ハリウッドの映画産業にとって、最大の敵は海賊版製造業者である。
全世界に於ける海賊版による被害総額は約2兆1300億円にのぼると言われ、そのうちDVDやVCDなどの光ディスクによる被害は約13億円というのだから、半端ではない。(数字は産経ビジネスアイより引用)
そこでハリウッドはDVD犬の養成に取り組んだという。
DVD犬とはちょこんと座って蓄音機に耳を傾けている犬の親戚ではない。
そんな日本ビクターのHis master's voiceの犬ではなく、違法な手段によって製作されたDVDを麻薬犬のごとく嗅覚で摘発する任務を帯びた犬のことなのだ。
新聞記事によると8カ月に渡って訓練された2頭のゴールデン・リトリバーはDVDの主原料である樹脂が発する独特な匂いをかぎ分けることにより、空港の通関や製造工場などで違法DVDの探索に当たるのだという。
その訓練に要した費用は1頭あたり105万円というのだから、想像していたよりも安い。
2頭で210万円だから、DVD犬で海賊版ソフトの製造販売を少しでも抑止できるのであれば、これほど安いものはない。
ただし、いくらプロのDVD犬と言えども正規ソフトと海賊版ソフトの嗅ぎ分けはできないということがだから、中途半端というか、なんというか。
ともかくDVDやVCDの違法コピーを防止するための注意を呼びかける、本当のDVD犬ではなく、いわゆる「客寄せパンダ」の趣があることは否めない。
なお、麻薬犬があり、DVD犬があるのなら、そのうちエロ本犬なんかも養成されるかも分らない。
そういったエロ系目的で海外旅行するオヤジは注意しなければならない時代もやってくるかもわからない。
私自身、ときおり「野良犬(汚いドロドロしたのは除く)」にあこがれることもあります。
「犬は人間の一番長い友達」という言葉もありますから、人(=ご主人様)の為に働くことは犬にとっては誇りなのかも知れません。
しかし、家に帰ってきて玄関を開けるとメイドの格好をした犬が「お帰りなさいませ。ご主人様」と喋ったら、きっと腰を抜かすでしょう(あり得ませんが)。
などと言いつつ、これからも「とりがらブログ」に遊びに来て下さい。
よろしく!