他国から輸入しなければ食べていけないのだから、自国で作った食品を輸出するのならどんな食材を使うのか初めからわかっているというものだ。
「あら、中華人民共和国? 買わないわ」
という感覚が日本の主婦には必要だ。

ということで、中国産食品には、
「どくいり、きけん、たべたらしぬで」
と書いた方が親切なのに違いない。

スターウォーズのサントラCD

2008年01月30日 05時35分12秒 | 音楽・演劇・演芸
今どき「なんでスターウォーズなんだ?」と言われるかも知れないが、先日の日曜日に私はスターウォーズのサントラCDを購入した。

ここ数週間、仕事がちっとも面白くなくブルーになっていた。
モチベーションは下がりっぱなし。
ついには仕事以外の実生活にも影響し始めたので「これは威勢の良い音楽でも聴いて心のボルテージを上げなければ」と思っていたところ、天王寺の新星堂で「スターウォーズ」のサントラ盤を発見した。
「これや!」
と迷わず購入したが、結果は非常に良好なものであった。

「スターウォーズ エピソード4」
つまり1977年(日本は78年)に封切られた最初の作品のサントラで、ホントのところすでに私は中学生だった1977年にLPのサントラを買い求め済みだったのだ。
それこそ映画が公開されるまですり切れるほど聞き込んでは未だ見ぬシーンに思いを馳せていた。

このファンファーレはどんなシーン?
この寂しげなオーボエの音は何?
フルートの音が優しいな。

などと耳をそばだてていたのだ。
おかげでオーケストラが演奏するクラシック音楽に興味を持つというきっかけをつかみ、以後、ロンドン交響楽団が演奏する映画音楽ではないクラシック音楽を聴き始め、ついには来日したバースタイン指揮のNYフィルの生演奏まで聞きに行くまでの音楽少年(ただし聞くだけ)に成長していたのだった。

スターウォーズの音楽の魅力はそのダイナミックな調べとレイヤ姫のテーマに代表される優しげで悲しげな美しい旋律との対比にあると私は信じている。
ジョン・ウィリアムスはその後、「未知との遭遇」「スーパーマン」「レイダース」「ET」「1941」などを作曲していくが、なんといってもスターウォーズに勝るバラエティに富んだ作品は見当たらない。
スターウォーズは後の作品に繋がる全ての要素を兼ね備えた楽曲に恵まれていると言えるだろう。

ところで、昔はLPレコードだったのでクラシック音楽を聴く時にはノイズに対して多大な神経を使わなければならなかった。
正直、クラシック音楽を聴くことにならなければノイズなど気にはならないといってもいいくらいLPレコードの性能はよかったのだが、いかにせんダイヤモンド針でレコードの溝を物理的になぞりながら音を再生しているので、
「ブチッ」
「ポツッ」
「ゴロゴロゴロゴロ」
という小さなノイズから逃れることはできなかった。

当然スターウォーズのサントラもLPレコードだったのでノイズから逃れることができなかった。
前述した「レイア姫のテーマ」などは、静かなメロディーの中で「プチプチ」というレコードの音が聞こえて耳障りだった。
とりわけ終わり部分のバイオリンのソロの音が「ブチッブチ」で台無しになることも少なくなかった。
「CDを買わなければ」
というのは私の長年の懸案だった。
しかし「LPをもっているのにCDも買ううんかい。勿体ない」というケチな考えが頭をよぎって買えずにいたのだ。

ところが、精神のブルーさを改善するためにという気持ちがCDショップを物色して私に変化をもたらした。
サントラCDを発見した時「買おうかな」という気にさせたのだった。
しかも曲名を見ると、LPには収録されていなかった「20世紀フォックス社のファンファーレ」までが入っていた。
「よし、買おう。」
私はそれだけでも価値があると思いCDを陳列棚から取り出してレジへ持って行った。

「スターウォーズ」のLP版サントラは音楽を編集で適当に繋いでいるところがあり、映画とは少しく違う構成になっていたが、CD版はミキシングやテープ編集でのつなぎ込みは全くしておらず好感が持てたのは言うまでもない。
しかもマスター版の美しい音。
臨場感溢れる演奏と録音技術の妙に私のブルーな気持ちも吹っ飛んだ。
スタジオ録音のオーケストラは楽器の位置が明瞭で、これがまた楽しい。

買って良かった1枚(2枚組だが)だった。
ちと、高かったのが玉にきずだが。